879
:クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/2014/07/23(水) 23:38:13.52 ID:9O7549PaO.netサリナとのことはまだこれで終わってないんだ。
後次スレは考えてなかったw
ダラダラでいいなら、まだ書きます。
とりあえずグダグダになってきて申し訳ないが、続き書きます。
「見つけたぞ。
お前が探してるやつ。」
仕事中にツレからの電話だ。
サリナとの事があって数週間が経った。
あれから俺は人を探してた。
ツレ「ホストは辞めて、○○ってBARでバーテンしてんだと。」
俺「そっか。
分かった。ありがとう。」
電話を切るとすぐ保育園に連絡した。
用事で遅れるって。
仕事が終わると、その足で電車に乗り込み繁華街へと向かった。
毎晩クラブに行ってはナンパばかりしてた。
その時もツレと二人でナンパしてた。
俺「ここ初めて?」
女「うんw」
ツレ(洋介)「良かったら、俺ここのオーナー顔きくからVIPいかない?
おごるよw」
ちょうど良さそうな女二人をタゲにした。
きつい酒飲まして、いい感じになったらカラオケかホテルに誘う。
お決まりのパターン。
俺「ねぇ、2人きりになれるとこいかね?」
女A「いいよーw」
俺「俺ら今から外出るけど、
洋ちゃんはどうする?」
洋介「じゃ俺らも行くか?」
女B「うんw」
そう言って出ようとしたとこでギャル男三人組に止められた。どうやらホストらしい。
お前俺ってやつか?」
俺にわざと体をぶつけてきた。
カチンときたけどとりあえず我慢。
俺「ん?
そうだけど何か?」
ホスト2「ユミって女知ってんだろ?」
ユミ?ユミ?んー知らない。
俺「いや知らね。」
アホなの?
先週ナンパしただろ?」
俺「ユミって女知ってる?」
覚えがないので洋介に聞いた。
ツレ「あーたしか先週ナンパした女じゃね?
たしかユミとかって…
確か趣味ホストとか言ってたよなw」
俺「そんなのいたかなw
ごめん。
毎日ナンパしてるから忘れたわ。
そのユミって女が何?」
でお冠なわけだ。
リョウ「おいカスが調子のんなよ。
人の女に手出しやがって。
どう責任とんだ?あっ?」
他の2人のホストはそれを見てニヤけてる。
俺「でもあの女彼氏いねーって言ってたなw」
リョウ「ぶっ殺す」
俺の胸ぐらを掴むホスト。
リョウ「頭ワリーの?
なんなら恐い人呼ぼうか?」
まあ、話しならゆっくり外でしよw」
ナンパしてたら、こんなトラブルはしょっちゅうだ。
だから一応、毎回彼氏持ちかどうか確認するんだけど。
まあナンパに付いてくるような女は、たいがいいないって言うのは当たり前か。
とりあえず女置いてツレとホスト3人と一緒に、表に出たわけだ。
一番粋がってた、リョウってホストは鼻の骨が変な方向に曲がって、血反吐吐いてた。
泣いて許してくれって言ってたけど、やる時はとことんやる性格だったから歯止めが利かなかった。
氏んだんじゃないか?ってとこでようやくブレーキがかかった。
ちゃんと生きてる?
お前の女いい体してたわw」
覚えてないけど。
ツレ「ウホッ。
こいつ財布に10万入ってる。
手が痛てーし、慰謝料代わりにもらっとくかw」
当然のようにその報いを受けた。
ただし不幸はサリナに降りかかった。
サリナが泊まったあの日、言ってたんだ。
リョウはすごい怪我をしてたらしい。
俺にやられたから慰謝料払え。
払わないなら刑事事件にすると言われたそうだ。
夜中に何度もしつこく家に来たらしい。
毎月10万の支払いはきつかった。
俺とは連絡つかないし、
貯金も底をついてた。
パートだけじゃたかが知れてる。
家賃も払えず支払いに追われ、とうとう精神的に限界がきた。
そして現実から逃げてしまったとサリナが言ってた。
何より俺を裏切ってしまった自分が許せないと。
もう母親でいられないと思ったらしい。
結局サリナを追い詰めたのは俺なんだよな。
俺はクズすぎだ。
本当。
分かってたことだけど、
結局サリナが出て行ったのは全て俺が悪いんだよ。
ビルの二階で人気はなかった。
【close】の表札がぶら下がっている。
どうやらまだ店は閉まってるらしい。
一つの覚悟をしてリョウに会いにきたんだ。
ずっと自分の行いを後悔してきたんだよ。
そして今回も。
リョウ「すんません。
もうすぐ店開けますんで。」
俺はすぐ気づいたけど向こうは気づいてない様子だ。
俺「いや、
客じゃないんすよ。
リョウさんすよね?ホストやってた」
リョウ「あーそうだけど。
リョウは源氏名で本名は違うっすよ。
あんた誰?」
覚えてますか?」
ハッとした顔をした。どうやら思い出したようだ。
リョウ「な、何だよ。
今さら?
