先に結論から言うと、俺は今何もかも失って完全にぼっちだ
話は3、4年前、もうすぐ高3にあがろうとする春休みのことだ。
クソみたいな回転寿司屋のバイトが終わり、良い具合にテンションが上がった俺は、ふと思った。
あ、うまい棒食いたい…
大体100本くらいか。
若気の至りと言うやつだろうか、当然ながら食いきれなかった。
バイト明けのテンションおそろしい。
その時、まさに天啓とでもいうのだろうか、あるひとつのことが思い浮かんだ。
そ う だ 配 ろ う
この時点では誰も気づいていないのであった
…手には、うまい棒がぎゅうぎゅうに押し込められた紙袋を持って。
あ、ちなみにこの内容はスレバレが怖いので8実2嘘で書いてます。
大筋は本当なのであしからず。
「うまい棒どうぞ」
キモピザがアニメイトに入ろうとするキモオタにうまい棒を渡そうとする。
シュールだ、滑稽だ…
こんな怪しい奴から食い物なんか、当然誰だって貰わない。俺だって貰わない。
それでも俺はブヒブヒ言いながら、めげずに声をかけ続けた。
残りの二割はなんなんだよwwww
間違えた八割だ
おぉよかった
どう返そうか迷ってたところだった
そんなこんなで2時間くらいたったころ、ふいに後ろから声をかけられた。
「安価ですか?」
年の頃は24,5といったところか。
高2の夏休み明けに2ちゃんねる(vip)を始めてから半年、はじめてリアルで2ちゃんねらーに遭遇した。
その時の自分の喜びようは言うまでもなく、
「あwwwwはいwwwwwそうですwwドゥヒュヒヒwwwwwwwwデュクシwwwwwwwwデュクシwwwwww」
みたいな返事をしていた。
2ちゃんねるとは何の関係もないのに…
イケメンというわけではないが優しい感じの、まさに好青年といったところ。
そんなこんなで、気付けば二人でうまい棒を配ってた。
その中で、山さんはバカげたことが大好きな生粋の2ちゃんねらーで、近所の大学に通う学生さんだということがわかった。
もう少し若かったら…
んで、うまい棒配りにも飽きてきたころ。
今度は、20代半ばくらいの二人組に話しかけられた。
一人はめちゃくちゃ細くてすんげーおしゃれな優男、もう一人は、ばっちり日焼けしたちょっとチャラそうなやつ。
俺と山さんは気付いてなかったが、ちょっと前から二人のことを見ていたらしい。
「人間観察」
だと答えた。
聞くならく、アニメイト前で良くこうやって人間観察をしているらしい。
にしても、リアルで人間観察なんて単語を使う人がいるんだということに驚いた。
要は優男とチャラ男、二人して暇人なんだと。
ちなみに優男とはこの後結構長い付き合いになります。
んで、気付いたら4人でうまい棒を高らかに掲げていた。
ぽかぽか陽気の3月の昼下がり。
それはそれは珍妙な出会いだった。
三人市虎ってやつなのか(意味違う)、一人の時より格段にうまい棒を貰ってくれる人が増えた。
んで夕方になるころには大体配り終わったんだ。
そんでそろそろお開きにしようかというとき、まさかのアドレス交換(笑)をすることになった。
うはっwwwwwwwwww俺テラリア充wwwwwwwwww
というか見ず知らずの人とアドレスを交換するなんてこれが初めてだったから内心超ドキドキした。
んで三人とも滞りなく交換が終わり、最後に山さんに、最近下火気味な、某有名SNSをやっているかと訊かれた。
俺も登録だけはしていたのでそれぞれフレンド申請して、その日は解散した。
ちなみにスレタイ詐欺なんですがうまい棒を配っていたら人生変わったというか、実質このSNSサイトのせいで人生変わったようなもんなんだが、それはまだまだ先のお話。
今度はそのSNSサイトの話に移ります。
うまい棒だけに…
とはいってもまだ中毒というわけでもなく、まあたまに思い出しては週に2、3回インするくらいのレベルね。
そんなある日、唐突に見知らぬ女性.らメッセがきた。
つ、釣られないクマー(AA略
とか思いながらその人のプロフを見ると、自分の高校のすぐ近くの学校に通う同学年だった。
当時俺が自分の自己紹介欄に2ちゃんねらーだかvipperだか書いてて、それで物珍しくてメッセを送ったらしい。
当然彼女も2ちゃんねらーかつ重度のvipperだった。
年商が半分ぐらいになっちゃったあのSNSか?
