パートアルバイトあわせて総勢30人くらいの職場に就職。
入ってすぐに、若いけど役職付いてる人(仕事はできる、以下A)にものすごく嫌われた。
他の役付の人もや先輩からも「Aさんはなんで私さんにだけキツいんだろうね?」
と言われるくらい、扱いに差があった。
そんなことをされる理由もわからなくて(ずっと席が近い人が見ていても原因がわからない)、
それで職場の雰囲気も悪くなることがあって、申し訳なかった。
他の上司に相談したが、Aは注意されても「別件でイライラしてただけ」とか
「自分で(キツいという)意識はしていない」と言い逃れされて終わっていた。
(実際本当に偉い人が近くにいると絶対Aは私と口をきかない。)
露骨なセクハラとか、パワハラとまではいわないレベルだし、嫌だったけど
「この人はこういう人なんだ、もう治らないものはしょうがない」と思って
業務に支障は出ない範囲で、Aとは極力接触しないように過ごすことにした。
たまったストレスは同僚や友達とのカラオケやらバッティングセンターやらで発散。
心身がムダにたくましくなったなあと思っていたある日、復讐のチャンスはひょっこりと訪れた。
そこに社員の似顔絵を入れることになり、美術部だった私が指名された。
そこで私は特徴を残したまま、若い社員は2割増しのイケメンに、
女性スタッフは萌え成分を追加し、頭の寂しい初老の写真はロマンスグレーに改変。
しかし当のAに対しては本人に忠実に、コンプレックスといっていた
特徴のある鼻とほくろをやや盛り気味に描いた。
一応本当にこれでいいかどうか、直属の上司には相談したが、
普段からAの私への態度を見ていたその人は
「こんなところでやり返されるとはA君も思わなかっただろうなー。
俺、私さんに優しくしておいてよかった(笑)」
とOKを出してくれた(その上司はイケメン風に描いていた)。
そのまま入稿データ完成させて印刷業者に送信。
1週間後、できあがったパンフレットを見た人たちは大ウケ。
「俺こんなにカッコ良くないよ~」
「こんなに可愛く描かれたら私、客先で見比べられるよ~!」
といいつつ皆嬉しそうにとキャッキャしてるところ、Aだけは「なんだこれ。やり直せよ!」と激怒。
しかし皆に「だってイラスト入れようって言い出したのAさんじゃん」
「イラスト描くなら私さんがやるのはわかってたのに、あんな態度とってたらねえ」
と言い返され、Aは顔を真っ赤にしてぷるぷる震えながら
「絶対ゆるさん」とかなんとかブツブツ。
>>16 の
×頭の寂しい初老の写真はロマンスグレーに改変。
↓
○頭の寂しい初老の先輩はロマンスグレーに改変。
です。
「このA君はそっくりだねえ!あっはっはっは!」と爆笑。釣られて皆も笑った。
「これを持って行ったらA君はすぐにお客さんに顔を覚えられるよ、よかったねえ」
「コレ描いたの私さん?私怨なの?じゃあ、私さんのご機嫌はとっておかないとなー」
と受け入れられ、作り直しは発生しなかった(言われても、やる気無かったけど)。
それ以来、Aが私にキツいことを言いそうになると他の人が
「またそんなこと言ってるとブサイクに描かれますよw」とかからかいはじめ
キツい当たりは減り、やがてなくなった。
おとなげない復讐だったなーと思わなくもないけど、
「昔ふられた女に顔と声が似ていた」なんて理由でキツく当たられていたなんて聞いたら
(私のいない酒の席で、Aが同僚にぽろっと話したらしい)
ただ耐えるなんてできなかった。だから反省はしていない。
終わり。
Aのキツさがとれて私も職場の雰囲気もよくなったし
A自体はパンフのイラストだけなんだから仕事的には影響ないし
誰も損してないとこがいい