読むかどうかはスペック次第
1、22歳男。社会人一年目。フツメンのはず
書き溜めありますのでぼちぼち投下します。
つってもまぁ、変なあだ名を付けられてからかわれたり、無視されたり、私物を隠されたり壊されたり、って程度の軽いものだ。
イジメが始まった当初には、いろいろ悩んだり軽く絶望みたいなものを感じたりもしていたけど、ちょっかいかけてくる奴らが、俺が困ってたり泣きそうになったり先生に助けを求めたり、そんなのを見て喜んでるんだって気づいて、悩むのが馬鹿らしくなった。
それから俺は開き直って、感情を表に出さず、仕掛けられる嫌がらせも全然気にしない風を装って日々を過ごしていたら、いつの間にかイジメは終息していた。
結局、イジメが始まった原因は分からない。
そこから解放された理由も分からない。
そもそも、イジメってもの自体がそういうものなのかも知れないが。
反応薄いから興味なくなったんだな
軽いというのは、暴力は振るわれなかった、という程度の意味です
中学に入っても依然そのことは尾を引いていて、新たな友達はできたものの、付き合いはごく浅く。
それは今思えば、いつ裏切られても深く傷付くことのないように、って無意識の防衛手段だったように思う。
同じクラスの一人の女子に話しかけられた。
彼女の名前はT崎。
小学校は同じだったが、それまでほとんどまともに会話したことはない。
T崎「ね、1くんって、今付き合ってる人とかいるの?」
そんなもん、いるように見えるかよ。
嫌味か?・・・って思ったけど口には出さず、いいや、いないよ、とか答える。
T崎「そっか。ちょっと話したいことがあるんだけど、一緒に来てくれる?」
そう言って、俺についてくるよう促す。
T崎は、小柄で童顔でショートヘアの可愛いメガネっ娘だ。
俺の好みど真ん中ではあるが、向こうが俺なんかに好意を持つ理由はない。
これはアレだな、罰ゲームってヤツだな。
ここにきてとうとうイジメ再来か?
ちょっと欝になりながらついて歩いてると、
T崎「あ、誤解のないように言っとくけど、1くんに話があるのは私じゃないからね」
ニコニコしながらそう言う。
そりゃまあそうだろう、最初っからそんな期待なんかしてないよ。
仏頂面で歩いていくと、おそらく目的地。
視聴覚準備室の扉の前に着いた。
T崎が、連れてきたよ、とか言いながら引き戸を開ける。
中には、さらに二人の女子がいた。
一人は、よく知っている子だ。
家が近所で、保育園からずっと一緒のY美。
小学校の中頃までは、しょっちゅう一緒に遊んでいた。
いわゆる幼馴染みってヤツ。
Y美は、ゆるくウェーブのかかった栗色の髪を肩甲骨あたりまで伸ばし、肌は色素が抜け落ちたみたいな白、大きな眼に長い睫毛、そして鮮やかなピンク色の唇、と、まるで髪を染めてちょっと化粧をしているような外見だが、これが全部天然モノのすごい美人だ。
ちなみに、小学校低学年の頃はマジ天使だったが、口が悪いwww
中学に入ってからは俺の方から距離を置いてしまっていたが、Y美は俺がイジメられていたときにも変わらずにいてくれていた、数少ない友人の一人だ。
この場にY美がいるってだけで、俺の警戒心はかなり和らいでいた。
今は違うクラスだが、2年の時には同じクラスだったN子だ。
身長が、ちょうど平均程度の俺(中3当時165cmくらい?)よりもちょっと高い。
背中の中ほどまであるロングヘア。
そんな大柄なN子が、たぶん150cm前半くらいしかないだろうY美の陰に隠れて・・・いや、隠れようとして明らかに失敗している。
しばらくの間、Y美の後ろでモジモジしていたN子だったが、それをY美が俺の正面へ押し出し、鬱陶しいからさっさと言ってこい、みたいなことを言う。
間近で見たN子は、ふだん身長にばかり意識が向いて気づかなかったが実はかなり可愛くて、それにとてもいい匂いがした。
身長差を気にしてか、少し猫背中腰で俺に話しかけるN子。
恥ずかしがる仕草がとても可愛くて、俺も緊張して、何を言って言われたか全然覚えていないけど、とにかく俺たちは付き合うことになった。
さらには、やっぱりからかわれてるだけなんじゃないかって不安も拭いきれない。
何しろ、女の子が俺に好意をもって告白してくるって事自体が不可解だ。
