前記事⇨私「なんで宿題してないのにいつもテスト100点なの?」同級男「授業聞いてたら大体わかるやんw」→ そんな男の子に惚れてしまった結果…【3/6】
今何歳はおいおいって事でwww
もう秋だったけど、私は内定きまってた会社にお断りを言いにいき、就職活動を再開した。
でも、どこもすでに締め切ってて、なかなかむずかしかった。
それと、憲二がうちの親に挨拶にきたいと言っていた。
親には私から就職は遠くにすると言っていたけど、特に理由はいってなかった。
憲二はきちんと話さないとダメだと言っていた。
なので、うちの親、特にお父さんに挨拶がしたいと。
憲二もうちには何度も来た事があったので、大丈夫だと思った。
きちんと、スーツを着てきた。
憲二がお父さんに言った。
『自分が遠くに就職する事になりまして、ゆみさんと話し合った結果
ゆみさんが自分に付いて来てくれる事になりました。
ほんとにうれしいです。
自分もまだ働いていませんが、必タヒで仕事して、ゆくゆくはゆみさんと
結婚させて頂きたいと思っています。
結婚を前提に交際する事と、ゆみさんを遠くに連れて行ってしまう事、
いきなりで申し訳ありませんが、許していただけますでしょうか?』
その後、深くあたまを下げた。
『ゆみももう大人だ。これからどうするかは自分で決める。
だから、俺がとやかくいう事じゃない。君も今から大変だと思うけどがんばれよ。
大事な娘を連れて行くんだから、ひとつだけ条件がある。
まだ結婚してなくても、こっちに帰ってくるときはかならず
君の両親と、それからうちに二人そろって顔を出せ。
それだけだ。』
そういって、お父さんは笑顔を見せてくれた。
お母さんは少し泣いていた。
お父さんに呼ばれて近くにいくと、話してくれた。
『お前の彼氏は男前で口数すくなかったけん、どんな男はいまいちわからんやったけど、
今日の話は、なかなか迫力あってよかったぞ。お前の男見る目はたしかやな。
こんな時に話し出して悪いが、俺に腕相撲勝ったあいつもいい男やったな。』
というと、
『健介?ああ、あいつは今でも友達で憲二も一緒にたまに3人で会うよ。』
という事を伝えると、とりあえず、久々に会いたいから呼べって事を言われた。
こいつ、昔からこうやっていろいろ余計に気を使う。
今回の事も多分気を使ってなんだと思う。
憲二は
『なんで俺の大事な挨拶の時にあいつまで来るんよ?www』
とか言いながら一番期待してたけど、
こないってわかると一番ションボリしてた。
地元を離れる日がきた。
平日だったんで、空港には親兄弟見送りにこなかった。友達は何人かきれくれた。
平日だからこないだろうと思ってたけど、なぜか健介も来た。
『ちょうど仕事ひまやったしな。』と言ってた。
私は健介みて、なんだか泣きそうになって、『ありがとう・・・』しか言えなかった。
渾身の力で健介にボディーブローをした。
ほんとにフルスイングだった。。。
『お前、俺の大事な彼女を何回も泣かすなよ・・』と言ってた。
私は何の事かさっぱりわからなかった。というよりも、いきなりだったんで、かなりビビッた。
健介見ると、笑ってた。健介は平気そうだった。
『おい、お前も力入れろ』といって健介は拳を握った。
まさか・・・と思うと、今度は逆にボディーブローをしてた。
こっちも完全なフルスイング・・・
憲二はその場に膝をついてた・・・
『お前こそ、俺の大事な幼馴染を泣かすんじゃねーぞ。』
と健介は笑いながら言ってた。
健介『お前も手加減してねーやんかwww』
二人は笑ってる。何が面白いのかな???私にはわからない。
とりあえず、ケンカしてなかったので、ほっとした。
男ってこんなもんなんかな?
