他の方々の書き込みを参考にしましたが汚い文章で申し訳ないです。
10年以上前のこと。
就職をきっかけに、実家車庫の上に部屋をもらった。下が車庫、上は物置と私の部屋。
ド田舎の家でトイレも風呂も外。(とはいえ建物の隙間をスノコやコンクリ、トタン屋根でカバーして通路のようにしてはある、通路には外から簡単に入れる)
毎日大声で「ごはんよ!」「風呂の順番よ!」をやらかすのが辛い、祖父母が耳や足腰が悪い、ということで各部屋に内線電話を設置していた。
下着や肌着が消えることは時々あった。
でも、部屋が散らかってると見つからないことも多くて、不思議に思いながらも、時々買い足しながら生活してた。
妹が2人いたし、勝手に服を持っていくこともあったので。
中には社会人になって初給料で買った高い下着もあった。
でも誰かが持っていってる!と訴えても親も取り合ってくれなかったし、結局家族内で喧嘩。
むしろ、車庫に夜干しの下着が数回消えて以降、部屋干しにしてた母や妹には、逆に私のほうが疑われてた。
ある日深夜に帰って家族最後の風呂に入ってたら、脱衣場に母がダッシュしてきた。
「私子!お風呂入ってる!?」
いるけど、というと母が2階に駆け上がって父を呼ぶ声。
「お父さん!私子が2人いるー!!!」
私の部屋から、内線が発信されていたそう。それも何度も。
なぜか、出てもなにも返答がない、でも切れない。ブーブーとうるさい。
様子を見に行ったら窓の向こうにチラチラ動く懐中電灯の光。
その上に脱ぎ散らかした服や毛布がなだれて埋まって、受話器の外れた状態から発信ボタンを泥棒さんが踏んだ、と。
父親が犯人を引きずりおろす声を、着替えた風呂場の脱衣場で聞いてた。
「こらぁああああ誰だああああ!!降りてこい!××!」
「や、ヤマダ(仮名)です」
「どこのヤマダだあ!」
「ひぃ、■■(集落名)のヤマダです!」
「なにしに入ったあ!」
「む、娘さんの写真がほしかったんですぅそれだけなんですぅ(もちろん後で逃げるための嘘とあっさり判明、犯罪者にもなめられる喪)」
この時点で警察さん到着、近所は大騒ぎ。怒り狂う父親と警察さんはとにかく恐ろしかった。
「部屋、汚いんです!」と涙目の私。
「大丈夫、俺らの部屋のほうが汚いから…(ガチャ)」→絶句フリーズ。情けなかった。
風呂上りの恰好で汚い部屋のあちこちを指差した写真を撮られ、警察が撤収しようとした時に新米っぽい警官が、私の部屋に定規を忘れたことが判明。
「取ってこい!」「僕、一人であの部屋入るの怖いです!」とのやり取りにさらに情けなくなる。
父親は家の見取り図?を持ってパトカーに乗って行って、早朝まで帰ってこなかった。家族も恐怖で朝まで起きてた。
その後、どうやら時期的に考えて軽く1年以上は入られていたと判明した。
いろいろな女性の下着を集めていた連続下着泥棒で、娘の多い(妹2人)家は恰好のターゲットだった、と。
前科2犯、毎日女性のいる家を探して町じゅうを自転車でうろつき、ターゲットを決めたら徹底的に生活時間を把握、箪笥や洗濯カゴを荒らしに侵入していたらしい。
どんな家でも生活時間を完全に把握すれば、案外簡単だそうだ
特にうちは「ごはんよ!」「お風呂よ!」って大声がするから。
田舎の家は本当に警戒心が薄くて危険だと思い知った。
敷地内は大丈夫、って意識があるんだと思う。あと姉妹間に無用の争いを招かれて迷惑でもう。
本当にそんなことのためだけに生活する人間がいるんだと戦慄した。
私がたまたま風呂から戻るのが早く鉢合わせしそうになった時は、隣の物置に隠れていたと聞いてぞっとした。
その後、怒り狂った父親に、日々の管理が甘いと家族一同怒られ、後日警察に証拠確認に行った時、体育館いっぱいのいろんなご婦人の下着に悲鳴をあげたのが第三の修羅場。
どうやってあれだけの下着をあの小さな家(戦後のほったて小屋のような家だった)に…!ここは何かのパビリオンですか?状態。
ビニール袋に小分けになってメモが貼られ、●●集落■■歳主婦、●●集落高校生、等書かれたものも山のようにあった。
そして別室で1枚1枚下着の種類と値段(購入時の価格ではない)を書かされたのも衝撃。
その後証拠品を持ち帰ろうとしたらゴミ袋を渡され、クリスマス時期に下着パンパンのゴミ袋4個抱えてサンタ状態だったことも衝撃。
汚部屋が原因で変態が捕まったのが修羅場。
軽く1年以上は侵入されていて、鉢合わせしそうになったこともあると知って戦慄した修羅場。
その後の警察とのやり取りが修羅場。
くだらない上に長くてすみません。
引っ越した今は必至で掃除してます。