前記事⇨俺「女の子だらけの学校に行って青春するぞ〜wブヒブヒw」→ 俺「思ってたのと違う…」バラ色の高校生活のはずが…【4/6】
朝一人で学校に向かい、昼までは部室で勉強
昼過ぎに佐倉先生が来てからは二人でビデオを見たりゲームをしたり
とまぁそんな日々がしばらく続いた
たまに佐倉先生が来ない日は一人で一日を過ごすこともあったが、
俺は気にせずお盆休み以外毎日天文部に通った
友達と遊んだりは特にしなかったけどなんか毎日が楽しかった
一回だけクラスのやつらが集まってるのを目撃した、
なにやら学園祭の準備をしているみたいだった
流石にもう泣くことはなかったけど、俺は忘れていたことを思い出した
そんな大事なことをお盆が終わり夏の日差しが若干弱まった頃になってようやく俺は気がついた
合宿の楽しさで忘れていたが天文部は現在いつ廃部してもおかしくないような状態
正しく言うと学園祭で発表をしなければすぐに潰れてしまう弱小部だ
学園祭は九月の上旬、二学期開始直後
俺は慌てて佐倉先生に電話をした
仕事そっちのけで、このスレ張り付いてるわ
>>1って今も学生さん?
今は大学生
俺は集合写真しか持ってないからうpはきつい
「だるい」
「アイス買ってあげますから」
こんな感じのやり取りをしてとりあえず怠け者の佐倉先生を部室に呼んだ
佐倉先生は本当に嫌そう顔をしていたけど、問題が問題なので俺は勝手に説明をした
「このままじゃ天文部がなくなります」
「んなわけあるか」
「あります」
「合宿した」
「学園祭は?」
佐倉先生はそういえばみたいな顔をしていた
話しあった結果、吉井さんが所属する調理部と合同で喫茶店のようなものをやることになった
詳しく説明すると、空き教室を暗幕で暗く簡易プラネタリウムで星を映し出す
そして調理部が作ったクッキーなどを出しお客さんに良い感じに休憩してもらうという物だった
先生の提案でキャンドルも作って安値で売ることにした
次の日から、衣装や調理に必要な材料などの買い出しに俺は勤しんだ
俺は少しワクワクもしていた
買い出しを済ましてからは佐倉先生と一緒にキャンドルを作った
しかし、佐倉先生は売れ残るとかそういうことを気にしないでたくさん作っていたので、
俺は数を調整するために飲み物等の買い出しに走ることもしばしばあった
調理部の試食もした、といっても佐倉先生への差し入れを頂戴しただけなのだが
そんな感じで夏の後半は佐倉先生と二人で学園祭の準備を頑張った
同級生達の黒い肌とチャラくなった頭髪、
楽しかった夏の思い出が聞こえてくるたびに俺の心は締め付けられた
ガリデブの頭は以前にもまして鋭く尖り重力に逆らい、肌は真っ黒で
この夏の充実を見せえつけられているような気分になった
俺はこの日久しぶりに寝たフリをして午前中を潰した
授業が終わるといつものように昼飯を食べ図書室にもいった
図書室につくと田村さんが合宿での集合写真と俺と佐倉先生のツーショット写真をくれた
俺は嬉しくなり久しぶりに火の鳥を読んだ
先生としてはダメな先生なんだろうけど
佐倉先生がキャンドルを作っていたので一緒にキャンドルを作った
特に会話はしなかった、黙って二人でキャンドルを作り続けた
佐倉先生に写真も渡した、なんか嬉しそうだったから後日部室に飾ることになった
そうこうするうちに学園祭前日を迎えた
そのため、俺は朝学校に行くと教室にはいかず部室に荷物を置きに行った
教室ではクラスのやつらがクラスの出し物を準備しているだろうから行かなかっただけだ
俺がいても邪魔なだけなのはわかっていたのでこの判断に至った
天文部が使う空き教室に行くと、誰もいなかったので一人で準備を始めた
先生は俺を見つけるとびっくりした顔をしていたがすぐに
「相変わらず一人かよww」と笑って作業を手伝ってくれた
俺も「相変わらずってなんですかww」とか言って笑って対応しながら作業を続けた
作業と言っても教室中に暗幕を張って、机を並べてテーブルクロスをかけるくらいだから
すぐに終わった
内装を準備し終えてからは試しにプラネタリウムをつけてみた
本物には負けるけど結構綺麗で感動をしたのを覚えている
今思うと佐倉先生は黙って手伝ってくれたけど、
本当は教師がするような仕事ではなかったような気がする
二人で不器用に看板を作ったけどなんか楽しかった
看板が完成してからは翌日の学園祭に向けて練習をした
調理部と合同ではあるもののあちらはお菓子の製作担当なので、
接客に関しては天文部が担当しなければならなかったからだ
俺と佐倉先生は似合わないエプロンをつけて二人で客役と店員役を回して下校時間まで練習をした
学園祭に参加するのははじめてだったし、学校でなにかをするのも初めてだったからだ
その日は久しぶりにSOS団もこんな感じに文化祭を迎えたのかなぁ、
とラノベ脳明日の楽しい一日を考えながら妄想して寝た
翌日は学園祭初日の校内発表、俺の人生で忘れられない一日が始まろうとしていた
からよくここまで来たなーwwwww
学校にはすでに生徒が溢れていていつもと違う空気を肌に感じることができた
その空気に俺も自然と浮足だったが、
まずは義務的にホームルームを受けなくてはならないのでクラスに向かった
クラスに行くといつの間にかクラスの内装が段ボール張りの小汚い喫茶店に早変わりしていた