ひとつだけわかる事は、二人ともマンガの読みすぎで、こんなわけわからん事したがるんだろうなって思った。
かなり気まずい空気になって、健介はすぐ帰った。
よく考えたら、まわりから見てたら、
健介はボディーブローやられて、やって、すぐ帰っただけの人だったwww
飛行機の中で憲二のお腹みせてもらったけど、真っ赤を通り越して、青紫になっていた。
『めちゃくちゃいてえwwww』と憲二は喜んでた。
憲二がケジメは必要だといっていう事きかず、別々に借りた。
この日だけは一緒にいようと、憲二の部屋に泊まることになった。
憲二といろいろ話した。
両親に対して、ケジメをちゃんとつけようとか、
子供は絶対結婚するまではできないように気をつけようとか、そういう硬い話をたくさん。
ほんとに根はマジメな人間なんだなって関心した。
そして、今二人で話したことは必ず守ろうと誓った。
あけると、指輪だった。
普段貴金属なんてあまりつけないからわからないけど、高そうな雰囲気がした。
『なんか順番いろいろ変わって申し訳ないけど、これからもゆみの事大切にします。
本気で愛してます。今はいつとは言えないけど、もう少ししたら結婚してください。』
正座して言われた。
私も正座して聞いた。
これからも一緒にいようね。結婚なるべく早くしようね。』
私がそういうと、
指輪を左手薬指にしてくれた。
うれしくてうれしくて、泣いてしまった。
憲二は
『健介に空港で泣かすなって言われたけど、これはセーフやろwww』と言っていた。
そもそもいくらしたのか?
これから結婚しようっていうのに隠し事はいやだからきちんと話してほしい。
無理して借金して買ったとかなら、私はうけとれない。
という事を伝えると、憲二は笑った。そして説明してくれた。
いきなり健介が封筒を憲二に渡した。
『それお前にやる。好きに使え。』と言った。
中を見ると、30万円入ってた。
オヤジがずっとあれで、家が居心地悪いから一人暮らししようかと思ってためたけど、
まー俺の一人暮らしはいつでもできるから、お前にやる。という事らしい・・・
憲二はもちろん断ったらしいけど、
『それなら置いて帰る。いらんなら捨てとけ』といって帰ったらしい。
その後健介から電話かかってきて、
さっきはすまんかった。でも、お前はゆみを喜ばせること一番に考えろ。
俺がもっててもしょーもない使い方するから、金はお前が使え。
俺は10年たったら、億の金を動かしてるからきにすんな。
と、どこまで本気かわからない事を言ってたらしい。
そのお金でこの指輪買ったと言ってた。
ゆみを喜ばせたかったんやろう。
なんか、むかついたんで、空港で腹なぐった。殴り返されたけど。
俺一応空手弱くなかったんやけど、健介平気そうやったなwww』
とうれしそうに憲二は言ってた。
憲二こそ、健介の事が大好きなんだろうなって思った。
この男達がいなかったら、私はどんな人生送ってたんだろう?と考えても想像がつかない。
ダメでずるい人間だった私を、普通の人間ぐらいまで引き上げてくれたのは、
この二人のおかげだなって思った。
この指輪も二人からもらったような気持ちになった。
たしか、あいつ、学費も奨学金で返してる最中なのに・・・
あいつの為に俺たちはなんだってしてやろうな。
でも、あいつあんまり人頼ったりする奴やないけんなー。
こうなったらあいつの真似して俺たちも無理やりなんかするしかねーな。
でも、かっこつけたがりのあいつの真似はなかなかできんなwww』
と憲二は言っていた。
もちろん私も同じ気持ちだ。
あいつの為なら、なんでもできそうな気がするし、
なんでもしなければいけないと思った。
あんま長くはいれないけど、再開します。
今日中に最後までは無理そうです・・・・
引越して3年で憲二と結婚した。
結婚する前も毎年お正月とお盆ぐらいは地元に帰ってた。
帰ったときは時間作って健介とも会った。
相変わらずだった。あいつはなーんも変わらないw
小学校の時からなんもかわらないwww
彼女できないのもあいかわらずだった・・・
二人とも休みが丸々1週間とれたので、
憲二と二人でお盆に地元に帰った。親に正式に結婚の挨拶いくのとかいろいろ。
その辺は普通なので、割愛。
健介が、一人一緒につれてきたもいいか?会ってほしい人がいるんやけど・・・と
いつもの勢いなくモゴモゴと言っていた。
