俺の住む田舎は古くから続く奇祭があるが一週間前に開催を控えた今になると成人を迎える若い人たちが憂鬱になる
というのもその奇祭が危険極まりないのもで例えば真冬の海に褌一丁で1キロ遠泳させるるという命の危険さえ感じるような内容、男性はおろか女性も参加する
その奇祭の上層部は年寄りばかりで「俺らは年寄りだから若いのにやらせる」というスタンスで参加しない、その年寄り連中が若かった頃は桶で一回だけ水浴びるような非常に簡素なもので、マスコミやインスタ映え狙う観光客を呼び寄せる為に派手になったという、しかしマスコミや観光客には結びついてない
40代くらいの祭りのベテラン達は「俺らがやるから若い子達は除外してくれ」と年寄り連中に懇願してるが聞く耳持たない
伝統の維持が重要視される現代において危険な奇祭を残しておく意味あるのかな?
皆逃げ出しちゃいそうなのに
大学に行かない人たちばかりなのかな
それとも強制的に連れ戻されるのか
いつか自分たちの代が祭りを仕切る立場になったら廃止するか緩くしようかと思っています
祭りは日曜日に実行されましたがこれを最後に中止となりました
と言うのも本場直前に同じく参加者で太鼓持ちのA君が上層部の年寄り達に酒を振る舞い、酔っ払って出来上がった頃に「先生方!僕達にお手本見せてください!ベテランの先生方なら神様も喜びますよ!」と囃し立て、年寄りは意気揚々と参加しました
以前書いた通り年寄り達が若い頃は簡素な祭りだったが今はそうではない、例えに書いたような寒中水泳を年寄り達はやりました
年寄り達は途中でヤバイと思ったのか引き返そうとしたがA君は「先生方ならまだやれますって!神様も大喜びですよ!」と中断を許さず最後までやらせた
結果年寄り達はボロボロ、祭りの反省会がさっき開かれてA君が「先生方がここまでボロボロになっちゃあ若手の僕達では続けられませんよ!」と一声、年寄り達もこんなのはもうやめようって結論に至りました
今までの神に捧げる祭りだとか伝統って何だったんだ感はあるが俺たちの神様は間違いなくA君です
マスコミでちやほやされて舞い上がってしまうのは仕方ないのかもしれないけど、自分が出来ない事を他人に押し付けてやらせるんだからね
そのはっちゃけた爺さん達を泳がせたA君にGjを贈るよ
良い報告をありがとう