今、高1のオレにアドバイスをしてくれ。
じゃあちょっとともちんに告った時の話書きます
大学に入り、夏の試験が終わったあたりだっただろうか、俺は大学でできた友達と自分の部屋で盛り上がり、ふざけていた。
大富豪をやって、負けたやつが好きな子に電話をしてスピーカを付けてみんなでそれを聞く、なんていういかにもなことをやろう、と一人が提案した。
友人A「でも俺くんは彼女いるからどうしようかな・・・、あっ、そうだ、ともちんに電話して告っちゃえよ」
なんて言われた。
友人Aは他の友人を通じて、たまたまともちんのことを知ったので、元同級生だろwぐらいのテンションでそういっていたわけで、そこでともちんの名前が挙がったのはまったくの偶然だ。
俺は、そんなことすればともちんと気まずくなるのが目に見えていたので、いやだったが、断りきれず、そういうことになった。
約束だ、しょうがない。
俺は携帯を手に取り、祈るような気持ちで、電話に出るな、と念じてともちんに電話をかけた。
プルルルル、プルルルル
とコール音が何度か鳴り、留守番電話サービスにつながった。
周りは残念がったが、俺は本当に救われた気持ちになった。
なぜならその2日前、俺は既にともちんに告白していたのだから。
大学に入り、会う時間も少なくなり、お互い新しい環境で慣れるのに精いっぱいだったためか、
俺と優ちゃんはすれちがうようになり、本当に些細なことからいさかいが絶えなくなった。
もういつ別れようか、試験が終わるまでは、なんて会話をしながら、最後は惰性で付き合っていたのを覚えている。
そんな時、ふと、ともちんの事を思い出した。
そういえばこの間Dと別れたんだったよな。今一人なのかな。
なんて考えているうちに自然と携帯に手が伸び、ともちんへのメールを打った。
ともちん【俺くん、久しぶり。大学楽しいよっ、サークルで結構忙しいかも】
なんて他愛のないメールを何通かやり取りした後、聞いてみた。
俺【そういえばDと別れちゃったんだってね、Dから聞いたよ。】
ともちん【あぁ、うん。でもこういう風になるのも運命なのかなって思ってるから大丈夫だよ。俺君は優ちゃんと仲良く付き合ってね!】
俺【いや、実は俺ももう別れそうで。】
ともちん【ぇ、でもまだ別れてないんでしょ?きっと二人なら大丈夫だよ、そんなこと言わないで頑張って。】
俺【いや、もうほんとダメなんだ。だからさ、もしともちん今一人なら、俺ともちんの事好きだし、付き合ってくれない?】
でも言葉を重ねるうちに、自然に出てきてしまった気持ちだった。
こう書いてみると、俺はみぃちゃんの頃から何ら成長していないように思える。
ともちん【ぇ?!だってまだ優ちゃんと付き合ってるんでしょ?だめだよそういうこと言っちゃ。二人で仲良くできるようにがんばってよ】
俺【もう優ちゃんとは別れるからさ、ともちん付き合ってよ。俺ほんとともちんの事好きだからさ。だめ?】
ここからともちんのメールは数時間途切れる。
俺はその日疲れていたため、
俺【俺の気持ちは本当だから。俺、優ちゃんと別れてともちんと付き合いたいよ。できたら返事が欲しい。】
というメールを最後に俺はふて寝を決め込んだ。
ともちん【今まで友達と電話で話してたんだけど、ごめんね。私、俺君のこと友達としてしか見てなかった。だから今は優ちゃんとまた仲良くすること考えて。ごめんね、私今そういう恋をしたいと思えないの。】
俺はそのメールに返事を書いたかは覚えていない。
なんであと数十分起きて返事を待ち、電話して直接話さなかったのだろう。
後悔だけが残った。
もう惰性しか感じなくなった二人の間には空虚さしかなく、何を話そうかと言葉につまるほどだった。
そんな時憎まれ口を叩く優ちゃんを前に、俺は負け惜しみで言ってみた。
俺「そーいえばさ、こないだともちんに告白したのに振られちゃったよ。OKしてくれてたらお前なんかともう別れてるのにな。」
その一言が最後の引き金となり、俺と優ちゃんは別れた。
どこかで、何かが違っていたら、今どうなっていたのだろうか。
そんなことを考える時もある。
なんで別れてからともちんに告らなかったんだろう。
なんで少なくとも別れたよ、付き合おう、と言わなかったのだろう。
後悔は山のようにあるけど、人生そんなもんだと思って、夜空を見上げて、今も一番星を探している。
Fin.
釣りじゃないです
なんでD/Tなんだってくらい青春してたんだなww