女の人?彼女できた?って聞いても、女の人やけど、まだそんなんじゃねーよと言ってる。
まだって事はもうそろそろなんやな・・・って思った。
憲二にも報告して、ここは私たちが頑張ってくっつけよう!!って事でテンションが上がってきた。
両親に結婚の挨拶にいくのより、健介が連れてくる女の子に会うほうがなんだか緊張すると
憲二は言ってたw
まあ、両親はずっと知ってるし、ずっと早く結婚せろって言われてたからね。。。
集合場所に健介がバイク二人乗りで来た。後ろには女の子が乗ってた。
二人ともバイクから降りて、ヘルメットはずして、女の子が挨拶してくれた。
私と憲二は二人して固まってしまった。
女の子がかわいすぎて・・・・・
もう、口が開いたまんま、ふさがらなかった。
ポカーンって感じだった。
女の私でさえ、あのかわいさにノックアウトされた。
あとで私と憲二で結論を出したけど、健介の美的感覚はどこかおかしいって事にした。
そうしないと、あの子と普通に接する事ができる奴なんてまずいない。
そのくらいかわいかった。
派手な顔立ちだった。
最近思ったけど、佐々木希にかなり似ていた。
なので、名前は希ちゃんにしておく。
海にいったり、夜はBBQしたり花火したり。
健介と希ちゃんはどうみても外見がつり合ってない、美女と野獣そのものだったw
同じ会社の人だったりするのかなと思って聞いてみると、違う会社だった。
新入社員を対象とした研修があってそこで同じ班になって一緒に研修うけたり作業した
のがきっかけらしい。
たしか健介が社会人になってもう3年ちょい立つはずなのに、その時知り合って
まだ付き合ってないって事は結構時間があいてるな・・・と一瞬のうちに計算してしまった。
希ちゃんは私たち3人より、一つ年下だった。
ほんとにこんな子いるんやなぁ・・・と思った。
途中女二人で買出しにいったりしたけど、男忄生の視線がしょっちゅう希ちゃんにきていた。
2人ぐらいに声まで掛けられていた。
そらそうよね、こんだけかわいかったら・・・って思った。
希ちゃんは慣れてるのか、声かけてくる人には冷たい態度であっさりあしらってた。
外見的な意味合いでなくてねwww
希ちゃんが健介が好きそうなのはすごく見ててわかった。
健介もかなり希ちゃんの事気に掛けていた。
なんだか、微笑ましかった。
そんな二人を見てると、健介よかったね・・・って少しだけ泣きそうになった。
憲二は希ちゃんを見て、
『マジでかわいすぎる。結婚早まったかな・・・』と私に言ってて、
私のボディーブローを食らっていた。それを見て健介は笑っていた。
『初対面だけど、お話しは聞いてた。結婚おめでとう。
これお祝いにと思って。』といって、写真立てをもらった。
かわいいくせに、気まで使える。そらあんた、モテモテだよ・・・
私たちは、あなたになんも用意してないのに・・・・
とおばさんみたいに思ってしまったw
あとは健介のもてない話しとかいろいろして、みんなで希ちゃんを楽しませてた。
こっちにいる間、もう一回4人で遊ぼうって事を約束して解散した。
私と希ちゃんは携帯番号を交換した。
その日、健介が希ちゃんを送っていった。
なんだか、とっても楽しい1日だった。
私たちだけ幸せになるのは、なんだか心苦しい気持ちも少しあったし、
あんな奴が幸せになれないのはおかしいって本気で思ってた。
この日、もう少しで幸せになれそうな健介を見て、うれしくてしかたなかった。
憲二もうれしそうだった。
あの二人ならうまくいきそうやなって事を二人で健介達と解散してからも夜中まで憲二と話した。
健介の事なのに、私たちはテンションが最高潮に上がってしまって、なかなか寝付けなかったw
健介に連絡しても面白くないので、希ちゃんに直接電話してみた。
ゆみ『ねえねえ、今度の金曜日あいてる?次の日私たち向こうに帰るから
金曜日また4人で遊ぼうよー』
とあがったテンションそのままで言ってみた。
希『ごめんなさい、もう遊べなくなりました・・・』
そういって希ちゃんは少し泣き出したように聞こえた。
とりあえず話そうと思ったけど、電話じゃ話せる状態じゃなかったので、
場所を聞き出して、希ちゃんの所に憲二といく事にした。
親に車借りて近くまで車で行って、
憲二は『俺がいると話しにくいやろ。』といって待っててくれることになった。
テーブルにきったない字のメモがあった。
『寝たみたいなので、帰りますね。今日は疲れたかな?