欄の9割がたはアルファベットで埋め尽くされていたことは覚えている。
それで、学校も美術・音楽系のコースっていうか科に通っているらしかった。
正直、ネット(とりわけ2ちゃんねる)を始めたてで何でも知った気になっていた自分にとって、衝撃だった。
自分が如何に井の中の蛙だったかということを思い知らされた。
たまに書く日記も良い意味で凄く、洞察に優れ、文章も読み易く、まかり間違っても高3の書く、書けるような内容ではないなと思った。
とはいってもテンプレのようなリスカOD大好きな構ってちゃんではなく、常に自分は不細工だ、誰かから嫌われている、笑われている、とかそんなことを考えちゃうようなタイプだった。
ただ、話の流れで写メってかプリクラを見せてもらったんだけど、もうびっくりするくらい可愛い、というか綺麗だったんだ。
それでまあ、俺は彼女を心から尊敬するようになった。
ちなみに最初でもちょっと触れたけど、俺は身長175センチで体重三桁余裕な、彼女居ない歴=年齢っていう典型的なキモピザな(当時)
なんて面もあったのかもしれない。
んでまあ、これが最初にうまい棒を配ってから三ヶ月後、湿気が最高潮に達する6月のことな。
フレンドの数も日に日に増えていき、学校とバイトしてる時と寝てる時以外はほぼインしている、という塩梅だった。
というかまず睡眠時間を削った。
あ、ちなみにその子は中西さん(仮名)って言うのな。
mixi
グリー
のどれだろう
中西さんのことを考えると嘘みたいだけど性.がふぁさーっと消えていった。
授業中に乳首の開発をするようなこの俺がだぜ?
自分でもびっくりしたよ。
とまあ、そんなこんなで夏休みを迎えることとなった
ちなみにこの夏休みは
SNSにイン→バイト→寝る
をひたすら繰り返してた。
バイトの休みはほとんど無かった。
結構疲れた。
授業中に乳首開発するようなやつだからこそ彼女のこと考えたら性.なくなるってのは納得だな
いわゆるキチ○イいうやつですわ
どこかネジが抜けてる
ゼクシィかもしれんなw
え?・・・えっ
大体流れとして
日記を書く
↓
フレンドの日記を読む&光の速さでコメント欄の1ゲト
↓
自分の日記のコメントへのコメント
↓
フレンドの日記をry
↓
自分の日記へのry
↓
どっちも無かったら新しく日記を書く
↓
以下エンドレスリピート
これだけで1日潰れた。
中西さんはクラスの友達ともフレンドになっているみたいで、俺は気付いたらその級友たちとも仲良くなっていた(後に自ら述懐して曰く、外堀を埋める、と)
質問にもあったけど、フレンドの大半は、vip的なサークルだかコミュニティだかで作りました。
って、いま話の流れを頭の中でざーっと整理したけどかなり長いかも…
ここで本題に戻る。
夏休みも終わった9月。
俺は、どうしても中西さんに会いたくなった。震えはしなかったけど。
だが直接誘える程のコミュ力はない。
そこで、またもや天啓が。
そ う だ う ま い 棒 を く ば れ ば い い ん だ
半年前に知り合った山さんと優男に連絡を取る。
ちなみにギャル男もいるにはいるんだけどかなりつまらないので今後、話からは除外します。
それで日にちを決める。
後は決まった日にちに向け、ひたすら参加者を募った。
募るとはいうものの、俺は元来頭のネジが何本か足りないいわゆるキチ○イで、自己紹介欄に「2ちゃんねる」だの「vipper」だのと書いててなおかつ住み近いが人を検索してリストアップし、
うはっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwうまい棒配ろうぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
というメッセを片っ端から送りつけるというものだったんだけど。
ひとつ私にくださいなwwwwwwwwwww
それで
「他の人もたくさんくるよ!」
という厳重な予防線を張った俺は、マンを自慰…もとい、満を持して中西さんを誘うのだった。
用事があるんだって。
なんで、いの一番に中西さんの予定訊かなかったんだよ俺はorz
やむ無く、常日頃中西さんのことを相談していた中西さんの親友、小倉さんを誘うことにした。
そしたら小倉さんも来れないってwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺段取り悪すぎワロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
結構泣きそうな顔でうまい棒配りを実行。
今回もアニメイト前でやりました。
じつはこの時のことショックすぎてあんまり覚えてないんだけど、なかなか楽しかった気がする。
そんなこんなでその後も何回かうまい棒を配るオフを開催。
なんだかんだで入れ替わり立ち替わり、毎回10人くらいの参加があったような…
山さんと優男は気付けば固定メンバーになってました。
あんな路地裏にこんな大人数集めちゃってすみませんアニメイトさん…(今さら懺悔)
うまい棒 オフ で特定してやろうと思ったら
・・・いっぱいいた
その日は学校終わりにうまい棒を配る予定だったんだけど、小倉さんから、学校終わったら友達連れて顔出すってメールがwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺wwwwwwwwww狂喜乱舞wwwwwwwwwwwwwwwww拳王乱舞wwwwwwwwwwwwwwwwwターボwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
正直舞い上がった。
舞い上がりすぎて学校を3時間くらい早く出てしまった。
近所のコンビニをハシゴしてうまい棒を買い漁るピザwwwwwwwwww
百貫デブwwwwwwwwww
その間に痩せとけよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
日も暮れかけたころ、制服を着たjkの集団がこっちに向かって歩いてくるのが見えた。
正直逃げ出したかった。
ドキがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwムネムネwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww