まぁ聞いてくれよ
純日本人です
その山を越えたところには俗に言う部落があるんだ
結局いまでも何故差別にあってるか正確なことはわからないんだけど
子供の頃から山の向こうの地区は犯罪者ばかりが集まるヤバイとこだと教え込まれてた
保育士になって2年目のとき職場の先輩から一人の女性を紹介された。
清楚でとても大人しい子で、名前は鈴木と名乗っていた。
紹介されてから何回か二人で合ったりして、俺から告白し俺たちは付き合うことになった。
で、一年くらい付き合って俺は彼女にプロポーズした。
学生時代に貯金してた金を全部使って指輪を買って、結婚してほしいと言った。
彼女に少し待ってほしいと言われた。
自分は山の向こうの地区出身で、本当の名前も出身も隠して生活してる。
それでもよければ結婚してほしい。
というのが彼女の答えだった。
俺は少し驚いたが、彼女のことを本当に愛していたので出身なんて今更どうでもいいわけで
結婚しようと、その場で彼女に言った。
その夜、自分の両親にプロポーズをOKされたことを報告。すごく喜んでた。
彼女は家にも何度か遊びに来てて、二人とも彼女のことをすごく気に入っていたので、本当に喜んでくれた。
絶対にダメだと、猛反対された。
そしてこれから彼女に会うなとも言われた。
仕方なく彼女に報告。
彼女はやっぱりと言った。そして泣いた。俺も泣いた。
もうどうしようもなかった。
子供が困る困らないとか、そういう問題じゃないだろ。
何故差別することを前提で言うんだ?
差別する人がいなくなれば、差別問題は起きないわけであって、そうすれば彼女のように自由や権利や尊厳を奪われ肩身の狭い思いをする人はいなくなるわけだ。
なんでそんな簡単なことができないんだ。
差別する人がいなくなればって両親すら説得できなかった人間がどうやって無くすの?
子供は間違いなく苦労するよ
さんざん泣いたあとに出した結論は、両親など気にせず、二人で暮らしていこう。
と、本当に無謀で先の見えないものだった。
本当に幸せだった。
生活は苦しかったけれど、彼女のそばにいられるだけでよかった。
イマドキそんなことで悩むなんて大袈裟なんだよ。
二人で遠くに逃げるとか東京みたいな大都市に潜り込めば痛くも痒くもない。
そんなお金がどこにあるんですか。
地元の私立保育園に就職したので、地元を離れるわけにもいかなかったのです。
生活するにはお金が必要なんです。
続けます。
二人で生活を始めて1ヶ月がたった頃、
彼女の両親が挨拶に来たいと言ってくれた。
しかし来てもらうのも申し訳なく。
それに彼女が育ったところを見てみたいという気持ちもあったので、
俺は彼女の実家に挨拶に行くと返事をした。
山を越えるのは初めてで、とても緊張していた。
30分くらい車を走らせると彼女の生まれそだったところに到着した。
川があり。それに沿うように畑があり。
家があり。人がいて。子供があそんでいて。
俺の住んでる地区と大差ない普通のところであった。
しえん
リビングにあげてもらい、畑で取れた野菜や、梅酒などをたくさんご馳走になった。おいしかった。
それから彼女との結婚を本気で考えていて、今は両親に反対されているがいつかは認めてもらいたいと思っていることを話した。
ありがとうと、彼女の両親から何度も言われた。お母さんは涙を溢していた。
本当に、本当にいい人たちだった。
彼女のお母さんには毎回美味しい料理を作ってもらって。
お父さんは俺と実の息子のように接してくれた。
俺は新しい冷蔵庫をプレゼントした。
テーブルが壊れていたので、お父さんと一緒になおした。
本当に彼女と、その家族が好きになっていった。
彼女の両親と一緒にどこかに移住しようかとか、いろいろ考えた。
だけど実行するのはどれも金銭的に難しく、無力な自分に何度も絶望した。
相変わらず彼女の両親にはよくしてもらっていた。
しかし俺の両親のほうも悪い意味で相変わらずだった。
山の向こうの地区に行く俺を目撃したらしかった。
出身を誤魔化しているのではないかと疑われた。
隠す必要もないので、山の向こうの地区出身の彼女と結婚しようとしていることを伝えた。
クビになった。
不当解雇などの専門の部署に行ったりしたが、相手にされなかった。
間もなくして、彼女も職場をクビになった。
収入がなくなった。
地方だけでも。
少なくとも俺の住んでるところは
>>34
中部地方です。
彼女は再就職を諦めて、バイトを始めた。
俺もバイトを始めた。
どうして差別部落ができたんですか?