明日またくるよー』と書いてあった。
多分昨日の夜書いた健介のメモだろうなって思った。
この部屋に昨日の夜いたんだろうな。希ちゃんが寝るまでいたってことかな??
でも、あいつの事だから、相変わらず手は出してないんだろうな。確実に。。。
と少し泣き出した。泣いてる姿もかわいすぎるな・・・
健介が泣かしたのかな?
でも、あいつはひどい事はしない。なにか理由があるんだろうと思った。
とりあえず、買ってきたジュースを渡して、希ちゃんが話してくれるのを待った。
希ちゃんが少しづつ話してくれた。
男なんて私が言い寄ったらみんなつきあってくれると思っていた
研修で健介君にあって班を盛り上げようと汚れ役を自らやってるのと楽しい人だったのに
惹かれて自分から声かけた
健介君に告白したけど、ほかに好きな人がいるいってふられた
社会人になる前のバイト先の女の子と言ってた
初めて男の人にふられて、ふられたのが悔しくて、健介君にしつこくつきまとった
無理やり会うようにしむけて、会ったらお酒に酔った振りして送ってもらうように仕向けて
自分の部屋に健介をいれて抱きついたりとかまでして振られたのをどうにかしようとしたけど
健介君はそれでも一切相手にしてくれなかった
なぜか健介君にはいつも一方的に連絡してた
こっちの話しは聞いてくれたんで、彼氏できた、別れたなどを報告していた
多分健介君にとっては迷惑だったろうけど、とりあえず話しは聞いてくれた
つい半年ぐらい前に本気で好きな人ができてつきあう事になった
健介君もよかったなって言ってくれてた
その人のうちに連絡せずに行った時、ほかの女と行為の最中でもろに現場みてしまった
いきなり来たことを怒られて、お前なんて顔がかわいいだけでつきあってやってるんだぞ
とかいろいろ言われた
かなりショックで食べ物ものどをとおらなくなった
会社も休んだ
健介君に電話した
多分私なんて、いてもいなくてもいいとか心配させる事言ったと思う
今度の土曜日会おうと言ってくれた
健介君から今度いつあう?と聞いてくれた
最初は私の事が心配で会ってくれたと思うけど、
私の外見をあまり気にせず接してくれていたのが心地よかった
私の周りにいた男の人はいつも外見だけほめていてくれたから
そういうのが一切ない健介君と一緒にいるのが心地よかったし、
なにより楽しくて優しかった
元気がない私をどうにか楽しませてくれようとしてるのがわかった
ある日、人よりかわいいっていうのも大変なんやな。って健介君が言ってくれた
今までそんな事言ってくれる人いなかったので、ものすごくうれしかった
健介君は相変わらず優しくて楽しい
でも、私は同情を誘うようにして無理やり会ってもらって
そこからずるずる引きずってる
私みたいな人間が付き合えるような人じゃないと思ってた
なんだか健介君に申し訳なく思えてきた
でも会ってる時は楽しかったんでいつも会ってた
この部屋も3回ぐらいきたけど、特になにもなかった
そして、昨日みんなで遊んでむちゃくちゃ楽しかった
でも私はあの場にいてはいけないように思えてきた
健介君、昨日部屋にきてくれてたけど、私が疲れて寝てしまった。
今日の夕方、健介君に告白された付き合ってくれませんか?って
健介君は本当に私の事が好き?って聞いた
健介君が話してくれた
前は実はきらいだった
かわいいから、なんでも自分の思い通りになると思ってる女に見えたから
電話たまにかかってきてたけど、時間が経つにつれてなんだかそんな忄生格ではなくなって
自分に素直で、やさしい人だなって思い始めた
彼氏と大変な事があって俺に会うことで少しでも元気だしてくれればと思って会った
何度もあうようになって昔のいやな忄生格はどこにいったんだろう?って思うぐらいいい人に見えた
俺と会うことで元気だしてくれたのがうれしい
今ものすごく好きかと言われればそうでもないかもしれない
でも、約束するちゃんと好きになるってだから付き合ってください
気持ちはとてもうれしかったし、私の内面を見てくれたのがもっとうれしかった
でも健介君の事考えたら付き合えなかった
私はつらい時にそばにいてくれただけでいいよ
健介君は私と付き合うと本当にものすごく好きな人ができたとしても、自分の気持ちは抑えて
私とずっといようとするでしょ?
