165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:20:38.78 ID:alpydwtj0
卒業式のあと、みんなでお楽しみ会的な催しがあり、しょーもない余興を見た後、クラスの大半はカラオケやボーリングなど、各々自由に街に散って行った。 

朝青龍は「んなもんいかねーよ」とDQNスカシを発動させて帰宅。 

「8人組」のあとの2カップルは、1学年下の雰囲気イケメングループとボーリングへ行き。 

俺はD、ともちん、メガネくん(羽生名人と瓜二つ)を含むメンバーとカラオケへ行った。 

何か用事があったのか、優ちゃんは来なかった。 

優ちゃんが来ていたら、と今から思えば、思うこともなくもない。

https://www.logsoku.com/r/2ch.net/news4vip/1327492120/
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:21:17.52 ID:alpydwtj0
カラオケではいくつかの部屋に分かれ、俺はDやともちんと一緒。メガネは別室だった。 

ともちんと隣に座ったりしながら、なんとなくハイな気分になりながら談笑、卒業式の余韻を堪能した。 

この時、優ちゃんがいなかったこともあり、俺はともちんばかり見ていた。 

ともちん と 優ちゃん、ふたりが急に天秤に掛けられた気がした。 

ただだからと言って、何かしたいというわけではなかった。 

Dも含めて、普通におしゃべりしているだけで楽しかった。

167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:21:48.26 ID:alpydwtj0
まあ冷静に考えて、「普通この関係でなんかあることはない」し、「俺には彼女がいる」し、「相手の彼氏は俺の友達だ」し、「4人全員知り合い」だし 

なのに、その二人が何かあるかもしれない、なんて誰も1ミリも疑わないだろう。 

きっと何もないさ。 

疑うやつがいたらそいつはちょっと人を信用できなさすぎる。 

普通はそう思うだろう。 

俺だってそう思う。今でもそう思う。 

「だから決して変なことは起きない」と思うのがふつうだ。

168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:22:24.81 ID:alpydwtj0
卒業式の後のカラオケは意外に長丁場になった。 

クラスのお調子者が「あと1時間延長しまぁ~す」とか言ってる。 

Dは俺の知らない曲をカッコつけて歌ってる。カラオケに夢中だ。 

しかしそんな平穏な空気の中、俺は突然何を思ったのか暴挙に出る。 

ともちんとキスしようと思い立ったのだ。

171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:24:09.00 ID:alpydwtj0
卒業式の雰囲気に浮かされてたとしか思えないのだが、そう思いたった俺は止まらない。 

俺「ねぇ、ともちん」 

ともちん「ん?」 

俺「ちゅーしようよ」 

Dは今夢中で歌っている。聞こえていない。 

ともちん「え?」 

俺「ちゅーしようよ、って言ったの!」 

いや聞こえた聞こえないの問題じゃなく、こんな提案は笑って受け流されるべきものだ。 

ともちん「あははは!うん、いいよ!」 

満面の笑みで即答。

172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:25:08.53 ID:FfKXTE6q0
鬱展開しかみえてこない

174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:26:11.08 ID:alpydwtj0
もちろん勃った。 

俺が驚いていると、ともちんが更に信じられないような一言を放つ。 

ともちん「・・・でも、Dが邪魔だよね・・・」 

正直耳を疑った。 

何が起きているかわからなくなりそうだった。

176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:26:16.71 ID:RF3NG/PG0
なんだこの展開

177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:27:05.32 ID:alpydwtj0
しかしそんなことに怯む俺でもない。 

俺「じゃあさ、メガネくんが別室にいるから、もう帰るっつって、Dに探しに行かせたらどう?」 

ともちん「うん、じゃあそうしよ」 

よく考えると、考えるのにメガネを呼ぶ必要などないのに、完璧な作戦だと思った。 

俺「俺言うと怪しいからさ、ともちんからDに言ってよ」 

そんな会話をしているうちにDが歌い終えた。

179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:27:27.77 ID:alpydwtj0
ともちん「ねぇD、あたしもう帰りたいんだけど、メガネどっか行っちゃったみたいだから探しに行ってみてよ」 

D「おれ!?」 

そりゃびっくりもするだろう。 

なんで彼女もいるのに、俺ではなく自分が行くのか。 

なぜ帰るのにメガネが必要?

