当時結婚を前提に同棲していたんだが、お盆で彼女は帰省中。
ふと彼女のパソコンを覗いて見たら、mixiやらLINEやらTwitterやらから、ウワキの証拠がボロボロと出てきた。
それらをまとめて、彼女のパソコンから、登録されている人たちすべてにバラまいた。
A 会社の同僚、妻子有り
B 地元の同級生、独身
履歴の会話から、どちらも割り切った関係であることはわかったが、浮気は浮気。
ゲロはくほど精神的に追い詰められた。
バラまいたあと、彼女から電話の嵐だったが、帰ってきてから話し合おうで着信拒否。
その日のうちに今から帰るとLINEがあり、彼女がこっちに向かっているタイミングで、彼女の父親に直接電話。
彼女父、彼女が小さい頃に不倫されて離婚して、それ以来男手一つで彼女を育ててきた尊敬してた方。
そんな彼女父に話さなきゃいけないってことが一番辛かった。
彼女父は電話口で涙を押し殺したような声で、ひたすら謝ってくれた。
俺はそんな彼女父の声を聞いて泣いてしまった。
その間にも、共通の知り合いからバンバン連絡が来るが、そうした知り合いは全て同じLINEのグループに次々と招待しておいた。
そうこうしてるうちに彼女が帰ってきた。
「別れよう。出て行ってくれ」
「嫌だ!」
「別れよう。出て行ってくれ」
「なんで!勘違いだよ」
「別れよう。出て「絶対嫌!」
こんなやり取りを二時間ほど繰り返して、ボロボロの顔になった彼女はフラフラと出て行った。
知り合いには彼女を追い出したことを報告だけして、彼女父にも連絡。
出て行ったはずの彼女は玄関前に座り込んで泣いていたので放置。
彼女父が迎えにくるまでそこにいた。
彼女父と中に入ってもらい、彼女父に別れること、同棲の解消と、浮気相手を連れ込んでいたこの部屋からの引越しを話した。
彼女父は泣きながら謝っていた。
大好きだった父親が泣く姿を初めて見た彼女は、ようやく自分のしたことを反省したらしく、やっと謝罪の言葉を口にした。
彼女はその日のうちに実家に連れ帰られた。
その後は、知り合いから彼女の嘘八百の言い訳の報告が来たりしたが、いちいち俺が訂正しなくても浮気報告グループで嘘の指摘や、事実の訂正、新たな嘘の上塗りで、彼女は知り合いからも次々と切られていった。
浮気相手Aは僻地に飛ばされたらしいが、離婚はしていない。彼女に慰謝料請求もしなかったようだ。
同僚だったので、会社中にも居場所のなくなった彼女はそのまま退社。
地元でも噂が広まり、浮気相手Bは地元から逃走。
父親を傷つけたことに反省したのかは知らないが、実家を出てこっちに戻り、派遣社員で働いて一人暮らししているらしい。
容姿は良いからすぐに次の相手が見つかるだろうと思っていたが、精神的なものなのか一気に老け込んで、ぶくぶくと太って見る影もないらしい。
俺も相変わらず独り身だが、最近新しい彼女が出来た。
新しい彼女も、浮気されて別れて以来ずっと独り身だったらしく、同じような境遇で思わず意気投合した。
ここへ書いたのは新しい彼女にこの話をして、やたら鮮明に思い出したので吐き出したかった。
お付き合い感謝。
復讐は浮気彼女の知り合い全てに、浮気相手とのやり取りを晒したことと、その中にいわゆる羽目鳥に近いものも含まれていたから。
一番はやっぱり死ぬほど憎んでた母親と同じことをして、誰よりも信頼して大好きだった父親に全てを報告したこと。
彼女父にはほんとに申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、最近、元彼女の妹が無事に結婚したので一安心したと連絡がきた。
結婚式には元彼女は呼ばなかったらしい。
妹も、死ぬほど母親を恨んでて、当時俺以上に元彼女を拒絶していたから、それも仕方ないのかも。
とりあえず以上です。
貴方と元カノ妹さんが幸せになれますように。