そんなわけで、二人でいるとまず会話が続かない。
俺沈黙がちwwwN子が気にして話を振ってくれても、俺ぶったぎるwwwwwwもう最悪www
おそらくN子がY美に相談したんだろうと思うが、ある日を境に、休憩時間には俺の机にN子、Y美、T崎の3人がやってきて話すことが多くなった。
話題は主に、俺の小学校時代の恥ずかしい話や情けない話や痛々しい話など。
Y美自重wwwだけど、イジメの件についてだけは触れないでいてくれてた。
もちろん、N子についての話も聞いた。
なぜかこれもY美からwwwwww
その時はN子も俺も、お互い「名字+さん(くん)」と呼びあっていて、それを見かねたY美が「あんたら全っ然彼氏彼女っぽくない。つまらん」とダメ出ししたからだ。
N子「じゃあ○○くん、なんて呼んだらいいかなぁ?」
俺「んー、それじゃ1(名前呼び捨て)でいいよ。だいたいみんなそう呼んでるし」
N子「そっかー、でも、せっかくだから、私だけの呼び方があったりしたら嬉しいかな」
俺「えー、それは難しいな」
T崎「いちくん、ってのはどうかな?昔はそう呼ばれてたじゃない」
Y美「あー、そうだった、それなんか懐かしいな」
それは、俺が小学校低学年の頃に呼ばれてた名前だ。
「名前の最初の一字を伸ばす+くん」、例えば、田中将大をマーくんと呼ぶみたいな。
N子「うん、いいね、それ。いちくんかぁ。なんか可愛いー。じゃあ、いちくん、って呼んでいいかな?」
俺「うん、まぁいいけど」
正直かなり恥ずかしかったが、N子が期待に満ちた目でこちらを見詰めてくるので、イヤとは言えなかった。
俺「んー。いや、いない」
N子「それじゃ、これは私だけの名前だね。もうこれからは、他の人にいちくん、って呼ばせちゃダメだよ。Y美もT崎も言っちゃダメだからね」
Y美「言わないよ、気持ち悪いwww」
T崎「うん、ぜったい無理ーwww」
お前ら、自分で振っといてそれはないだろwww
俺の方は、普段Y美たちがN子を呼ぶときの「名前の上二文字」が気に入っていたので、それに決めた。
その日俺は 、嬉しそうな顔で必要以上に何度もいちくん、いちくんと呼んでくるN子を、とても可愛いなと思いながら見ていた。
教室移動中だったか、N子たちが傍にいない時間、同じクラスのA山(女)が寄ってきて、俺に話しかけてきた。
A山「1くんってさ、いまN子と付き合ってんの?」
俺「うん、まぁ」
A山「N子さぁ、援交とかしてるって噂だよ。大丈夫?Y美たちにからかわれてるんじゃないの?」
頭が真っ白になった。まさか、そんな。
単なる噂だ。
いや、そもそも本当にそんな噂があるのか?M樹が悪意ででっち上げた話じゃないのか?
・・・でも、どうしてそんなことを?
N子たちを信じたい気持ちは当然強かったが、数年来の付き合いの人間不信も頭をもたげてくる。
そうだよ、あんな可愛い子が、なんで俺みたいなのを好きになったりするんだよ。
考えてみりゃ不自然だよな。
からかわれて、裏で笑われてるって方がよっぽど納得できるよ。
放課後になると、俺は話したいことがあると言ってN子を学校近くの公園へ誘い出した。
俺の様子が普段と違ったので、N子もちょっと神妙な表情だった。
公園に着くと二人並んでベンチに座り、しばらく気のない雑談を交わした後、周囲に人気が無くなったところで、俺は思いきってA山に聞かされた内容をそのまま、N子に伝えた。
しばらく黙り込んだあと、
N子「・・・そのこと、いちくんはどう思ってるの?」
俺「N子やY美たちがそんなことしてるって、信じたくないけど、でも・・・」
N子「私が、そんなの嘘だよ、って言ったら、いちくんは信じてくれる?」
情けない話だが、ここで俺は即答できなかった。N子を信じると言ってあげられなかった。
N子「そっか。じゃ、ちょっと長くなるけど、私の話、聞いてくれるかな」
この時点でN子は既に鼻声だった。
俺はN子の方を見ることもできずに、ただ頷いた。
N子の父親は、N子がまだ幼かった頃に事故で亡くなっている。
それ以来、ずっと母親ひとりでN子と兄の二人を養ってきた。
N子はその長身のせいで、小さい頃から大女とか何とか言われて、よくからかわれていたらしい。
それでも小学校の間には何もなかったが、中1の夏休み明けに、問題が起こった。