180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:27:29.31 ID:9fsbmsTo0
これは屑

181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:28:22.71 ID:alpydwtj0
でもDはいいやつだ。むしろいいやつすぎる。 

素直にともちんの言うとおり、メガネを探しに部屋を出て行った。 

そんな折、タイミングよくnobodyknows+の「ココロオドル」がなり始めた。 

部屋のボルテージがあがり、この部屋にいるメンバー叫ぶことに夢中だ。 

部屋の奥のソファーに座っている俺たちのことなんか気にかけていない。

182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:28:59.05 ID:alpydwtj0
俺「・・・じゃあちゅーしよっか」 

ともちん「うん」 

唇が重なった。 

ともちんの厚ぼったい下唇が、柔らかく俺の唇に触れる。 

最低かもしれないが、いろんな葛藤を乗り越えてたどり着いたキスだった。

183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:29:00.48 ID:FfKXTE6q0
1屑杉わろた

184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:29:19.03 ID:alpydwtj0
何秒だっただろう、長かったように思う。 

俺はキスをしながら思った。
どうせ最初で最後の一回だ、思いっきり熱いものにしてみよう。 

俺は舌を入れた。 

ともちんも最初はちょっと口を閉ざしていたけど、少し受け入れてくれた。 

AKBのともちんのように八重歯が少し出ているともちん。 

その八重歯に舌が当たって、不思議な気分になった。

185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:29:59.26 ID:alpydwtj0
キスのあと、 

ともちん「いきなり舌いれちゃうのやだな」 

いきなりってなんだよ。 

どうせ最初で最後のキスだろ。 

と俺は思ったが(フル勃っき中)、俺はどういう精神状態だったんだろう。 

だめもとでもう一言。 

俺「じゃあ普通のキスをしない?」 

ともちん「うん、いいよ!」

187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:30:33.94 ID:alpydwtj0
二度目の満面の笑み。 

再び勃っきしたのは言うまでもない。 

今度は冷静に普通にキスをした。 

Dが帰ってこないか、ひやひやした。

188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:30:51.93 ID:RF3NG/PG0
青春じゃなくてクズ

189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:30:55.61 ID:w0b3ntsm0
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:31:06.64 ID:FfKXTE6q0
やめろよd帰ってきちゃうだろ

191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:31:28.85 ID:alpydwtj0
そんなことをしているうちにDとメガネが帰ってきて、同級生たちにバイバイして、外へ出た。

191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:31:28.85 ID:alpydwtj0
帰り道にはもう外も暗くなっていて、星が少し見えるぐらいだった。 

バスはまだある時間帯だったが、みんなで歩こう、ということになった。 

幹線道路から、一本入ると静かな住宅街だ。 

4人で静かに歩いた。 

Dから見れば、さっきまでの喧騒から、急に静かになった雰囲気と、卒業した寂しさとで、みんな静かになっているんだと思っただろう。 

でも俺の頭の中はともちんでいっぱいだった。

192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:31:54.55 ID:alpydwtj0
そんな折、ともちんが叫んだ 

ともちん「あっ!一番星だ!」 

俺&D「???」 

ともちん「え?一番星知らないの?一番星は、自分がその日一番最初に見た星のことだよ!」 

俺「!!??」 

D「えーそうかなあ。その夜に一番最初に出たやつなんじゃないの?」 

ともちん「えー、そうなの?わかんないやー、はは」

193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage2012/01/25(水) 22:32:04.72 ID:FNGjGS9i0
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:32:51.08 ID:alpydwtj0
ちょっと前までの俺なら、「ほら、やっぱりともちんってバカだろw」といってDを怒らせていたに違いない。 

でもその日の俺には、ともちんのこの一言が、どうしようもなく愛おしかった。 

かわいくてしかたなかった。 

一番星・・・ 

未だに一番星はどっちが正しいのか俺は知らない。

195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:33:57.10 ID:alpydwtj0
そんなこんなで分かれ道。 