け、警察呼ぶぞ。コラッ」
リョウの顔色が変わり動揺を見せる。
クラブで俺がしたこと覚えてますよね?」
俺は息を飲み目をつぶった。
リョウ「わ、忘れるわけねーだろ。
だから何だよ今さら。」
俺「どうもすいませんでしたー」
俺は土下座し頭を床につけた。
でも、
本当に本当にすいませんでしたー」
俺は大声で謝った。
何を今更って感じだけどな。
それがリョウに火をつけたのは言うまでもない。
目の上を切ったのか血がタラタラと床に滴り落ちる。
俺「すいませんでしたー」
俺はすぐに姿勢を戻して謝った。
リョウ「っざけんな。
このカス」
今度は蹴りだ。
それでも姿勢を戻して謝った。
リョウ「おいお前の嫁バカだよなw
きっちり100万払ってよ。
しかも追加で50万請求したら、もう金がねーって言うから、
仕方なく体で払ってもらったわw
子供産んだ割にいやらしい体してたわw」
いつもの俺だったら、我慢せずに反撃してた。
でも歯を食いしばった。
サリナはそれを裏切ったと後悔してたんだ。
責任は全て俺にあるんだ。
リョウ「ハア。ハア。
バカかお前。ハアハア」
俺「すい…ません…でした…」
口の中を切ってうまく喋れない。
リョウ「チッきめー。
もういいよ。ウゼーッ。
その面二度と見せんな。」
俺は気を失いそうだったけど、どうにか持ちこたえて壁にもたれて座り込んだ。
何故わざわざこんなことしたかって。
自分への戒め。
そして誠心誠意リョウに謝りたかった。
ただの偽善だとか、自分に酔ってるだとか言われるかもしれないけど。
それでも俺はきちんと謝りたかったんだ。
何よりサリナはもっと辛かったんだよ。
昔はやんちゃしてました?
ダッサ。
そんな父親嫌だよな。
これから先、もしハルが誰かを傷つけたとして。
俺はどんな顔でハルを叱ればいいのか。
こんな俺がハルに何て教えたらいいんだ。
怪我をさせて謝らない親が、息子に謝れなんか言えるか?
こうでもしないと、俺自身納得がいかなかったんだ。
これが良かったと言うわけじゃないんだけど。
それでも、俺は誇りを持って息子にいけないことはいけないって言いたい。
少しでも良い父親になりたかった。
保育園からの電話でハルの迎えを思い出した。
俺はタクシーに乗り込んで急いで保育園に向かった。
まあ体が痛くてゆっくりだったけど
。
ボロボロな俺の姿を見て、運転手さんがすごく心配してたのを覚えている。
ハル「パパーw
おかえりー」
ハルがよってきた。
俺「おそくなって…ごめんな…」
佐々木先生「キャッ。どうしたんですか?
その怪我…」
転んじゃって…」
すぐに近くの病院で手当てをしてもらった。
結構痛い所だらけだったけど、体だけは丈夫だったんだよな俺。
本当迷惑かけてすいません…痛ッ」
佐々木先生「どこが大したことないんですか?
大怪我じゃないですか?」
俺「すいません…面目ない…」
ハル「パパー、イタいの?イタいの?」
ハルが心配そうに俺を見る。
もう大丈夫だよ」
そう言ってハルの頭を撫でた。
佐々木先生「いったいどうしたんです?
転んでこんな怪我…ありえないです」
俺は佐々木先生に簡単にだけど理由を説明した。
佐々木先生が深く溜め息をついた。
俺「本当にすいません。」
佐々木先生「駄目ですよ。
許せません。
喧嘩なんて信じられない。
大の大人が。
もしもお父さんに何かあったら、ハルちゃんはどうなるんですか?
ハルちゃんのこともっと考えてあげて下さい。」
単細胞すぎる俺。
でも何だかすっきりしてる。
佐々木「お父さん?昔にどれだけ間違いを犯しても関係ないです。
父親なんだからハルちゃんが間違ってたら、きちんと注意すればいいんですよ。
それが親なんだし、誰だって子供には正しく生きてほしいと思うのは当然なんですから。
お父さんが間違いに気づいたってだけで十分じゃないですか?」
佐々木先生「父親なら、過去にどんな悪いことしてきても。
子供のためなら手本になれるでしょ。
大事なのは今ですよ。」
俺「はい」
正論だ。
佐々木「よろしーwもう絶対にこんなことしないって、ハルちゃんにもわたしにも約束して下さい。」
俺「はい。約束します。」
佐々木「明日はわたしが朝ハルちゃん迎えに行きますから。
ちゃんと体を休めて下さいね。」
でもこうやって、真剣に間違いを正してくれる人がいるってことは俺には大切なんだ。
彼女の言葉はハルのためなんだ。
本当に勉強になった。
まだまだ父親としては未完成だと実感させられた。
おつかれ
次投下はじめたらスレたてるよ