N子が、援助もしくはいかがわしいバイトをしてるんじゃないかって噂が流れ出したんだ。
発端は、たぶん妬みからだろう。
N子の家は母子家庭だが、母親の仕事の収入だけでも十分裕福に暮らせている。
だけどそれを、事情に詳しくない者が悪意をもって見れば、母子家庭なのに貧乏でないのはおかしい、何か後ろめたい事で稼いでるんじゃないか、ということになるらしい。
さらには、長身で胸の大きいN子がちょっと大人っぽく見えるってことも関係してるかも知れない。
もちろん根拠なんて何もない。
誰か目撃者がいたわけでもない。
信憑性のない、単なる噂だ。
それでもきっかけとしては十分で、N子はクラスのDQN達から、イジメの標的にされた。
ここで登場するのが、当時すでにN子と仲の良かったY美だ。
ある日、泣いているN子を見て切れ、DQN女に掴みかかった。
しかしあえなく撃退され、その日からはY美も嫌がらせを受けることになる。
それから数日後、とうとうN子は学校に行けなくなった。
それから何日もY美はN子の家に訪れ、とうとうN子が根負けしてY美を家に上げた。
その時のY美は、あちこち絆創膏だらけだったそうだ。
毎日毎日、DQNと喧嘩していたんだろう。
それを見たN子は、そもそも自分をかばってくれようとしたY美が理不尽な嫌がらせを受けているのに、自分が逃げててどうするんだ、と思ったらしい。
その日久々にY美と話したN子は、翌日から勇気を出して登校することを約束する。
翌日、10日ぶりくらいに学校へ来たN子に、早速DQN女が近付き、今まで男の家を泊まり歩いてたんだろ、みたいな事を言ってきた。
N子はすっと立ち上がり、DQN女を睨み付ける。N子がちゃんと背を伸ばして立てば、10cm以上の身長差で見下ろす格好になる。
怯むDQN女。
なんだ、今までこんな相手を怖がってたのか。
「そんなことしてないよ。なんでそんなこと言うのよ。嘘つき!」クラスメイトが注視する中、精一杯の大声で怒鳴り付けた。
これでスッキリ終わり、ってわけにはいかなかったみたいだけど、N子とY美に対する嫌がらせは明らかにトーンダウンし、やがて収まった。
逆に、DQN連中の方がクラス中から白い目で見られ、居場所をなくしていたらしい。
俺にこの話を振ってきたA山は、このDQN連中の一人だった。
時々つっかえ、鼻をすすり、指で涙を拭いながら話し終えたN子は、俺の方ではなく、まっすぐ前を向いて、
N子「これでおしまい。最後まで聞いてくれてありがとう」
ショックだった。
イジメを受けていたのは俺だけじゃない。
N子や、あのY美まで。
しかもそんな話し辛いことを打ち明けてくれた。
それなのに俺は4年も前のことを未だに引き摺って、いじけて、知られたくなくて。
すごく惨めな気分だった。
俺「ごめん・・・俺、N子のこと疑ったりして。最低だった」
俺も、N子に話さなきゃいけない。決意して、
俺「俺も、N子に聞いてほしいことがあるんだ。俺も、小学校の・・・」
N子「知ってるよ。Y美から聞いたから」
・・・え、聞いちゃってたの?てか話すなよY美 orz
凄いヤツ?いや、俺は全然凄くなかったけど?
N子「そのひとは、どんな嫌がらせをされても、笑って平然としてたんだって。すごくカッコ
よかったって。いちくんのことだよ」
確かに、給食時間に箸が折られているのに気づいて素手で食べ始めたり、教室に入ると机がなかったから床に正座して授業を受けようとしたり、そんなことは何度かあった。
でもそれは、決して平然としてたわけじゃない。
内心は悲しくて悔しくて、泣きそうだった。
ただそれを周りに悟られるのが嫌で、開き直って無表情を通していただけだ。
なにをどう間違っても、カッコ良くなんかない。
N子「でも、そのことが解決してからは、ちょっと人が変わっちゃったみたいだって言ってた」
うん、それは自分でもそう思う。
N子「それで、その話を聞いて 、どんな人なのかなって。気になって。Y美に聞いたら教えて
くれて、2年では同じクラスになれて」
N子「それで、ずっといちくんのこと見てたら、好きになっちゃって」
これって俺、とんでもない過大評価されてんじゃん。
なんかこう・・・大丈夫なのか?