私は最初に会った時から健介君の彼女になれるような女じゃない
ほんとにイヤな女だったけど、健介君と一緒にいて少しだけマシになっただけ
今付き合うと私は絶対幸せになれると思うけど、健介君は幸せになれるとは思えない
だからごめんなさい
そう健介君に伝えた。
健介君は
わかった話してくれてありがとう
と言って帰っていった
希ちゃんの話しの内容はそんな感じだった。
健介が帰ったあと、私から電話がかかってきて、思わず泣いてしまったという事だった。
私は希ちゃんに聞いてみた。
ゆみ『健介の事は好きなん?』
希『もちろん好き。ほんとに好き』
ゆみ『それなら付き合うべき。健介が言ってくれた気持ちを無駄にしてはダメ。
付き合ってて健介がもしほかの人好きになったとしても、あいつはすぐ顔にでるから
希ちゃんがわかるから。
健介が私たちに連れてきた女の子、希ちゃんがはじめてなんよ。
だから健介も絶対希ちゃんのこと好きになるって』
といろいろいって説得した。
けど予想通り希ちゃんの返事はかわらなかった。
多分何いっても決心はかわらないだろうと予想できた。
昔からどうやって健介と接してきたのかを。
希ちゃんよりもひどい事もずるい事もしてきたけど、
あいつは全部許してくれて今でもこうやって会ってくれるって事を。
私もおなじような事健介に対してあったので、希ちゃんのことはひとごととは思えない。
希ちゃんと健介が結ばれる運命なら、いつかかならずどこかで会えるはず。
もし気が変わったら健介にいつでも連絡してね。
といつの日か言われた姉ちゃんの受け売りをそのまま言ってしまった。
憲二はずっとどこかで待っててくれた。
終わって連絡したら迎えにきてくれたけど、文句一つもいわない。
優しい奴だ。
私が全部話すと、なんだか少し怒っていた。
『健介、そこは嘘でもお前の事大好きだっていえよ、あいつバカか・・・』と。
そして、なぜだか憲二が泣きそうになっていた。
自分で自分の事ダメな人だといってたけど、そんな事はまったくない。
むしろ、自分の事より健介の事を考えて、自分の幸せを捨てられる
ほんとに優しい人だと思った。
そうでなければ、健介も告白しなかったはず。
なんだか、ほんとにもどかしい気持ちだった。
私達でどうにかする事できないかな?と憲二と考えたけど、何も思い浮かばなかった。
健介普通にしてたけど、私たちのほうから希ちゃんに話し聞いたと言った。
『バレたか・・・』と健介は言ってた。
健介の話しも聞きたかったから聞いた。
健介、落ち込んでた。
希ちゃんに悪いことしたな・・・とずっと気遣ってた。
健介なりに必タヒで考えたみたい。
健介が話してくれた。
自分が好きになった人にはいつもまったくと言っていいほど相手にされなく、
自分の事好きになってくれる人の事も俺は幸せにする事もできない。
俺はいつも何やってるんだろうか?
そう思ってるところに希ちゃんと会うようになって、
最初はつらそうだったから俺と会って少しでも元気だしてくれればって思ったけど、
そのうち希ちゃんが俺の事好きなんだなって言うのがなんとなくわかって。
一緒にいて楽しいし、優しい人だし、こういうのが幸せなのかなぁ?と思ってた。
出だしの印象が最悪だったんで、今むちゃくちゃ好きかと言われればそうでもない。
希ちゃんがなにかしてくれる事に対して、ありがとうって俺が一言いうだけで
彼女はものすごく真っ赤になって照れて喜んでくれてた。
そういうの見ると俺もうれしかった。
このまま希ちゃんと一緒にいて、
俺がいる事で誰か一人でも幸せになってくれれば、それは俺も幸せなんじゃないか?
