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年収400マソ
タバコ吸う
ギャンブルしない
嫁24
年収 扶養範囲内
タバコ吸わない
ギャンブルしない
ハウスメーカーに行って話を聞きに行った
営業マン=営
嫁=嫁
おいら=おいら
嫁の希望で3LDKの新築一戸建てを聞きに行った
営「この辺で最安値となると3500万円ですね。間取りのご希望はありますか?」
嫁「3LDKが欲しくてー。車が二台止めたいですー」
おいらは今の今まで嫁に金銭面で苦労しかさせてこなかったから、
私生活においても全て嫁の希望を叶えてきたつもりだった。
一番苦労ささせたと思ったのは生活費のために嫁が出会い系のサクラで写メを撮っていたのが発覚した時だった。
下積み時代嫁には
嫁「子供だけは綺麗なお金で育てたいから、今の仕事を頑張って」と応援されてきた。
日中は現場で頑張り夜は代行を頑張った。
そして今仕事を覚えて一人前になったと思う
仕事も覚えたし幸い手に職を持っていたから、もっと大きい専門的な病院に通いたくて地元を離れて都内に来た。
年収も良くなって、子供の成長してく上での環境も良くなって全てが上手くいってるとおいらは思ってた
嫁「あれがしたい」と言えば思うようにやらせたつもりだった。
結婚して二人で暮らしたとき。
2dkの6.6.12に暮らした。
第一声が
嫁「えっ!?こんなに狭いの?」
そう。嫁は膿家三姉妹の長女。
家は要塞のように広くて、見渡すかぎり自分の土地の大きい膿家だった。
蝶よ花よで育てられた嫁はお嬢様だった。
おいらは育ちが悪いから、アパートでも団地でもマンションでもなんにも文句はない。
でも嫁は一戸建てにしか暮らしたことがないから、しょうがないのかなと思った。
おいらは結婚して六年。嫁のその夢のために頑張ったつもりだった。
おいらは嫁のため、子供のため家族のために頑張ってきた結果がこれだと思ったからスゴく喜んだ。
それから家についていっぱい調べたし。嫁のために何が出来るかをいっぱい考えた。
おいら「嫁ちゃんの部屋も作らなきゃね給料が低くて申し訳ないけど、嫁ちゃん専用の部屋は作るから安心してね」
今思えばピエロみたいなおいらだった
嫁「やっぱり家いらない。断ろうよ」
頭が真っ白になったおいら。
おいら「こんなに稼げるようになって、嫁ちゃんの夢が叶いそうなんだよ!!ローンも払って行けるし、家族で頑張れば大丈夫だよ!!」
その次の日
嫁「明日お父さん来るから」
おいらは意味も分からずに応援してくれるのかと思っていた。
要約すると
嫁は今回家を買うつもりはなかった。
義父「おいら君、家を買うのを諦めなさい」だった。
いきなり言われたおいらは当然拒否した。
色々調べてこれからの生活を夢見ていた。
嫁と子供の幸せだけを考え続けていたおいら。
このまま順調なら最高の人生だ。と思って疑わなかった。
じゃあなぜハウスメーカーまで行って嫁が話をノリノリで進めて審査をしたかというと
????
最初にそれを聞いたとき
だからなんなんだと、おいらは思った。
・私が住宅ローソに通らなかった原因と理由
・私が住宅ローソに通るまで
なんだよ」
続けて
義父「嫁はまだ、家を買うのは早いんじゃないかと言っている。本人も悪気は無いし、反省もしているみたいだ。第一おいら君の稼ぎが悪いから、自分で小遣いを稼ごうとしている。
どうだい?
義母「ほら!!嫁ちゃん!!あんたも謝りなさい!!」
嫁「ちょっとは悪いと思ってる。ごめんねー」
そう。
ローソに通らない前提の話で、話を進めていた。
おいらとしては、嫁にも嫁の親にもバカにされているような気分になった。
とはいえ、マスオさんのようなおいら。
婿に入っているので反論も出来ず、嫁と二人で10時半に打ち合わせのメーカーに向かった。
おいらは泣く泣く営業マンに伝えると
営「旦那さん!!なぜですか!?この前、旦那さんも奥さまもあんなに生き生きして楽しそうにしてたじゃないですか!?」
とは言うがあまりにも恥ずかしすぎる理由のため本当の話なんか言えない。
それでもこの打ち合わせを通して、嫁の両親の前では言えない自分の本音を話した
営「お二人の決意は、この一週間で固まったのですね…」
正直決意が、決まったのなんて10分前位だなんて言えなかった。
営「わかりました…この前の打ち合わせの時も旦那さんは奥さまの生活しやすさばかり気にされていましたもんね。………では今から解約の手続きをさせていただきます。一応…簡単な図面も上がってきたのですが……これを見ながらでいいので少々お待ちくださいね。」
と言って裏の方に入っていった。
田中おいら様邸新築工事とかかれた図面。
二階には子供部屋の予定の6畳。おいらの部屋の3畳。そして嫁の部屋の6畳があった。
それを見ながら、
お風呂にはテレビが付いてて、子供と二人で遊びながら見る予定だったのになぁ。とか
リビングにはダイニングテーブル、L字のローソファ。ここで嫁と話ながらお酒を飲みたかったなぁ。
考えていた。予定していた。夢を描いていたことを思い出すとつい目頭が熱くなった。
営業マンが裏に行ってからは、ケータイを見ていた。
営「今回このような残念な結果になってしまいましたが。
奥さまも旦那さんも戸建てがいつかは欲しいと思っているのですよね?
それでしたらもしまたご縁や、機会があればご連絡いただければと思います。
今回、手付金としてお預かりしていたお金ですが最短で二週間後となりますので。
その時にまたご来店をお待ちしています。この度はありがとうございました。」
あー、短い夢だったなぁと思いながらおいらの運転する車内で二人きり。
嫁「ねぇ」
嫁に話しかけられた。
この時点で家は解約になったので過去の話となった。
未だに、謝罪なんかなくて。もし今日中に何かアクションがあったら水に流してまた頑張ろうと思っていた。
嫁にも色々思うところはあったのかなと思いながら話の続きを聞いていると
こいつの頭の中には脳みその代わりに断熱材が詰まってるのかなと思った
義父「おいら君!次女子と三人でラーメン行くぞ!!有名店に行きたいんだ!!案内してくれ!!」
みーんな頭がパーだった
義父「おいら君。今回何が原因かわからないが、お互い頭も冷えただろう。俺たちはこれで帰るけど、嫁と子供と三人で仲良くやってくれよ!!俺はおいら君に期待してるんだ!!」
まだ数時間前にしたこと。今日の朝まで夢描いていたこと。
こんな短時間では忘れるわけがない。
それでも子供の前ではいつも通り振る舞っていたつもりだった。
そして今日中に嫁よアクションを起こしてくれ。
そう思った。
嫁は夜フツーに寝ていた。
なんとなく覚えているが
千鳥足で帰ったおいらを嫁が出迎えて
嫁「何でそんなに飲んでんの!?バカなの!?」
貯まっていたものが吹き出したと思った。
泣きながらおいらは
おいら「俺はお前達の事だけを考えてきた。家はな。安くないんだよ。35年480回払うんだよ。それを急にドタキャンするようなことされてみろ。俺の気持ちがお前にわかるか!!」
涙や鼻水で凄く汚い顔をしていたと思う。
そうして月曜日がおわった。
顔を合わせての話し合いではお互い冷静になれないと思い嫁にLINEした