そもそもおおもとの気持ちが、Y美の思い違いによる誤解だぞ?www
いや、正直ちょっと気にしてました期待裏切ってスミマセンwww
それで、勇気を出して告白してくれたそうだ。
ここでN子は、ようやく俺の顔を見てくれて、
N子「いちくん、もう一度聞くよ。私のこと、信じてくれる?」
俺「うん、信じるよ」
今度は素直に言えた。N子は、ここに来て初めての、いつも通りの可愛い笑顔。
ここでN子を信用できなければ、俺はもう一生誰も信じることはできないだろう。
そう思った。
俺「俺さ、自信がなかったんだ」
N子「え?」
俺「今まで、どうしても引っ掛かってた疑問、てか不安があって。N子みたいな
可愛い子が、なんで俺なんかを好きになってくれたんだろうって」
ここまで言って、つい「可愛い」なんて口走ってしまったことに気付き、顔が熱くなる。
ふと見ると、N子も俯いて顔を紅くしている。焦る俺。
俺「いやっ、ごめっ、つい!いっつもそう思ってるかr」
俺、盛大に自爆。体が火照って、変な汗が出た。
だがしかし俺だけじゃない、N子も道連れになってたwwww
N子とは、度々連絡を取って、会っていた。
そりゃもう、週に3回くらいデートしてたんじゃないかってくらい。
会うのはショッピングモールだったり公園だったり、何か特別な場所に行ったりはしなかったけど、あの試験前の日の会話以来、もうN子と二人きりでも少しも緊張なんかしなくなっていた。
むしろ、時々一緒に付いてくるY美やT崎が邪魔だったwww
夏休みでのN子との進展は、手を繋いだだけ。
身長では俺より若干大きいくらいのN子だけど、繋いだ手は思ったより小さくて、柔らかかった。
恋人繋ぎ興奮したwww
その記憶だけで抜けたwwwww
学校では毎日会ってたし、週末もデートしてたけど、なんとなく昼間の時間帯にはそんなムードにはならないような気がして、俺はN子を夕暮れ時の公園に呼び出すことにした。
住宅街の外れにあるその公園は、N子の家から自転車で1分ちょっと。俺の家からは自転車で20分。
しかし欲望の前ではその程度の距離、ゼロに等しい。
公園のベンチに並んで腰掛け、他愛もない会話。立って並ぶとN子の方が高いが、座って並ぶと俺の方が高くなる。
人体の神秘www
N子「ちょっと寒いね」
俺「じ、じゃあ、も少しこっちおいでよ」
ガチガチに緊張しながら、N子の肩に回す腕。
おいでよ、なんて言っておきながら、引き寄せる勇気はない。そおっと置くだけ。
そのかわりに、N子の方から体を寄せてくる。鼻をくすぐるいい匂い。
・・・で、そのまま固まり、キスどころか会話もないまま時間が過ぎて「ゴメンね、もうそろそろ帰らなきゃ」で、この日は時間切れ解散ーorz
家に帰って、ひとり反省会。
あれはマズかった、ここはもっとこうするべきだった、などとうだうだ考え、後日再挑戦。
そしてそこからさらに二回、空振り。
気のせいか、学校でのY美やT崎からの視線が厳しい。
肩を抱くまではもう慣れたもんだ。
そこから思いきって腕に力を込め、ぐっとN子の体を引き寄せる。よし。できた。
するとN子が、頭を傾げて俺の肩に・・・は乗らず、俺の側頭部にふわり、と髪の感触。
どこか刺激的で、甘い香り。そわそわする俺。
顔だけN子の方に向き、髪に鼻を近付け、そーっと深呼吸wwwたまらんwwwwww
するとN子が「?」って感じで俺の顔を覗いて、目が合って、そっと瞑って。
そのあとは、悩む間もなく体が動いてくれた。
できるだけ優しく、お互い軽く結んだ唇で触れるだけのキス。たぶん僅か数秒。
キスのあと、勢いでぎゅっと抱き締める。
そのままN子の耳許で、「N子、大好きだよ」と呟く。
俺の背中に回したN子の腕に力が入り、「私も。いちくん、大好き」
もう一度キスして、抱き締めて、時間が流れて
俺「そろそろ、帰ろっか」
N子「んー、まだ一緒にいたい」
俺「ダメだよ、遅くなっちゃうよ。また今度」
N子「うぅー」
甘える可愛いN子をなだめ、体を離して立ち上がる。手を差し出し、N子はその手を取って、
N子「あれ?・・・えーと、困ったな・・・いちくん、私、立てないw」
見ると、N子の膝が震えていたwww
結局、その日の帰りは少し遅くなった。
ついでに翌日、学校でY美に「よくやった」とか言われた。
女子って友達の間でそんな話しちゃうの?ひょっとして全部筒抜け?
俺とY美は、中学から徒歩5分も離れていない公立の進学校へ。
N子とT崎は将来の目標のため、とある特殊な学科のある女子校へと、それぞれ進学した。
N子の学校までは、電車で30分ほど。
N子は進学にあたって、俺と会える時間が減ることについて悩んでいたので、俺はできる限り毎日、駅までN子を迎えに行くことを約束していた。
俺は放課後になるとまっすぐ家に帰り、自転車で駅へ向かって改札前でN子を待ち、合流するとN子の帰りのバスの時間まで駅前のショッピングモールで二人でぶらぶらしたり話したり。
それが日常になった。
ところで俺は、何かに没頭していたり、考え事をしていたりするときに話しかけられると、ついつい生返事をしてしまう悪い癖がある。
そしてもちろん、あとになって何の話をしていたのかは思い出せない。
N子「それでさっきの話なんだけど、いちくんだったらどっちがいいと思う?」
俺「え?あぁ、えーと・・・」
N子「もぅ!また聞いてなかったー。私もう話するのやめる」
俺「いや、聞いてたよ。聞いてたけど俺ちょっと考え事してて」
ここで下手糞な言い訳をしてしまうのがさらに悪いところだ。