俺の机は撤去されていて仕方がないので床に座ってホームルームを待った
なんかクラスのやつらが俺を見てヒソヒソ悪口を言っていた
普段は関わろうともしないくせにイベントごとでさぼられるのは気に食わないらしかった
俺が関わったら関わったで悪口を言うだろうに、そんな感じで俺は寝たフリをして時間を潰した
ホームルームが終わると、俺は荷物をまとめ足早に部室に向かった
クラスを出るときクラスのやつらの悪口がまた聞こえたが気にせず教室をあとにした
今思うとこれが原因で佐倉先生を悲しませることになるのだが、俺はこの時気づきもしなかった
部室からキャンドルを運んだり、少し接客の練習をしたりとまあそんなところだ
それからしばらく教室で待機していると、佐倉先生が来たので一緒にエプロンをつけて準備をした
佐倉先生が来てからは調理部のお菓子を運んだり、
ジュースとコーヒー等の飲み物類の準備を済ませた
かくして、天文部の学園祭初参戦は始まった
佐倉先生が大きな声を出して接客を始めた
「い、いらしゃー…」
俺は良く分からない言葉で接客をした
校内発表なので本来皆身内なのだが俺にはそんなもの関係ない、
全員他人だしほぼ女子だから全員宇宙人だ
声をあげて接客なんてできるわけもない
陰口ってか陰口になってないのに耐えられるんだから
分かる
それが耐えられないから休み時間に喉も乾いてないのに
水道水がぶ飲みするんだろ。10分くらい
そうなると二人しかいないので自然と分担をすることになり、
佐倉先生がウエイトレス役となり俺はお菓子の盛り付けやジュースの準備、
キャンドルの販売係に落ちついた
どうやら聞いていた通り佐倉先生は生徒から人気があるらしく、
「さくちゃんきたよー」とか声をかけられながらドンドン客を拾い
バンバン客をさばいていった
調理部のお菓子も盛況で午前中はなかなかの客入りとなった
キャンドルも女子が多いうちの学校なので「可愛い!」とかで結構売れた
そのためお昼になるころには客足も落ち着き、俺も接客に慣れてきたことから
一人で店をやりくりしていけるくらいにはなっていた
そこで俺は佐倉先生に「さくちゃん、休憩してきたらどうっすか?」
とか祭り効果で浮かれて提案した
腕つねられたけど
そんな感じで佐倉先生は休憩がてら昼食をとってくることになり、
店には俺が一人残ることになった
クラスのやつらが俺を良く思っていないことを
クラスの女子数人を連れて天文部の喫茶店に訪れた
しかし、運が悪いことにその時店にはガリデブ達しかいなかった
俺は嫌な気持ちもあったが、大人な対応としてガリデブ達を接客した
ガリデブ達は終始ニヤニヤしながら、「サボり野郎が接客してるよww」
とか悪口を言いながら笑ってた
イライラしたけど俺は我慢した、確かにサボってるけど
恥ずかしいことは何一つしてないと思ったからだ
そりゃクラスの出し物に参加出来ないわな
そんなことも理解できないガリデブ…
さすがは高校デビューだな
部員一人だから抜けられないとか言って
キチガイとか極度のコミュ障とかならわかるが、見てる分には割と普通っぽいが
俺は注文を受けると黙ってオーダーの準備に取り掛かったが、
その間もガリデブ達は悪口を言っていた
準備を終えガリデブ達の元にオーダーを届けるとガリデブ達は更に笑った
「このジュース大丈夫なのか?ww」
「腐ってんじゃねーのww」
とか本当に幼稚なことを言いながら嬉しそうにこっちを見ていた
俺はその間、無表情で黙って次のお客を待ち続けた
高校やら大学でデビュー()した奴は人を見下して楽しむ
ガリデブ達が不意に大声を出してそういった
ガリデブ達は調理部のつくったお菓子を笑い始めた
「うわ、まじだ甘すぎるだろwww」
「なにこれ、お腹とか大丈夫かな?」
とか適当なことを食べていない奴らまで言い始めた
俺は堪忍袋の緒が切れそうになって、でも佐倉先生と作った学園祭と
天文部を守りたくて必タヒに歯を食いしばった
ガリデブたちがいる時間は本当に苦痛だった、
いつもの悪口ならまだしも他人を貶したのが許せなかった
ガリデブ達はたっぷりと時間をかけてジュースを飲むとニヤニヤしながら席をたった
俺はああ、やっと解放される
そう思った
しかし、ガリデブ達は何を思ったのかキャンドルコーナーに近づいて行った
小中高大って色んなやつに会ってきたが俺は恵まれていたのかもな
なに、こいつらまだいるの?ってこんな感じだった
ガリデブ達はキャンドルコーナーにいき、キャンドルを
ニヤニヤと気持ちが悪い目つきで舐めるように見ると手に取り
「うっわ、なんだよこれ気持ちわりいwww」
と言った俺の堪忍袋はもう切れ目が入り始めていた
尚もガリデブはキャンドルを貶した、
佐倉先生が作ったキャンドルを酷い言葉で何回も貶した
「買わないなら置いて出ていけ」
俺は怒りを抑え精一杯の言葉を絞り出してガリデブ達に退出を促した
「ああ、わかったよwww」
直後、ガリデブはキャンドルを適当な感じに机に投げた
気がつくと俺はデブの顔を殴っていた
ガリデブは俺がやる!
待て俺が!
俺が魔貫光杀殳砲で仕留める!
お前らはガリデブを羽交い絞めにしてくれ!
>>1は自分のためでなく 人の為にキレた!
なかなか出来るもんじゃない!