ビーチに遊びに行き、浜辺に着いてから
みんなで背中に防水のUVカットクリームを塗りあった。
現地に着いてから割り勘で買ったものです。
現地の人に言われた通り、一時間おきに塗りあった。
海で泳いで浅瀬でシュノーケリングもして楽しかった。
日焼けもちょっとだけですんだ。
その日の夜、A子が背中が痒い~痛い~と言いだした。
他の4人は何ともない。
痛いから晩御飯パスして寝てる、というA子を置いて出掛けた。
早めにホテルに帰ると、A子は寝てた。
でも夜中に唸り始めて、同室の私は心配で
とりあえず痛いと言う背中を見た。
そしたら、焼けただれた状態だった。
本当に、完全に火傷状態。
更にA子が掻きむしったために酷い状態だった。
A子の病状は酷く高熱も下がらず、即帰国。
私も到底遊ぶ気になれず、一緒に帰国した。
A子は日焼けによる火傷だった。
命に別条はないものの、傷跡は残るという。
でも、同じように過ごした私達はなんともない。
A子もちゃんと同じ日焼け止めを塗っていた筈。
アレルギー?と思ったが、違った。
現地の医者と日本の担当医が話しあった結果、
A子の背中には日焼け止めは塗られていなかったそう。
そんな筈ない、塗っている所を見た。と言ったけど、
A子が自分で塗った場所と背中の一部は
しっかり塗られていた。だからそこはなんともない。
背中の一部に手の跡がハッキリついていた事から、
塗った部分と塗っていない部分があるのだろうと。
背中に手の跡って、オカルト?!…と思ったら違った。
A子の背中に日焼け止めをぬる担当だったB子が、
塗ったふりしてちゃんと塗っていなかった。
自分なりにちゃんと塗ってあげたつもりだった、
日焼け止めの塗り方が良く分かっていなかった、と
言っていたけど、B子は自身にはしっかり塗っていたことから
その言い訳は通じず。
結局、意地悪をしていた。
A子の背中に手の跡を付けてびっくりさせたかった、
A子はぽっちゃりさんなのだけど、
みんなで買った日焼け止めを背中が広いA子に
たくさん塗ったらもったいない、不公平
そんなどうしようもない理由だった。
B子のご両親が謝罪して、
勿論治療費もハワイ旅行代も全て弁償してくれた。
それでもA子は頑なに絶対に傷害事件にする、と言って裁判に。
A子には前科がついた。
勿論サークルは壊滅したが、のちにA子から聞いた話。
B子が入学以来アタックし続けていた男性がA子に告白、
でもA子には既に彼氏がいたので断った。
その出来事は誰にも内緒にしていたのにB子は嗅ぎつけていた。
B子がそれを知っていると解ったのは火傷して帰国した後で、
その男性がB子にばれた、と謝りにきたそう。
A子は、B子がわざとやったことに気付いた。
だから責任をとらせたかったそう。
今はA子の背中はだいぶ綺麗になっていて、
A子彼氏と婚約している。
B子だが、日焼け止めを塗らずに一日海にいることで
こんな大怪我をするとは思っていなかったようで、
前科が付いたこと、自分がしたことにショックを受け
大学を中退。どこかに引越して行った。
裁判も、人の悪意も、紫外線の怖さも、
一度に全部知った修羅場でした。
日焼けもひどいと火傷になると聞いたことはあったけど
そんな状態になるんだね・・・
日本と海外じゃ強さも違うだろうしね
B子、火炙りの刑を言い渡すw