俺もゆとりだけど。
いろいろ理由があるみたいだね。
犯罪をおかした人を部落にしてまとめたとか。
皮を売る職業の人を残虐だといって差別したりとか。
>>39
こんな暗い話を見てくれてありがとう。
もうすこしで終わります。
俺の両親は何度も彼女と二人で住んでいるアパートに押し掛けてきたり、
ポストに帰ってくるよう手紙を残していったり、いろいろやってた。
その女のせいでお前が苦しむことはないとか
そこの地区の人はお前を騙そうとうんたらとか
勝手なことばかり言ってた。
もう、親なんてどうでもよかった。
彼女と彼女の両親さえいればよかった。
オマエの行動力の無さも彼女を苦しませた一因だけどな。
行動力云々の前に金が無ければ生活ができない。
移住だってできない。その辺の事情はお金がない人にしか理解できないよ。
続けます。
俺はまだ大丈夫だったが、彼女はもう限界に近かった。
飯も食べられなくて、痩せて髪も抜けて。
あんたと出会わなければよかったとか
言われてけんかになったこともあった
でも彼女が謝ってその場は終わったけれど
それが、彼女の本音なんだろうと思った。
死にたくなった。
救いようのない馬鹿か創作かのどっちかだな
職場の先輩の紹介だったこと、すっかり忘れてたんだ。
彼女のことは一言も言わなかったけれど、そこから、漏れて
迂闊だったと思う。その通り馬鹿だと思う。
でも間違っても創作なんて言わないでくれ。
彼女が首を吊って自殺していた。
遺書があった。
もう疲れたと書いてあった。
俺のこと愛してたと書いてあった。
ごめんなさいと書いてあった。
指輪は左手の薬指に、しっかりとはめてあった。
ってこれはさすがに・・・
え?
釣りだよね?
え!?
来ていた人の視線が痛かった。
来ていた人の視線が痛かった。
葬式の何日か後に彼女のお父さんに俺は悪くないと言われた。
本心ではそう思っていないことがわかった。
それが1ヶ月前のことで、いまに至ります。
なにか質問とかありましたら、特定されない程度で答えます。
ほとんど意識してないのに
老害が無駄に変な意識持ってるからめんどくさいよな
こんなこと言いたくないが、お前が見殺しにしたようなもんだろ。
家族との関係は?
俺の地区は俺の同世代でさえ嫌っている人がいました。
おかしいと思います。
>>68
まったくもってその通りです
彼女の両親とも申し訳なくて会えません
>>70
会えません。
向こうだって会いたくないと思います。
恨みなんかあるわけないだろ
ただもっとやりようがあるだろうと、頭を使えば乗り切れるだろうと言いたいだけだ。
納得出来ないまま彼女と死別とか
>>79
そうですね。
立ち向かって負けた話です。
>>80
まったくもってその通りです。
>>82
結局わかりません。
彼女の両親さえわからない様子でした。
いや、本当はわかっていて話せなかったのかも知れませんが
若さゆえ、なのか…
足掻いただけだったような気がするんだけど。
ちょっと代償が高すぎたよね
真面目な話これからどう生きてくの?
彼女の後を追います。
そう思ってこのスレ建てました。
>>93
ですね。
聞いたことのないものでした。
鈴木は偽名だったようです。
二人で暮らしているときは、
ずっと本名で彼女のことをよんでいました。
田舎だけに
まだ実際にあります。
きっとこんな苦しい思いをしているのは俺だけじゃないはずです。
>>96
いいですね。
本当に。
彼女も救われねぇな
若いねw
その地域の習慣とかが全てを支配してるし。
最後に私の私見ではありますが、言わせてください。
いじめなど含め差別をする人は本当に醜く愚かだと思います。
生まれ持った自由や権利や尊厳を奪い、それでいて自分はのうのうと生きている。
そんなエゴが存在するこの世界が本当に許せません。
そんな悲しいことをするよりも、分かり合い共存することのほうがよりよい生き方だと思います。
この話を聞いてくださった方々の中で
もし、差別をしている方がいれば影で苦しんでいる人のことを考えてください。
きっと差別なんてできなくなると思います。
こんな暗い話を見てくださったかた。
優しいレス、厳しいレスをくださったかたありがとうございました。
私は死をもってして訴えることしかできない糞野郎です。
でもこれで私の地区の部落差別(部落という言葉は使いたくないですが)がなくなることを本当に願っています。
彼女の両親が幸せになってくれることを願っています。
ありがとうございました。
乙!
死ぬなよ>>1
潰された話じゃないの?
この話が事実かどうかは置いといて