N子は完全に怒って、いつもよりかなり早いバスで帰ってしまった。
Y美「聞いたよ。ケンカしたんだって?」
俺「ん、まぁケンカつーかN子が一方的に怒って」
Y美「あんたが悪いんでしょー。N子話してるのにちゃんと聞かないから」
俺「それは悪かったと思ってるよ」
Y美「あたしに謝ったって意味ないし。今からすぐN子に電話して謝りなよ」
俺「・・・分かったよ」
そして言われた通り、すぐN子に電話すると、「はい、なに?」と不機嫌そうな声。
俺「今日は悪かったよ。ごめん」
N子「なんのこと?」
俺「N子の話、ちゃんと聞いてなくて。ごめん」
N子「もうしない?」
俺「しない。気をつける」
N子「じゃあ許す。・・・私のこと、好き?」
俺「うん、好きだよ」
N子「うー、やっぱり電話じゃなくて、会って聞きたいよ。今日あんまり話できてないし」
あんまり話せてないのは、N子が怒ってさっさと帰っちゃったからじゃないかと思ったけど、そんなことは言えない。
俺「じゃあ、会って話そう。今から行くから。20分後に▲▲公園で。いい?」
N子「・・・うん」
▲▲公園ってのは、N子と初めてキスした公園。
今回のことがきっかけで、ケンカした後はこの公園で会って仲直りする、ってのが定番になった。
Y田とK本という。
Y田は長身イケメンで、物静かな男。
私服のセンスもよくて格好いい。
しかし対人スキルは俺以下で、学校で会話する相手は数えるほどしかいない。
K本は背が低くて、ちょいブサちょいデブ。
だけど話すとすごく面白くて飽きない。
ちゃんと相手に合わせて話題を選ぶ気遣いもできる。
俺やY田にはできない高等技能だ。
7月下旬、試験が終わって終業式の日。その週末は地域の夏祭りだ。
K本「1、お前も一緒に祭り行くよな」
Y田「いやいや、1は彼女と行くに決まってるだろ」
K本「なんだと!おい1、お前彼女と俺達とどっちを取るんだ?!」
俺「いや彼女だけど」
K本「即答かよ。ちょっとは悩めよ」
俺「悩まなきゃいけない要素がないだろ」
K本「ちっ、邪魔してやる。なぁY田」
Y田「俺はやめとくよ。1はともかく、彼女に悪いし」
Y田、俺にも悪いよ。
浴衣がよく似合っている。
俺「お待たせ。・・・ひとり?」
N子「うん、今年は邪魔しないでおいてやるって。Y美が」
そう、去年はY美とT崎も一緒だった。
N子「今年は、二人だけで花火見られるね」
いや、果たしてそうかな?K本がどのくらい本気で言ってたのかが気になる。
まあ不安材料はひとまずおいて、花火までの時間潰しに屋台やイベント会場をうろつくことに。
たい焼きやかき氷を食べながらカラオケ大会を眺めていると、「いたぞ!」と聞き覚えのある声がする。
K本だ。Y田もいる。
まさか本当に俺たちを探してたのか?
俺「ヤバい、行こう!」
咄嗟にそう言ってN子の手をとり、早足でその場から逃げ出す。
N子は浴衣だから走れない。
普通に考えればすぐ追い付かれるだろうけど、ここは俺の地元だ。
裏道は熟知している。
路地に入り、幾つかの角を曲がって、公民館前の小さな広場に辿り着く。
どうやらK本達は付いてきていないようだ。
N子「急にどうしたの?さっきの人たちは何?」
・・・考えてみりゃ俺、なんで逃げてんだ?wwwwでもここは雰囲気を出して、
俺「あいつらはな・・・敵だ」
N子「へ?」
思いっきり怪訝そうな顔。
俺は思わず吹き出してしまい、ごめん、と一言謝ってから事情を説明した。
N子はK本達と会ったことはないけど、俺が時々話はしていたので、ああ、あの人がそうなんだ、と納得したようだった。
そう言いながらK本とY田がやって来た。
相当あちこち走り回ったようだ。
Y田は肩で息をしている。
俺「悪い悪い。N子、こっちがK本でこっちがY田」
N子「●●(名字)です。1くんがいつもお世話になってます」
K本「いやいやこっちこそ。話はいつも1から聞いてるよ。よろしく」
K本の隣ではY田がボーッと突っ立っている。
K本にお前もなんか喋れよ、と言われて、
Y田「あ、あの、俺と付き合ってください!」
なに言ってんだお前はwww
N子「私、彼氏いるんで。ごめんなさい」
Y田「そっかー、やっぱり」
やっぱり、じゃねぇよ俺がその彼氏だよ。
てかN子も真面目に答えなくていいよwwwww
そのあとしばらく4人で喋っていて、そろそろ花火が始まる時間だからN子と二人でいい場所取りに行こうかな、なんて考えてると、N子の携帯に着信。
メールを開いて、申し訳なさそうな顔で、
N子「Y美たちが花火一緒に見ようって。どうしよう?」
結局、この4人でY美、T崎と合流してみんなで花火を見た。
もう二人っきりどころじゃない。
ちなみに、Y田はT崎にも「付き合ってください!」と言って、断られてた。
もしかしてそれはY田にとって定番の挨拶なのか?やめといた方がいいと思うぞ。
でも、後で聞くと二人ともY田のことを「面白い人」って言ってた。
あの異常行動ですらキモいとかイタいって言われないところが、イケメンの強みだな。
畜生めwwwwww
二学期。
休み時間にはしょっちゅうY美が俺の席に来て話をしているので、いつからか「あの二人、付き合ってるんじゃないか」って噂が流れ出した。
その数日後、隣のクラスでちょっとイカツイ外見のT井が、俺に詰め寄ってくる。
T井「お前、■■(Y美の名字)さんと付き合ってるのに、他校に女つくって二股かけてるって噂、あれ本当か?」
なんだそりゃ。
どこからそんな話に発展したんだ?
