だんなちゃんを強引に引っ張ってでも。
計画していた生前葬をやるべきだったと後悔した。
モニター上波形フラット確認
あたしはだんなちゃんの胸をドンてたたいた。
ピコンて音がした。
また、ドンてむねを叩いた。
ピコンて音がする。
嫁「だんなちゃん?だんなちゃん?だんなちゃん?どうしたの?
先生、だんなちゃんの様子がなんかおかしいよ」
あたしはだんなちゃんの胸をドンてたたいた。
主「もうちょっと前から自分で呼吸はしてないです。」
嫁「ど、どうしたらいいの?先生、アレやってよ。あれ、ドラマとかでやるやつ
とりあえず、呼吸させてよ。」
主「今のだんなちゃんのからだではとてもたえられません、
耐えられなくてあばら骨が折れます」
あたしはやってもらう決心をした。
主「それをやるとだんなちゃんの体にいっぱい機材をつけて呼吸をしてもらうことになる。
一度部屋を出てもらわなければならなくなる。
もう、近くで最後のお別れを言うことはできなくなっちゃう。
やったとしても、もう意識は戻りません。」
嫁「どうすれば、どうすればいいんだろ」
すると、ぽつりぽつりと主治医が話し始めた。
主「だんなちゃんとも最後の時の話をしていました。最後どうしてほしいのか?
延命治療するのかどうかって」
あたしは話を黙って聞いていた。
主「最後の最後までだんちゃんは悩んで、考えていました。」
嫁「その答えはでましたか?」
主「答えは出ていません。
でも、奥さんのことをいつも一番に考えていました。」
自分が最後の時まで全部わたしに振りやがった。
それは、オレの最後はかあちゃんの好きにしていいよ。
ってことじゃねぇかよっ。
あたしの事なんて考えてんじゃねぇよっ
じぶんの最後の時ぐらい自分で決めやがれってんだよ。
そんなこと言ったら、あんた、どうなると思ってんだよっ。
そんな風に言われたら
あんたのがどうしてほしいのか考えるに決まってんじゃんか。
あんたが最後どんな風に死にたかったか。
他の誰よりもあたしが知ってんだよ。
かあちゃんがずっと側にいてくれて。
息がなくなるその時までずっと側にいてくれて。
かあちゃんの側で
オレはくるしむことなく眠るように死ぬの。
そうだなぁ。死ぬ前に
かあちゃんの作ったおいしいご飯が食べれたら最高だなぁ
「わかりました。もう大丈夫です」
そういった。
ご家族、ご友人が揃われた為
主治医にて死亡を確認する
主「あと他にだんなちゃんにお別れをいいたい人はきますか?」
主治医の先生がそういった。
だんなちゃんのおかあさんが
「あと、弟夫婦がきます。」そういった。
主治医の先生は「では、その弟夫婦が揃うまで待ちましょう」
この時にはもう、みんな泣いていた。
泣いてないのはたぶんあたしだけだったと思う。
うっすら涙は出るが泣けないのだ。
だんなちゃんが、最後まであたしの事を考えてくれてたことがうれしくて。
だんなちゃんは遺言のようなものは残さなかった。
全部、何もかもやりっぱなしで亡くなった。
ただ、自分が望むような生き方をして、自分が思っていた死に方だけは出来た。
あたしも死ぬ時までずっとそばにいられてよかった。
遺言をあたしたちに残したものと勘違いしてた。
2chにのこしたやつですねぇ。
それは多分、余命宣告受けた時の話と一緒にしたほうが流れ的にいいやもしれん。
だんなちゃんのおかあさんが「これでみんな揃いました」そういった。
あたしが「先生、もういいよ。」
そういうと主治医の先生はだんなちゃんの手首を握った。
主「11時33分確認しました」
あたしはちょっとクスッとなった。
うぁつ。あと11分早かったら11月22日11時22分とゴロがよかったのに。
そんなことを考えたら涙が止まった。
最後までほんとにこいつはあたしが泣くことを嫌うやつだなぁって。
かあちゃんに泣かれたらオレは本当にどうしていいかわからなくなる。
だから泣かないでくれって。
また、そう言ってるのか。こいつは。
徐々に呼吸が弱くなっていった
モニター上もHR低下した
ご家族・友人などが揃われてから死亡を確認した
23:33 多くのご家族・友人に見守られて永眠された。
祖父はもう、亡くなってしまったから、できないけど、ちゃんと、見てあげれば良かったって思う
ありがとう
続き頑張って。
あたしは、主治医の先生に何度も何度も
「だんなちゃんの顔、苦しそうじゃないよね?