そういうのが積み重なって、俺も本気で好きになるのかなって思った。
そういうのって、相手にも伝わるんやろうな。
振られて当然やな。ほんとに申し訳ない事した。
それと、お前ら二人に俺が幸せになってるの見せたかったのもあってな。
いつまでも俺も心配かけるのもなんかイヤやなって思って。
だけん、こっちにいるうちにと思って焦ってしまったのもあるかもな。
もう少し時間かけるべきやったかなぁ・・・
そんな事を健介が寂しそうに語っていた。
あいかわらずコイツは人の事ばっか気にしてる。
健介が私達に聞いてきた。
『なあ、俺いっつもこんなんやんか。何が悪いと思う?
俺は俺なりにそこそこ必タヒなんやけど、どうもいっつもうまくいかん。』
めずらしく弱音ともとれる事を聞いてきた。
『その前にお前はどうしたい?どうなりたい?
人の事ばっかきにするのはいいけど、お前自身がどうなりたいかってのが俺にはわからん。
お前には夢とか、そんなのはないのか?』
そういわれて健介は考え込んだ。
『うーん、昔は柔道強くなりたかったのが一番やったかな。
今は、ものすごく金持ちになりたいとか、仕事はしっかりせないかんけど一番になりたいとか、
でっかいうちにすみたいとか、有名になりたいとか・・
俺そんなのは一つも思わんのよね。
ただ、うちの家庭がなんか母ちゃん家出事件からぐちゃぐちゃになって
今もうまくいってないけん、
俺は好きな人と付き合って結婚して普通の家庭を持つのが夢かなぁ・・・』
健介はそう言っていた。
なんで健介はこんな思いしなくちゃいけないんだろうか?って思うと
なんだか悲しくなってしまった。
いじめられてた女の子助けたのも健介だし、
希ちゃんも健介に会って、助けられたような気がするし。
多分私がしらない所で健介に助けられた人は何人もいると思う。
でも、健介には一向に幸せどころか、家庭のこととか苦労ばかりくる。
なんだか不公平でむかついてしまった。
でも健介本人は
『俺もまだまだやなー。』と相変わらずの事を言っていた。
『まあでも、希ちゃんは俺なんかよりいい男すぐに現れるやろ。
かわいくてモテるみたいやしな。』
と言っていた。
『お前ふざけんな。
あの子はお前の事好きで、お前の幸せ考えて自分から身ひいたんぞ。
お前も必タヒになれや。
二人とも相手の事ばっかり考えてるのに、なんでこんな結果になるんや!
二人とも、いい奴やないか!!!』
見たことないぐらいの勢いで怒鳴ってた。
『お前のいうとおりやな。
もう一回ちょっとがんばってみる。
今度の金曜日会おう。うまくいったら二人で来るから。』
そういって健介は帰っていった。
俺が口出すことじゃなかったのに思わず言ってしまった。
なんとかうまくいってほしくて。
俺が言ったからあいつ、もう一回なんとかしてみるって言ってた。
本当はもう何もしないほうがよかったのかな。
そんな事をずっと言ってた。
健介の行動もいつもの事だった。
憲二も健介の事本気で心配して、
みんな悪い人なんていなくて、
みんな自分の事は置いといて人の心配ばっかりしてる人だった。
でも、なぜかうまくいかない事がある。
どうして?みんないい人なのに、なんで???
と思った。でも、わからない。。。
残念ながら一人だった。
もう一度あって話したけど、彼女の決心は固く、ダメだったそうだ。
憲二が健介に、イラン事いってごめんって謝ってた。
俺の事で、相手の女の子のとこまで話しに言ってくれたり
本気で怒ってくれたりいろいろありがとう。
お前ら遠くにいくのが寂しいぜww
と言ってた。
その日は残念会って事で、私達が健介に焼肉おごる事にした。
信じられないくらい健介は食べてた。3人で会計2万円こえてたwww
こんな事なら食べ放題のお店にしておけばよかった・・・w
そうして、次の日、私達は地元をあとにした。
希ちゃんの気持ちを考えると・・・・(ToT)
今日はこのあたりで終わりにします。
明日は最後まで書きますよー。
続き楽しみにしてるよ〜
このスレ開いて良かった…
ハッピーエンドを期待
おねいさんが工藤静香世代だから
30代?
外伝として書いてくれないかなw