ゼミの時間中、一人の女子生徒(以下、Aさん)の顔色が悪いことに気が付いた教授。
声をかけても「大丈夫です……」と言い張るAさんだが、顔は真っ青、体もふらふら。どうみても大丈夫じゃない。
で、疲れた教授は保健室で休憩がてら、ちょっと回復したAさんと世間話をしたらしい。
教授「それにしても、俺がおぶった女子生徒はお前で二人目だなー」
A「そうなんですか?」
教授「以前、行事で登山した時、一人女子生徒が足を怪我してな。応急措置でどうにかなるものじゃないし、車もこれないし、結局、交代交替で麓までおぶっていったんだ」
A「へー、そうなんですか、大変でしたねー。あははー」
って感じで。
母校は短大で人数が少なくて、その分教授と生徒間の距離も近かった。行事もほかの四年制大学に比べると多かった気がする。
で、それを踏まえて。↑の会話をした数ヵ月後の、ゼミの研究成果発表会にて。
年によっても違うんだけど、その年の研究成果発表会は、後輩に「このゼミはこんなところですよー」って紹介する意味もあって、研究成果だけでなく、スライドでゼミの思い出なんかも発表してたらしい。
そのうち、卒業も間近なAさんは感極まり、発表をしながら涙ぐんでしまった。
A「先生にはっ、本当にお世話になって……!私が具合悪くなった時も、保健室まで連れてってくれて…!(涙声)」
教授(ああ、あの時のことか……)
A「それで先生はっ、『お前が二人目の女だ』って言ってくれました!(涙声)」
教授(妙な言い方をするなあああああ!!!)
脳内で悲鳴を上げたらしい。
ほかの教授の生暖かい視線がいたたまれなかったとか。
幸い、そのAさんは普段から言葉選びを間違える(?)ところがあるらしく、ほかの教授もそのことを知っていたので妙な誤解は受けずにすんだらしいけど、Aさんが爆弾発言をした時の教授の心境は修羅場だったと思う。
確かに、当人としては笑えない話とは思いますがw
少なくとも、この話をしてくれた時は笑い話として話してくれました。
そして、教室も爆笑の渦でした。先生、すいません。