帰りの車中でSは
S「俺、何なんだろ?俺の人生はなんなんだ!」
私「…」
S「俺はカッコーか?」
私はカッコーはSじゃなくてAだと思いましたが、
そんな事を言える雰囲気ではありません。
S「ユカは俺に何を求めてるんだ?
Aは俺を虚仮にして嬉しいのか?」
私「無理は承知だが、落着けよ」
私「冷静になれなきゃ余計に苦しむ事になるぞ」
S「済まないな…お前は悪くないしな。
それに思い出させたんじゃないか?」
Sは私が膠原病で妻を亡くした事に触れました。
私「いや、気にするな。
俺の場合は自分に言聞かせる時間があったし…な」
彼らのおかげで自暴自棄にならずに済んだし、
私も感謝しています。
S
「お前に比べたら、俺の方がマシかもな…」
私
「それはSの考え方ひとつだよ。許せって言ってるんじゃない、
どう自分を納得させるのかだよ」
S
「迷惑かけるな。Aともケリをつけなきゃなんないしな」
Sはそう言うと黙ってしまいました。私はSに少しでも考え
る時間を与える為に、アクセルを緩めました。
S
「済まないな」
私
「謝る必要なんてないよ」
S
「心配要らないぞ、不思議と醒めてるし」
私
「どうするつもりなんだ?」
S
「Aとユカを結婚させて
俺とお前が親友代表になるのが理想だな」
私
「それはそれで大変だな」
S
「現実としては婚約破棄で慰謝料を貰うしかないな」
私
「子供はどうする?堕ろすなら早い方がいいぞ」
S
「鑑定してどっちの子なんて博打は打ちたくないからな
早めに話するよ」
私
「その方がいいな、弁護士を紹介しようか?」
S
「頼めるか?」
私
「女性の弁護士を紹介するよ、
今回はその方がいい。感情論になりそうだしな」
それまでAにも彼女にも伏せておくことにしました。
そこまで話したらSの携帯が鳴りました。彼女です。
彼女
「???」
S
「どうかしたの?疲れたんだろ!」
彼女
「タクシーで○○駅に迎えに行ったのに!」
S
「それはないだろ!」
彼女
「???」
S
「何か俺に言いたい事あるんじゃないのか?」
彼女
「???」
S
「もういい、寝ろよ!」
S
「変わったな。ちょっと挑発しただけで…」
S
「俺が気付かなかっただけなのか、
俺がユカを変えたのか…」
私
「自分を責めるな。とりあえず冷静になれよ」
お互いにAや彼女とコンタクトがあれば報告する事で話は
まとまり、私は帰宅しました。
SとA が男で 944は共通の友人(大学同期レベル)の女だと思っていた。
944もユカを喰ってるんじゃないの?過去に・・・
喰ってない男でしかも両方友人の男に二股の告白なんて普通するか。
ヤリながらならともかく。
私
「昨日、嘘ついたよな?」
A
「…」
私
「お前、Sに対して何も思わないのか?」
A
「何故、昨日の事を?」
私
「俺を責めてるのか?俺から電話があった時の事を
思い出してみろよ」
A
「Sは知ってるのか?」
私
「S本人に聞いたらどうだ?」
A
「裏切るつもりか?」
私
「何を?」
A
「俺達の事をだよ!」
私
「お前はSに対して何も思わないのか?
それとも楽しんでいるのか?」
「Sは関係ないだろ?俺はお前に聞いてるんだよ!」
私
「本人を目の前にして言えるか?最低だな…」
A
「お前に言われる筋合いはないと思うけど!?」
私
「お前の真意は判った、これで終わりだ」
私はここまで話をした後、席を立とうとしました。
Aが慌てて宥めるように座るように説得しました。
私
「女遊びとして遊んでるならまだしも、
相手はSの婚約者だろ?それに妊娠もしている!」
A
「そりゃ、言われなくてもお前より詳しいよ」
私
「それで責任を取れるのか?
Sや生まれてくる子供に対しての責任を
取るつもりはあるのか?」
「お前は取ったのかよ?」
私
「何の事だ?」
A
「お前は嫁をタヒなせただろ!
