仮に薄井さんだとするが、薄井さん本人は髪もまつ毛もふっさふさ(体毛は薄い)
同じフロアに薄井さんをいじる40代後半のおっさんがいる
このおっさんは対照的に毛が多そうな名字をしていて、仮に増毛さんとする
私が初めて会った時点で、薄井さんと同じくらいの髪の量だったかな
増毛さんは「名は体を現すって言うし、そのうちハゲてもおかしくないな!」と
何度も何度も同じようなことを言って薄井さんをいじっている
薄井さんも増毛さんと同じような年齢だけど、ずっと落ち着いてて
「そうなったら営業先にも覚えてもらいやすそうですね」とかさらっと流してた
かえって周りが不快になって「そういう子供じみたことはやめなさい」と上司にまで
指導を入れられてたけど、飲み会の席では相変わらずだった
ところがあるときを境に、増毛さんの髪の毛がどんどん抜けていった
1ヶ月出向で不在だった同僚が帰社後に、増毛さんどうしたわけ?と心配するレベル
数ヶ月で見る影もなく髪は減り、同時に腹も出て、においもきつくなった
あれだけ彼にいじられたのに、心配だからと飲みに誘って話を聞いてやったそうだ
これはあとから聞いたのだけど、どうも奥さんが逃げたそうでストレスや食生活やらで
一気に小汚くなってしまったらしい
増毛さんは生活能力がまったくなかったので、薄井さんはうまくて安い小料理屋を
紹介したり、家事代行サービスを紹介してやった
(当然金は出してなくて、こういうのもあるよとスマホで見せたとか)
そのおかげか増毛さんの身なりはそれなりに戻っていき、会社のツテで紹介された
弁護士が離婚調停を進めて離婚が成立して増毛さんの表情も明るくなっていった
が、それと同時に増毛さんの薄井さんへの執着があからさまになってきた
会議や飲み会では隣をキープ、昼食には絶対ついていくという女子か!という行動に
周囲はドン引きし、さすがの薄井さんもやんわり拒否するようになった
しかしある会議の席で急に増毛さんが立ち上がり、薄井さんの手をとって
「結婚してください!僕に髪の毛をください!」と叫んで、大混乱になった
「養子にしてくれたら僕の髪は戻るんだぁ」という意味不明の叫びが聞こえて怖かった
結局、増毛さんには統合失調症の診断がついて、休業からの退職
薄井さんも奥さんにあらぬ疑いをかけられたりして、しばらくげっそりしてて気の毒だった
どこからおかしくなったのかはわからないけど、増毛さんが奥さんと別居してから半年ちょっと
あっという間の出来事で、今思い出してもドラマか映画だったような気がするくらい
存在自体コントみたいなヤツだな>>薄井さん
???
薄井さんはいい人なんだよー
名前のインパクトがあるくらいで、本人はドふさだし?
いけね、薄井さんと増毛さんを取り違えてた
コントみたいなのは増毛さんだね
ごめんなさい!???
AとかBにしたほうがわかりやすかったんだろうけど
名前のインパクトがあるかなぁと思って変な仮名にして悪かったよ
それにしてもハートのせいで緊張感もへったくれもないなw???