俺「違うよ。その他校の女ってのが俺の彼女で、Y美は彼女の友達で、ついでに家が近所ってだけだ」
T井「そうなのか?・・・そうか、誤解してて悪かった。じゃあお前、■■さんのこと詳しいんだろ、ちょっと聞いていいか?」
そこから、Y美に彼氏がいるのか、好きな人がいそうか、どんな男が好みか、趣味は何か、いろいろ聞かれた。俺もさすがに事情を理解して、分かる限りのことは答えてやった。
そしてそのまた翌日。
Y美「1、ちょっと来て」
また呼び出されたwww今度は叩かれなかったけど。
Y美「あのね、あんまり面倒臭いのけしかけて来ないでよ」
どうやら、昨日あのあとT井から告白されたらしい。
なんだよT井、俺に聞いたとか言ってんじゃねーよ。
Y美「これから誰かにあたしのこと聞かれたら、好きな人いるって言っといて」
俺「え、好きな人いるのか?誰?」
Y美「ニブイなぁ、そういうことにしとけって言ってんの」
そこからなぜか俺の察しの悪さについて説教が始まり、俺はただただ謝るだけだった。
おのれT井めwwwwww
N子に聞いても、誰かと付き合ってる様子はないと言う。
顔はもう、文句なく超がつく美人だ。
スタイルもいい。性格も悪くない。
友達思いの世話好きだ。
ただちょっと気が強すぎるのと、何より口が悪いwww
基本的に男口調で、自分の事を「オレ」って言ってた時期すらある。
そんなんだから彼氏ができないんじゃないのか?
そう考えて、思いきって言ってみた。
俺「Y美ってさ、見た目すっげーキレイなんだから、もっと女の子っぽくしたらいいんじゃない?」
言った直後、後悔した。
これは頭を叩かれるか尻を蹴られるか、とにかく無事では済むまいwwwww
だけど、Y美の反応は予想外のものだった。
Y美「・・・キレイ?私?・・・ホントに?」
いつもとは違う声音。
伏し目がちで、視線を泳がせて、恥ずかしそうに。
一人称も、あたしではなく私。
俺、ちょっとドキドキしながら、
俺「ああ、Y美は本当にキレイだと思うよ、昔っから」
Y美にこんな事を言うのはN子に悪いような気がしたけど、他意はない、単に事実を述べているだけだ。
そう自分に言い聞かせる。Y美は俯いたまま、一歩俺に近付き、
Y美「ありがとう。そんなふうに思ってくれてたなんて・・・とっても、うれしいよ」
そう言ってこちらを見上げ、じっと俺を見詰める。何だか瞳まで潤ませて、
Y美「いちくん・・・私、ずっといちくんのこと・・・」
ヤバイ。
あまりにも想像を越えた展開で、頭が働かない。
俺は、「いちくん」って呼ばれた瞬間から、喉元のあたりをキューっと締め付けられたような感じがして、N子のことが頭一杯に浮かんで、消えて、今度は小学校の頃のY美の姿が・・ ・
Y美「・・・っぷふっっ、あははははっ」
突然 、いつもの調子に戻って笑い出すY美。
Y美「どうだった?ドキドキした?このくらい、あたしにだってできるよー。しようと
思う相手がいないだけでさ」
俺「あ、うん、びっくりした。・・・なんか凄かった」
Y美「凄かったってなによ。可愛いかったって言えよ」
結局叩かれた。
何ださっきの演技力は。
女子こえぇーwwwwww
去年は高校受験ってこともあって、既製品のチョコを貰ったけど、今年は手作りに挑戦するよとN子が張り切っていた。
で、当日貰ったのは、ホールケーキでも入ってんじゃないの?ってくらい大きな包み。
でも中味はチョコだから、重量感がスゴい。
手作りチョコなんて貰うのは生まれて初めてのことだったから嬉しくて、何度も礼を言って、N子はちゃんと食べられればいいけど、って恐縮してた。
家に帰って、わくわくしながら包みを開けると、現れたのはやはり巨大なハート型のチョコレートで、きれいにデコレーションしてある。
ただし、予想よりも遥かに厚みがあった。
5cmくらいあったと思う。
・・・これ、どうやって食べればいいんだろう?
