乗っていたのは見るからに貧乏そうなお爺さん
「急に止まるからぁ〜」とニヤニヤ笑いながら、お爺さんは謝りもせずに去っていった
流石に苛立ったんで「自転車による歩道の走行は条例で禁じられています!今回のことは警察に報告させて頂きます!」って渾身の大声で叫んだところ、おそらく逃げようとしたんだろうね、チャリを漕ぐ速度は急に早くなった
カネとオトコで揉める一族であることを痛感するも、私も妹もその人生を見事にトレース
が、私は理解ある(というか、単に普通の思考回路を持った)夫と出会い、結婚・出産
ようやく生まれた孫のおかげか、母と私との関係は改善
それから20年経って、Aが70代の男性とフリンして訴えられた。
私が二十歳の頃に勤めてたところはガテン系というか技術職のおじさん達ばかりの会社で、女性社員は産休間近の事務員さん(30代)のみ
彼女が産休とるからって急募かけて給料に釣られて入社したのが私だった。
大急ぎで引き継ぎして慣れない事務仕事をする小娘をおじさん社員達は甘やかしはしなかったけれど可愛いがってくれたと思うし、私も足を引っ張ったり迷惑かけないようにと頑張りながらも毎日が楽しかった。
上司Aが赴任してくるまでは。
で、さっそく初日に後をつけているのがバレた
クソ男は「うわっなんや!ついてくんなあああ!!」って警戒してわめくし、当たり前だけど、下校時なんだから他にも下校してる子どもはいるしでどう考えても無理だったんだけど、めげずに次の日も、その次の日も帰りに後をつけた
が、ある日、ひょっこりチャンスがやってきた
うちの嫁さん子供の頃から絵本作家になるのが夢で、大学くらいまでは絵本作家に弟子入り?したりしてかなりガチで目指してたんだけど、その後身体壊したり俺と結婚したりで夢は諦めたんだ。
でもやっぱり絵を描いたりするのは変わらず好きでさ。
子供達が生まれてからは誕生日の度に絵本を作ってはプレゼントしてた。
娘もでかくなって数年前に結婚出産したんだが、「お母さんが絵本をくれるのが毎年楽しみだったし嬉しかったから。」と言って娘も不器用なりに我が子に絵本をプレゼントするように自然となってたんだ。