あたし、死んだ人の顔って見たことないけど
先生ならわかるよね?苦しんでる顔にみえる?
いつものだんなちゃんのかおだよね?
そう言ってた。
主治医の先生も
すごく安らかな顔で眠っています。
安心してください。
そう言ってくれた。
だんなちゃんは若旦那のイメージだけど違うの?
うちのだんなちゃんはどっちかっていうと、リチャード・ギアににてる
見た目がほんとにいい人。でも本人の前でいい人っていうと怒られる。
何の特徴もない、どうでもいい人ってきこえるらしい。
あたしは看護婦さんにも
「死んだ人の顔って見たことないけど、苦しんでないよね?」
一人一人にそう聞いて回ってた。
だんなちゃんの
苦しむことなく、眠るように死にたい。
最後のその時の顔をみんなに確認してもらいたかった。
みんなに安らかに寝てるね。って
そういって貰いたかったのだ。
涙を誘う、小説のようなドラマのような、そんな日になってしまった。
彼女いない暦=年齢 うぶ暦=年齢だったうちのだんなと、
遊び女の結婚話なんだけど。。。(´Д`;)ヾ
いいのかなぁ。
きょうはもうねます。また明日来ます。おやすみなさい。
なんか羨ましい。二人は相思相愛なんだな。
子供はダメージ大丈夫?
また明日来るね
おやすみ〜
とりあえずお休みなさい、明日待ってます(`∀´)ノシ
だんなちゃんの遺言は、死んでも嫁ちゃんを愛してる
って感じかな。
これじゃ遺言にならないなぁ・・・(´Д`;)ヾ
何か言い決め台詞はないかねぇ
遺言を言葉っていう「形」として捉えるよりは、
感じるというように、「形をもたないもの」として捉えたほうがいいんじゃない?
遺言なくても感じれるじゃないか、
だんなちゃんが言いたかったことはさ。
帰ってまいりました。
子どもちゃんは結構平気みたい。
学校行かないと退屈すぎる。葬儀終わってすぐに学校行き始めた。
「とうちゃんいなくなってさみしくない?」
ってきいたら
「さみしいけど、、入院してると思えば平気。
かあちゃんいたらおいしいご飯が食べられるから大丈夫」
って。間違いなく、だんなちゃんの子どもです。
がん患者の子どもを産んだってとこと、余命宣告は間違いなく放送されるけどw
2ch的には、馴れ初めと、葬儀のがもりあがるやもしれん(´∀`)
遺言らしきものといったら、
オレが死んだあとは自由に生きていいよ。
かあちゃんまだ若いし、かわいいし、美人だから←目が腐っていたとしか思えない
すぐに再婚できるよ。でも、ちょっと心配だから○○ってやつ。
あいついい奴だから何かあったらあいつを頼りな。
なんとかしてくれるよ。きっと
そう言って次のやつ案内されたわ。
ほんとに、満足そうな顔してなくなった。
だれがみても、
こんなにしあわせそうな、わらって、今にも起きそうな顔で亡くなった顔そうそういないよって。
どうしたらこんな顔で死ねるんだろうねって。
みんなに言われた。
あの顔見たら不思議とありがとうという言葉しか出てこなかった
2011年11月22日です。
当時はミレニアム結婚とかいって、テレビでちょっとした結婚ブームが起きているっていってたなぁ。
結婚したいと思ったら、たまたまミレニアム結婚になっちゃった。
ちょうグダグダで「好きです。付き合ってください!」
とか、そんな告白もなかった。
とかはっきりいえないのよヽ(;´Д`)ノ
ただ1つはっきりしてるのは。
だんなちゃんが一人暮らししてるあたしの家に
ダ「この家にパソコン持ってきてもいい?」
嫁「パソコンならあたしの家にもあるよ」
ダ「あのパソコンじゃダメなんだよ」
そういってタワー型のくそでかいパソコンとモニター持ってきた。
そこから完全に家にいついた。
そんなとこでしょうか?
おやすみなさい。
なんか質問あったらカキカキしてくだされ。
答えられる範囲でこたえていくぞ
ではまったねー。
結婚なんて足枷増えるだけみたいなことが強がりなんやなって気づかされる。女子も入学できる男子校の学生な自分涙目。
おつ
只々 元気でいる事だけを望む。そして有難う。