可愛いと思うより“恥ずかしい”と言う気持ちが強かったそうでずっと無視されてきた。
母が私を妊娠した時には「堕ろしてほしい」と言ったそうで
最初はよく言う子供返りみたいなものかと両親は思ったが
年齢が年齢だし、どうもそんな生易しいものでもないようで、
“授かった命”について色々話して聞かせたらしいが
とにかく恥ずかしいの一点張りで、私という妹の存在を認めようとしなかった。
姉妹らしい関係を築けないまま大学進学の準備を
「これでアイツ(私)の顔を見ずに済む」と言って嬉しそうな様子を見て諦めたそうだ。
私は私で「お姉ちゃん」と呼ぶことを姉から禁じられ
家を出たら一切話しかけるなと厳しく言われ
何がなんだかわからないままに“怖い存在”でしかなくなっていた。
中学に上がる頃には、何故何もしていないのにこんなふうにされなきゃいけないのか、
友達のお姉さんやお兄さんはこんなに優しいのに、と理不尽さにムカつき
それならそれでと、姉などいないと思うことにしていた。
姉が家からいなくなってからは、両親と3人での暮らしは実に穏やかで平和だった。
あまりに居心地よくて、大学は自宅から通えるところを選び、就職も市内で決めた。
そして26の時に結婚したが、姉は招待するまでもなく
婚約を母が報告した時点で「報告なんか要らない。式には出ない」と言い切り
両親も「あ、そう」って感じ。
姉はまだ独身だった。(ずっと独身だったけど)
変な話なんだろうけど、そんなふうだから夫とは姉と顔合わせしないまま結婚した。
夫にもちょっと面倒な従兄がいるらしく
「どこでも変なののひとりやふたりいるね」って言ってる。
義父母も含めてあまり姉のことを言わないでくれるのは有難い。
(続きます)
先に亡くなった母の葬式の時に初めて夫と姉が顔を合わせたが
夫が一応挨拶したけど全くの無視で、夫も「なんか想像通りって感じだね」って笑ってた。
姉は両親の介護には98%関わっていない。残りの2%は病院に2度見舞いに来たから。
それでも親は独身の姉の今後を心配したようで、敢えて遺言は残さなかった。
なので法定通りに相続した。実家も売って現金化して半分こ。
両親が元気だった頃から話をされてて「あんなんでも娘だから」と
大して多くもない遺産だったけど、半分は姉に渡してやってくれと言われた時、
両親にはプライスレスな幸せな時間を貰ったし
今現在経済的に特に困ってもいないことから受け入れた。
受け入れはしたが、平然と遺産を受け取る姉には呆れしかなかった。
その姉が死んだ。
自損事故だというから他人を巻き込まなかっただけ褒めてやろうと思ったが
よくよく聞いたら飲酒運転で電柱に正面衝突だってさ。
最後の最後まであいつは馬鹿だったんだな。
でも正直言って、独身の姉の老後にどんなふうに迷惑掛けられるのかと心配だったから
とっとと死んでくれたのは有難いと思ってる。
葬式も出していない。交友関係なんか知らないし。
でも一応ちゃんと火葬して両親のお墓に入れたので義務は果たしたと思ってる。
焼いてる間、何度も「ありがとう」とサイレントでお礼を言った。
高1の時に弟が産まれたって子がいたな。
その子は生徒手帳に赤ちゃんの写真入れてるぐらいに可愛がってた。
お姉さん、何を拗らせちゃったんだろうね。
あなたが有難いと思う気持ちは分るよ。
私があなたでもホッとする。
お疲れ様でした
私は小六の時に弟が産まれて妊娠の仕組みも保健体育でやってたけどひたすらにかわいい!としか思えなかったな
お姉さんの恥ずかしさも分かるけどそれを大人になってまで引きずって毛嫌いするってすごいね