とりあえずそのまま齧ってみるが、全然歯がたたない。
むしろ歯の方が折れそうだwwwww
包丁を使っても、ちょっと表面が削れるだけだった。
散々悩んだ挙げ句、金槌で割ることに決めた。
チョコを袋に入れ、N子ゴメン、と心のなかで謝りながら金槌を降り下ろす。
躊躇したせいか、一度ではびくともしない。
今度は思いっきり叩く。
チョコを叩いているとは思えない手応えと音がして、ハートは幾つかのパーツに別れた。
それでも一つ一つの破片はまだ十分すぎる大きさがある。
その後も何度か叩いてなんとか食べられそうな大きさにしたあと、箱に戻して少しづつ食べた。
全部食べ終わったのは、4月中頃のことだったwwwwww
ところで俺は小さい頃、よく姉に手伝わされていて菓子作りにはちょっと自信があったので、ホワイトデーには手作りの一口タルトをお返しした。
カスタードの上にドライフルーツやシロップ漬けを乗せて。
N子は喜んでくれて、でもちょっと拗ねて「来年からはバレンタインに材料だけプレゼントするから自分でつくって」って言われたwww
2、3日後、Y美が「マンゴーのやつ、美味しかったよ。また作ってよ」って言ってきた。
いや、お前にはあげてないし。
てか義理チョコも貰ってないぞwwwwww
そりゃもう、全力で叩いてようやく砕けた感じでしたwww
当時、確か170cmちょっとくらいだったと思う。
俺よりもN子の方が余程嬉しそうで、「これでちょっと踵のある靴も履けるね」って喜んでた。
それまで自分の方が背が高いのをとても気にしていて、いつもぺったんこの靴しか履いてなかったから。
俺は、「おう、ハイヒールでも何でも履け」って答えてやった。
たぶん身長差は数ミリ程度しかなかったと思うけどwww
というのも、K本の家が有名な蛍狩りスポットの近所で、K本の兄が車で迎えに来てくれる事になったからだ。
夕方の6時半くらいに俺を含めた5人が集まり、K本兄の車に乗って現地に着いたのは7時過ぎくらい。
ちょうどこれから薄暗くなってくる時間帯だ。
K本とK本妹が既に自転車で来ていた。
蛍狩りの場所は遊歩道の整備された川原で、駐車場からは10分ほど歩いてそこに向かう。
道中、街灯の類いにはすべて赤い袋が被せられていて、これは光で求愛行動をする蛍の繁殖を邪魔しないようにするためだとK本が説明してくれた。
ま、説明してる相手は俺じゃなくてT崎なんだけどねwww
ちなみにY田だが、K本妹には求愛行動をしなかった。
成長したなY田。
そんなもん、家の近くの川でも見られたから。
ちょっと光るだけで、ただの昆虫じゃん。
そう思ってた。
でも結果は、俺が間違ってた。
赤い光が遊歩道をほんのりと照らしている川原の、細い水の流れの向こう岸に、無数の光が舞っていた。
こちら側の岸の丈高い草の上にも。
近所の川の蛍なんて、もう比較にもならない。
光の正体が昆虫だと分かっていてもなお、それはとても幻想的で、俺はもうただ呆然と周囲を漂う光を眺めてた。
N子と繋いでいた手に思わず力が入って、N子も強く握り返してきた。
N子「きれいだね」
俺「うん、凄いキレイだ」
N子「また二人だけで来たいね」
俺「ん、そうだな。また来よう」
この会話の周囲では、K本とY田が蛍を捕まえようとしてY美とK本妹に怒られている。
お前ら静かにしろよ、他にも大勢人がいるんだからwww
あとで知ったんだが、実はこの後、K本とT崎が付き合い始めたそうだ。
やっぱり無口なイケメンよりも話の面白いやつの方がモテるらしい。
この夏にも6人で祭の花火や海に行ったりBBQをしたりしたんだけど、そんなもんよりもっと重大なイベントが起きた。
N子の家に誘われたんだ。
N子「明日か明後日、うちに来ない?」
二人で遊びに出掛けた帰り際。
突然のことで、それはもうびっくりした。
呆けた顔でN子を見て、「え?」とか言っちゃった。
これってそーゆーフラグだよね?
