相当フェイク入ってるんで、フィクションと思って
ある日曜日の朝、うちのご近所の奥さんが何やら庭からおかしな声が聞こえるので庭に出てみると庭中央に燃え盛る物体を発見
何だろう?と思ってよく見てみると、なんと、灯油とガソリン被って焼身自札してる真っ最中の旦那だった
奥さんの悲鳴を聞いて、そのお隣の奥さんが様子を見に来るが、そのお隣奥さんも一緒に悲鳴を上げた。
悪いことに、庭から次々に上がる悲鳴に驚いて、その家の子供たちまで庭先に様子を見に来てしまった。
結局、消火活動はいち早く正気に返ったお隣の奥さんとお隣の奥さんの指示に従って動くことができた、自殺旦那家の、上の小学生の娘でやった。
自殺旦那の奥さんは、腰を抜かして動けないままだった。
自殺旦那家の下の息子は半狂乱で、呼ばれて飛んできたお隣旦那が必死に取り押さえていた。
消火活動中も旦那は必死にもがいていたらしくお隣奥さんは旦那に足首を掴まれたり、エプロン引っ張られたりしたらしい。
ちょうど鎮火が終わって救急車が来る直前に私も自転車で通り掛かったんだけど、魚を焼いた後の目みたいな自殺旦那の目、髪の毛がなくなった旦那の頭、ホラー映画みたいなうめき声や臭いやらが頭にこびりついて、その場に少しいただけの私もしばらく当時の状況を夢に見たりガスコンロ付けるだけで震えや涙が止まらなくなったりしてしばらく精神に変調きたした。
自殺した旦那は、家庭内にも特に問題もなく、自殺を仄めかすようなことも家族誰にも伝えていなかった。
だから家族にとって、自殺はまさに青天の霹靂だった。
自殺旦那は労組の革命闘士だった
遺書には、当時リストラ問題で揺れていた会社に対する抗議のための自殺だと書いてあった。
ご近所では、お隣奥さん含めて定期的にバーベキューをしていたのだが、この事件以降、バーベキューは一度も行われなかった。
消火活動をしたお隣奥さんは、「暴れる旦那の絶叫やうめき声、手の感触が頭から離れない」などと言ってて、肉の焼ける臭いに物凄い拒絶反応を示すようになった後についには精神に深刻な変調をきたした。
もともと精神的に繊細な人だった。
当時は、精神科に行っても精神安定剤みたいな薬をくれるだけでPTSDの治療なんて日本じゃ受けられなかった。
母親が回復しないままの子育てになってしまったので、お隣さん息子も真っ直ぐには育たず、子供は次第に家に居付かなくなり、やがて非行に走って中卒DQNに
でも、最近は大分落ち着いてきて、仕事も長続きするようになったらしい。
自殺旦那一家は、事件直後すぐに皆精神に変調をきたし、一家そろって引きこもりになった。
一番被害が大きかったのは、まだ幼稚園生だった下の男の子
まだ燃え盛ってる最中のパパに抱き付いたんで、心だけじゃなく体にも大火傷してた。
下の男の子は、しばらく精神病院に入院した後、祖父母に引き取られ、そちらで育てられることになった。
以降、一度も見ていない。
当時は、引きこもりなんて珍しかったからね。
社会復帰を支援する人なんていなかった。
上の娘さんは、小学校はほぼ全欠だったけど、その後、起動不能になった母親の世話を止めて弟よりも遅れて父方祖父母に引き取られた。
娘さんは最近、地元に戻って来たけど、今は何とか立ち直って、結婚もして子供もいる。
自殺旦那の奥さんは、しばらくは家にいたけど、その後、実家に戻った。
実家に戻ってからの消息は、ご近所は誰も知らない。
娘さんに聞けば分かるんだろうけど、さすがにその話を振る人はいない。
自殺旦那の奥さんから聞いた話では、労組の幹部連中は烈士だなんだと葬式で旦那を讃えてたらしい
何が烈士だ!何が闘士だ!ふざけんな!
くだらない主義主張のために、一家の運命とお隣さん一家の運命をここまで滅茶苦茶したやつのどこに褒める要素があるんだ!!と、もしそいつらに会ったら言いたくてたまらない。
労働運動にのめり込むようなやつはカス揃い!!
と今でも強く思う。
話が重すぎる
旦那の自己顕示欲的な気持ちも分かるが
実際やったら迷惑この上ないな