俺 大学生
彼女 大学生
友男 大学生
友子 大学生
俺と友男は幼馴染で、十年来の親友。
彼女と友子には大学入学してから知り合った。
俺が彼女に一目惚れ。友子が友男に一目惚れ。
二人の猛アタックの末なんとか付き合うことになった。2カップル誕生。
それから毎日は楽しくて楽しくて、交際も順調だし、俺の人生絶好調〜ってな感じだった。
しかしまあ定番通りだが、そんな幸せな時期も長くは続かなかった。
なんと、いきなり友子と友男が別れてしまったのだ。
理由も教えてもらえなかった。本当に突然で何が何だか分からなかったけど、
二人共随分落ち込んでるようだし、俺は友男を、彼女は友子を慰めあった。
理由はすれ違いだったそうだが…
お互いの携帯に誰からか分からないアドレスでいっぱい、
「おたくの彼氏浮気してますよ」
「あなたの彼女は水商売をやってますよ」
と言ったようなメールが来るように。それも一日何十通も。
最初はいたずらだと思っていたが、徐々に信憑性が高まってきて
「ドタキャンした一昨日のデートは他の男に呼び出されたから」
「○○子(実在する女性)とできてますよ、二人で歩いてたから(写真付き)」
なんてメールが毎日続くもんだから(着拒してもアド変えても)
俺は精神的に参ってたし、彼女も俺が黒だと思い込んでるし。
ぎくしゃくするのも当然ってわけだ。
かと言ってこんなこと誰にでもべらべら喋っていいものか…なんて、一人悶々としていた。
彼女とは相変わらず気まずいしこっちも破局寸前。
しかしそんな時、友子が声を掛けて来たのだ。
「今日、二人で飲まない?」
俺は彼女もいるので気は引けたが飲むことに。
でも酒の力も合わさってか酔いが回ってきたかでなんと友子は俺を誘って来たのだ。
丁重にお断りするも一向に引かない。それどころかヒートアップ。
「彼女より私のがいい」「一回試してみて」と…下劣にも程がある。下品な人嫌い。
今度は声を荒げて断ろうとしたとき、友子が驚くべき言葉を口にする。
「だって彼女と上手くいってないんでしょ!ならいいじゃん!」
え?
俺「何で俺と彼女が上手くいってないって言いきれるの?」
友「…勘よ!何でそこに喰い付くわけ?」
俺「いや。じゃ、何でさっきから俺をしつこく誘うの。」
友「俺君ならいいかなって思ったから。そんなに不思議なこと?慣れてないの?」
俺「俺が彼女いるって知ってるよね」
友「俺君たら初心なんだァ。いいじゃん、今夜限りの付き合いで。」
俺「ふざけんなよ!何でだよ、俺には彼女がいるって言ってんだろ!ヤることしか頭にないわけ!」
友「何それ、ひどい!!何でそんな彼女がいいわけ!?
あんな水商売女、他の男にカマ掛けてるような女、メール見たんでしょ!?」
ほら、ぼろが出た。
友「…彼女から聞いたの!俺くんが私のことそう言ってくるって!」
俺「そんなこと言った覚えないけど。なんなら彼女に聞こうか?」
友「…すみませんでした。それだけはやめて…彼女との友情壊したくないの!」
俺「何が友情だ、聞いて呆れる。今から彼女と…後友男呼ぼうか。友男は関係してんの?」
友「してないです…だからやめて!」
俺(無視)「もしもしーあ、彼女?夜遅くごめん、今から○○(居酒屋)来れる?
来れるよな、徒歩二分だもんな、悪い、来てくれる?うん、待ってる」
「友男〜?あ、俺俺。ごめんいきなり。お前今どこ?あ、そっか都合いいや。
今から○○(居酒屋)来れるか?おごるから。よし、ありがと」
友「やめてっいやっ!(逃げようとする)」
俺「だぁから今の話聞いた?彼女の家は徒歩二分。友男は近く歩いてるからすぐ来れるって。逃げらんねーよ。」
友「うう…(泣き出す」
彼女「お待たせ…どうしたの、急に」
俺「ごめん、ちょ、座って…」
今までのことを話しだす俺。彼女は黙って聞いていた。
俺「うん…友子がやってたんだって…」
彼女(大きく息を吸って)
ばちーん!!平手が飛んだ。無論、彼女から友子に。(ここから彼女&友子方言)
彼女「お前ほんま最低やなっ!どういうことやねん!」
友子「何よ、あんたなんてうちよかルックスも悪いしあほやし、なのにあんたがいい思いするなんて信じられんねん!」
彼女「何やて!?」
友子「だから潰したろ思てんよ!!俺君のためにもな!!」
彼女「はぁ!?何やねん、そんなん俺君のためちゃうわ、自分妬みやろ、僻みやろ、あ〜情けな!!
恥ずかしい女やなー!だから友男君にも振られんねん!!」
友子「そのことは言うな〜!!」
俺 「ちょっ二人とも落ち着いて!!」
友男「なんか盛り上がってるねー…」
俺 「友男!」
友子「友男!?」
友男はうんうんと話を聞いたあと、
友男「おい、友子!」
友子「はい…」(友男がきてすっかり大人しくなった)
友男「さっきの話、本当か?どうなの!?」
友子「本当です…友男に振られた後、幸せそうな二人が羨ましくて」
友男「じゃ、俺(友男ね)にも責任あるよな、ごめん俺。」
俺 「お前が悪いんじゃないよ」
彼女「そうだよ、友男君は謝らないで!」
友男「そうだよな、ほら友子!お前も!」
友子「すみませんでした…うう」
友男「それじゃ帰るか!友子、俺お前とはより戻す気ねーよ、対外にしろ」
彼女「私も友子とはもう付き合いきれない、じゃあね」
俺 「それじゃ、バイバイ…」
友子「…ごめんなさい、じゃあさよなら ずぴー」(泣いてる)
こうして修羅場が終わった…。
こうして修羅場が終わりました、友子はなんと大学も退学(!?)
今はバイトしつつ生活しているようです…。
彼女と友男は続いてます、支援してくれた皆ありがとう!!
それでは!
一瞬、えっ? 彼女と友男がつきあってる? と勘違いしてしまったよ。
彼女と友男がつきあってるとも取れるな。
その書き方だと。
友子頭悪すぎワロタw
でも、誘惑に負けなかった990はエライよ。末永くお幸せに!