Dはともちんを送っていくらしい。
俺とメガネ(完全に空気)はそこからそれぞれ別の方向だった。 

しばらく別れが惜しいのか、そこでダラダラしていた。 

突然Dが 

D「おいメガネ!あの電柱までダッシュして、帰ってきた方が真の勇者だ!」 

とかワケのわからんことを言い出して、メガネとダッシュを始めた。 

当然取り残されるおれとともちん。

196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:34:27.38 ID:alpydwtj0
しばらく沈黙が続いたが、Dが電柱のところでオリジナルの勇者のポーズを考えているのを尻目に、話し始めた。 

ともちん「さっきの・・・Dにも、優ちゃんにも秘密だよ?」 

俺「あぁ・・・うん。」 

ともちん「ふふっ、ねえ俺?さっきので心動いた?」 

なんという質問だ。俺を試しているのだろう。 

この頃には、俺はだいぶ冷静さを取り戻し、優ちゃんのことを考える余裕が生まれていた。 

俺「いや、動いてないよ。やっぱり俺、優ちゃんの彼氏だし」 

ともちん「そっか・・・ 

わたしはちょっと動いたよ?」 

俺「え?」

197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:36:00.34 ID:alpydwtj0
返事をする前に、オリジナル勇者ポーズの完成したDが帰ってきた。 

D「ゴォォォール!D選手、見事勇者として、世界の頂点にたちましたあー」 

ともちん「もー!なにいってんのwさ、かえろっか」 

そうして、なんとなく解散の流れとなった。

198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:36:21.94 ID:alpydwtj0
ともちん「じゃーね、俺!」 

俺「うん、ばいばい」 

なんて言っていたら 

D「あれあれー、お二人さん仲良しですねー!ちゅーしちゃえよー、ちゅーwwwwなんちゃってwww」 

なんて言う。 

もちろんDは冗談だ。 

お前ら仲良かったんだからちゅーぐらいしたらいいじゃん、でもするわけないよなw、ぐらいの軽いノリだ。

199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:36:42.09 ID:alpydwtj0
そんなことは誰でもわかる。 

でも俺とともちんには違う風に聞こえた。 

二人はなんとなく気づまりに目を合わせながら 

「そんなことしないよ」と笑った。

200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:37:52.83 ID:alpydwtj0
その後俺たちは、全員バラバラな大学に進学した。 

学生時代の恋愛は誰しも長続きしないもの。 

そう書いたように、それは俺たちにとっても同様で、俺と優ちゃん、Dとともちんも大学進学後1年もたたないうちに別れる。 

端から見たら、誰にでもある、どこにでもある、ありふれた高校の時の恋愛。

201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:38:32.15 ID:alpydwtj0
今、俺はAKBにハマり、AKBヲタとして充実した毎日を送っている。 

推しメンはもちろん本物のともちんとみぃちゃんだ。 

この物語に登場するみぃちゃんとともちんに、二人が似ていることを指摘したのは、他でもないDだ。 

奴はそういうところが鋭い。 

でもういえばあの二人に似てるなぁと思う前に、AKBのこの二人を好きになってたんだから好みというのは不思議なもんだ。 

そういえば最近NMBにも興味が出てきた。

202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:38:43.60 ID:hdJaYSax0
もう女怖い

204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:39:14.55 ID:alpydwtj0
もちんとはその後何もなく、しばらくしてからDには全て話した。謝った。 

Dは、その日は黙りこくって、家に帰ってしまったが、次の日には 

D「昼寝をしたら全部清算できた」 

なんて言ってた。相変わらず意味はよくわからない。 

Dとはいまだに仲良くしていて、月に1回ほど飲みに行く。 

実は大学進学後に、俺がともちんに告って玉砕した話はまた別の話

207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:40:08.71 ID:alpydwtj0
今日久々に高校時代に聞いてたiPodをシャッフルしたら当時Dとふざけて作った曲が流れてきたので書いてみた。 

こうやって書いてみると信じられないようなことの連続だったけれども、そんなことも人生あるんだよな、と今5年以上たってみて思っている。 

THE END

209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2012/01/25(水) 22:40:26.17 ID:alpydwtj0
ありがとうございました。 

釣りじゃないです。

PickUp!

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