N子は、自分の提案が俺に与えた影響に気づいたようで、焦って顔を赤くして、
N子「えと、そうじゃなくて、私いま練習してる料理があって、それで家でお昼ご飯
味見してくれたら嬉しいかなって、それに平日は夕方までお母さん仕事でいないs」
そこまで言って、しまった、というふうに俯いて、さらに顔を赤くして、黙ってしまった。
これって絶対そーゆーフラグだよね?www
俺は、可能な限り平静を装って、じゃあ明日の昼前に行くよ、N子の料理楽しみだな、という意味合いの奇妙な呪文をゴニョゴニョと唱え、バス停でN子を見送ると、速攻自転車でドラッグストアに向かった。
言うまでもなく、当然ながら、ゴム購入のためだwwwwww
人生初のゴム購入には、入店から精算まで約2時間を要したwww
家に帰ると、これまた当然ながら、装着の練習。
一発で決まった。もちろんそのまま抜いたwww
いやN子、それは怪しすぎるぞ。
俺に気付いたN子が手招き。ダッシュで玄関に滑り込む俺。
俺の行動も十分に怪しいwwwwww
N子「あー。ドキドキしたぁ」
俺「俺も。近所の人とか、大丈夫だったかな?」
N子「昼間はだいたい皆出掛けてるし、大丈夫じゃないかな」
リビングに案内され、料理の仕上げをするから待っててとN子はキッチンへ。
しばらく待ってN子が運んできた料理は、鶏肉のクリームシチューと魚のフライ、それにサラダとご飯というメニューだった。
シチューは市販のルーを使わずに作ってあるそうで、これが「いま練習してる料理」だったらしい。
お世辞抜きで旨かった。食べ終わって、
俺「ごちそうさま。全部美味しかったよ。お店で食べる料理みたいだった」
N子「本当に?ありがとう。お粗末さまでした」
片付けを手伝おうとしたが拒否され、ソファーに座ってテレビを見させられていると、15分ほどでN子が戻ってきた。
N子「片付け終わったけど、これから何しようか?」
何しようかって・・・そりゃもうあなた、Hなことでしょwww
そうは思っても口には出せず、いろいろ考えて、
俺「んー。N子の部屋が見てみたいかな」
N子「えー、散らかってるからやだなぁ」
そう言いながらも案内してくれた2階の部屋は、俺基準で言えば完璧に片付いていて、N子と同じいい匂いがしていた。
N子が「適当に座って」と言うので、思いきってベッドに腰掛けた。
N子は、何も言わずに俺の隣にすとん、と座って、密着。顔が赤い。
肩に腕を回してキスをする。
舌を絡ませながら、空いている方の手をN子の胸に。抵抗はない。
そのままゆっくりベッドに横たわらせ、キスは続けながら、服の上から胸を触る。柔らかい。最高。
ここまできてまだ拒否されてない、これはいけると確信した俺は、ポケットの中のゴムを確認し、今度は直接N子の胸を触るべく、服の裾から手を差し入れた。
すべすべのお腹を通ってブラの上へ移動し、何回か失敗したあと、ついにブラの中に手を滑り込ませる。
暖かくて、しっとりしてて、柔らかい。
他に例えようのない感触。
胸を手で包み込むようにすると、指に少し違う感触が当たる。
その瞬間、N子は体を強張らせて、服の上から俺の手を押さえ、
N子「ごめん、いちくん。やっぱり私まだ怖いよ」
いまにも泣き出しそうな顔のN子。それまでの緊張と興奮が一気に解け、がっかりとホッとした気持ちが半分づつくらいの不思議な心境でN子を見つめ、
俺「怖がらせてごめん。N子の準備ができるまで待つよ」
そして、できるだけ優しく抱き締めた。
俺は最後までみるからよろしくww
ありがとう。頑張ります。
その後、もう当分こんなチャンスはないだろうと思っていたけど、数日後にN子から、「練習したい」という提案があった。
要はいきなり最後までだと怖いから、少しづつ進めて慣れていきたいって事らしいけど、俺、そこまで我慢できるだろうか?wwwwww
N子のお母さんは、平日と時々土曜日は仕事で、帰りは夕方6時か7時くらい。
俺の両親は一緒に店を経営しているので、火曜日以外は基本的に夜まで家にいない。
共に兄や姉はいるが、やや年が離れているのでもう独立してる。
つまり俺たちは、いつでもどちらかの家で二人っきりになれるってわけだ。
そこで、週に1、2回どちらかの家に行って「練習」することになった。
最初は、服を着たまま添い寝するだけ。次は下着姿で。
それで少し慣れてきたらお互いにあちこち触りあったり。
初めてN子が俺の臨戦態勢のアレを触った時には、「え?こんなに大きいの?」ってまた少し泣きそうになってた。
なんかちょっとだけ嬉しかった。
ごく普通のサイズなんだけど。
そして最後は裸で。
下着で抱き合ってるときも気持ちよかったけど、全裸同士はヤバかった。
練習前には予め2回ほど抜いておく必要があったwww
3ヶ月くらいかかった。
その間、練習は20回ほど続いた。
N子「もう大丈夫だから、いいよ。今まで我慢してくれて、ありがとう」
その言葉で俺のなけなしの理性は吹っ飛び、N子に襲いかかったwww
ことが済んだあと、「痛かった?」って聞いたら、「今もまだ痛いよ」って言われて思わず謝って、
N子「いちくんは?どうだった?」
俺「・・・気持ちよかった」
N子「ズルい」
分かってて聞いてるだろwwwでもまた謝ったwwwwww
それからはもう、ほぼ毎週してた。
覚えたてだからね、仕方ないねwww
翌日、月曜日の朝。
学校に行って教室に入ろうとすると、廊下でY美に出会った。
普通に挨拶しようとすると、俺に気付いたY美は急に頬を赤らめ、そっぽを向いて早足で歩き去ってしまった。
あー、あの反応は絶対に何があったか知ってるなwwwまた筒抜けかwwwwww