私の会社はみんなデスクワークで男性社員はスーツで出勤
ロッカールームはちゃんとした部屋ではなくて
事務所の奥の倉庫っぽい部屋に適当にスチール製のロッカーを入れた雑多な部屋
昨日の私は朝はちゃんと出勤したんだけど
ひどい貧血で天井が回りそうな状態
早退したかったんだけど、
14時から本社との大事なテレビ会議が控えていた
私以外の人の代理がきかない会議で、早退なんてできない
上司に事情を話したら、とりあえず会議まで寝てていいから
会議だけ出て、終わったら早退してOKと言われた
お言葉に甘えて、事務所の奥のロッカールームで寝ることにした
キャビネやら脚立やら雑多に置かれている中にスペースを作り
新聞紙を敷いて、膝掛けブランケットを敷いて
コートを布団代わりにして横になり、すぐに意識がなくなった
消していた電気が点けられ、蛍光灯の明かりが眩しかった
誰かがロッカールームに入ってきた
体を起こすと、若い女性の白い背中が目に入った
そして見てしまった
なんと背中に 立 派 な 昇 り 龍 の 刺 青
なんかワンポイントTATOOとか
国内外のミュージシャンが入れてる洋風なTATOOが
TATOOシールに見えてしまうほど本物の動きだしそうな見事な龍
「ひいぃ!」と悲鳴を上げてしまい、
振り返ったのは、若手女子社員のA子だった
このA子、入社数年目で20代半ば
お嬢様で上品で、何より可愛くて
性格もいいので男女みんなから好かれている
出身大学ははF女学院
休日のバーベキューの帰りに車で家まで送っていったことがあるけど
都内なのに立派なお庭の大きな実家だった
容姿も小柄で細くて色白で、顔は小西真奈美に似てる
何人もの男性社員が果敢にも告白して玉砕してる
嫌みのない社内のアイドル
そんな彼女の背中に昇り龍がいたなんて
みんなで海に行った時もTシャツを脱がなかったし
スーパー銭湯も行ったことがないと言ってたし
会社の健康診断も、会社指定の病院で無料の検診を受けられるのに
一人だけ一部自腹を切って外部の病院に行って書類だけ提出していた
お嬢様だから人前で肌を出すのが嫌なんだと思ってた
私の存在に気付き、目をまん丸にしてA子はへたりこんだ
私も私でパニックになり、作った寝床もそのままで飛び出してしまった
まさか暗いロッカールームの奥で、先輩が寝てるねんて思わなかったんだろう
ちなみにA子はその日、私用で午前中の半休を取っていて
昼から出勤したみたいだった
明日からものすごい気まずいけど、社内の人には喋れないので投下してみた
ひっかかったのか どっちかな
物置件とはいえ、一応女性が着替えるロッカーなので
中から鍵がかけられる
鍵をかけてたので、A子は安心して脱いでいたと思われます
ちなみにブラジャーはしてたし、髪が長いから全面見えたわけじゃないけど
背中全面の龍で、黒(紺ン?)と緑の胴体と一部の赤い目玉を鮮明に覚えています