もう十年になるけれど、父方の従兄弟の披露宴に出席した。
元々私は招待されていなかったけど、丁度翌年私も結婚する予定で
「出席させてもらったら?参考になるかもよ」と勧められ、向こうのご好意もあり
出席させてもらう事に。
披露宴は超高級有名ホテルで、大ホールぶち抜きのそれは盛大なものだった。
私はあまりの規模が違いに「こりゃ参考にならないなあ~w」なんて思いながら、
入場してきた花嫁さんの綺麗な姿にうっとりしていた。
そして流れるような司会者の進行で披露宴はおごそかに始まり、
まず挨拶や新郎新婦の紹介等を経て、出席者の前にオードブルと乾杯のシャンパンが配られた。
司会者「乾杯の音頭は新郎の直属の上司でいらっしゃいますAさんにお願い致します。
皆様、グラスを手にその場でご起立をお願い致します!」
その場で新郎新婦を含め、全員がグラスを片手に直立。
ここまでは本当に滞りなく普通の披露宴。
ところがこのAさんとやらがとんでもない人だった。
「え~ご紹介に預かりました私、新郎の○○くんの上司にあたりまして…」と自己紹介から始まり、
「新郎の○○くんは実に優秀でして~」と新郎の紹介まで。…ここまではまあいい。
その後、どんどん話は脱線していき「私の課での仕事は~」「会社内でも重要視されておりまして~」と既に新郎新婦関係ないし。
しまいには「私が先日手掛けました△△は他企業からも好評を頂き~」と自画自賛。
もう乾杯どころじゃない。
新郎も上司が相手なのでじっと黙って聞いている。司会者も口を挟めない。
10分が過ぎ、20分が過ぎ…どんどんエスカレートする上司Aのマシンガントーク。
その間、私達出席者はグラスを片手に直立不動のまま。
シャンパンのアワも消え、目の前の料理は冷え切っている。
誰一人しゃべる者もなく静まり返る大ホール。
そんな異様な雰囲気の中、上司Aは気にする事もなく延々と話し続ける…。
そしてようやくその上司の口から「乾杯!」のセリフが出た時
2 時 間 が経過していた。
…もう有り得ない。2時間もの間一人で話し続けたその上司も、
その間ただひたすら立ち続けた私達出席者も有り得ない。
「誰か止めろよ!」って本気で思った。
結局、そのとんでもない乾杯の音頭(?)の影響で、2時間の予定の式が4時間越え。
うちの親や親戚も「なんなのあの上司!」ってカンカンに怒ってたけど…まあ当然だよね。
多分他の大企業のお偉いさんもたくさん出席してたから、調子に乗って
自己アピールに走ったんだろうけど…。逆効果だったんじゃないのかな~。
サムいというか…お疲れ様でした。
どこの式場?晒していいよ。
某流行のゲストハウスです。
なし崩し的にスピーチ終わるんじゃないだろうかw
なるほど。
ホテルとか式場だったら次の予定も押してるだろうから
会場の人から促しが入っただろうにね。
>その間、私達出席者はグラスを片手に直立不動のまま。
乙。私も似たような経験ある。2時間よりは短かったけどw
新郎上司がしゃべり始めた時、新郎の職場関係者は一斉に
グラスをテーブルに置いた。今にして思えば、あの上司は
乾杯長時間スピーチの常習犯だったんだろうな。
そうとは知らない他の出席者達は、ずっとグラスを持ち続けて
いつ終わるとも知れぬスピーチを聞いたよ。