お前みたいに小言や理屈を並べるから
タヒんだんだろうが!」
私
「もう一度言ってみろよ」
A
「理由はどうあれ、お前は人を一人刹したんだ。
そんなヤツに意見されたくはないね」
私
「判った。帰るとするよ。」
A
「…」
A
「済まない、そんなつもりじゃないんだよ」
私
「これ以上居たら二人目を刹してしまうから帰るよ」
途中Aから電話がありました。
彼女とは身体の相性が良いらしく、
離れられないとの事。
駄目だとは思うが結婚後も会ってしまうだろうとの事。
性格が合わないから彼女と結婚はしたくない事。
それが間違った考えだと判ってはいるが、
自分ではどうする事も出来ないとの事。
あまりにも自分勝手で腹立たしい内容でしたが、
それが本音なのだと思いました。
私
「色に狂ったな…」
電話がありました。
彼女
「Sは知ってるの?」
私
「本人に聞いたら?」
彼女
「今Aから電話があったけど、あなたに怒ってるわよ」
私
「怒られる筋合いはないよ、
怒ってるのは俺の方だよ。
人刹しとまで言われたんだから」
彼女
「何の話?」
私
「思い出すのも吐気がする。君達は鬼畜だ。
これ以上は関わり合いたくない」
彼女
「何か誤解してない?それとSは知ったの?」
私
「恐らく誤解はしてないと思うし、
君達が狂ってるのは確かな話だと思う」
私
「これ以上こんな話をしてると胎教にも良くないし、
俺は不愉快になる一方だよ」
彼女
「とにかくAはあなたに怒ってるから。
話をした方がいいわよ」
私
「Sに頼まれない限り、君にもAにも二度と合わないつもりだ。
悪いけど式には出ない、Sに伝えておいてくれ」
(会話の端々に…)快楽の方が勝っているのでしょうか、自己批判さえ出来ない様子でした。
彼女の方は被害者意識?があるみたいです、それも私に…。
どういう意図で私にAとの関係を告白したのか、
私にはわかりませんが…。
かなりマイルドにですが言いました。
実際の会話はもっと厳しかったですし、
私とAとの事でSが気遣うような事には
したくなかったので。
Sは私を信用してくれていますし、
それ以上は聞きませんでした。
ただ、Sも私がAと話をするだろうと予想はしていたようです。
私から「Aはシロだった」と聞きたい気持ちはあったのかも知れませんが。
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月曜日の夜にSと四ッ谷にある事務所で弁護士に会います。
報告出来る内容があれば報告致します。
そうか…
ある程度証拠もまとまったのかな。辛いな。
登場人物4人
主人公は当事者ではなく彼氏の友人
彼女が間男とゴムなしでセックルセックル
妊娠した彼女は、それを彼氏との間の子供にして婚約
しかしその事実を友人である主人公になぜか話してしまう
主人公は、このスレ住人のすすめもあって彼氏にそれを伝える
そして彼氏はGW明けに弁護士に相談する予定
現在ここまで
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書ける部分と書けない部分がありますが、後で報告します。
依頼内容は婚約の解消及び慰謝料の請求です。
慰謝料は結納費用、式場のキャンセル費用、新居(購入済)の買取でした。
細かいキャンセル料等は出ていないので、
金額は出ていません。
S本人は慰謝料は請求しないで実費のみの請求を望んでいます。
細かい金額がわかり次第に内容証明を実家および彼女に送り、
相手が同意しない場合は裁判にする事になりました。
Aおよび彼女と私の会話を録音したのもSDカードに記録して弁護士に渡しました。
また、Aに関しては慰謝料を請求する事になりました。
弁護士は話を聞いて、こういうケースが増えていると言ってました。
ホテルのキャンセル費用も30%位でしょう…
総額300〜500って所じゃないですかね。
問題はAです。
Aの会社は父親の会社なので、辞める必要はないでしょうがS
の働いている会社の下請けですからね。Sが担当なのですが、
Aの会社は外すでしょう。
A自身は肉欲に溺れてますし、まだ自分のした事の重大さに
気付いていません。
Sは様子を見る為に彼女と黄金週間を過ごしたそうですが、
かなり辛かったそうです。
かなりの頻度で彼女とAが連絡を取合っていたみたいです。
Sは理由を付けて彼女とセ〇クスはしなかったそうです。