自分も社会人になってすぐくらいの時、「この歳になってまだ彼女いないwヤベー」と思うようになり、友人や知り合いに「いい人いたら紹介してー」と頼んで、ある女の人とデートすることになった。
3歳年上のOLさんだった。服装も顔立ちもごく普通という感じの人だった。
レストランで食事をすることになり、彼女の注文を聞いて、ウェイター呼んで伝えると、「それしか食べないの?」と訊かれた(自分のぶんにはパスタにサラダやドリンクが付くセットを頼んだ)。
「ええ、そんなに食べない方です」と答えた。
そして、断ってお手洗いに行った。
しばらくして、料理がテーブルに来始めた。
注文してないラザニアやら肉料理やらがドンドン来た。
「いいの、私が頼んだの」と彼女がニッコリ言った。
「え、こんなに食べられるんですか?」と驚いたら、
「うん、どうぞ食べて食べて!!」と言われた。
「えええこんなに食べられませんよ!!!」とキレると、
「だって男の人でしょ。たくさん食べるでしょ、パスタじゃ足りないでしょ」と話にならない。
騒いでるのに気付いた店員たちが困ったような顔で集まりだしたので、しょうがなく食べられるだけ食べた。
気持ち悪くなって吐きそうだった。
店員すら、お腹が苦しくて青ざめてる俺を心配して、サッサと皿下げたりしてくれた。
彼女は自分のぶんのドリアだけ平らげながら、とても笑顔で満足そうだった。
そのうち限界の限界になったので、食事を途中で打ち切って、彼女が何か言うの遮って店員呼んで会計頼んだ。
会計は「私の方が年上だから、ね?」という理由で全て払ってくれた。
その夜、『今日は楽しかったです。また会いたい』とメールが来た。
俺は今日の食事が不愉快だったこと、勝手なオーダーで迷惑したこと、しばらく仕事が忙しいのであなたに会いたくない、という内容をメールで返答した。
『でも私は楽しかったよ』『私は○○君好きかも』『私は運命感じた』『私は会いたい』『私は』『私は』という内容のメールがバンバン来た。
10通目くらいで、『俺は大嫌い』と返事してブロックした。
その後会社の入り口で4回彼女を見かけて、3回は裏口から逃げ、1回は見つかって追いかけられたが、大学時代鍛えた足で東京駅内を巻いて巻いて逃げ延びた。
追いかけて来るとき、「待って、待って、お詫びしたいの。ねえ、お食事でも行きましょ」と叫ばれた。
彼女を紹介した知り合い(女性)を問い詰めると、「えー同僚だけどいい子だよ」と言われた。
どんな目に遭ったか話すと、流石に考え直してくれて、「彼女に警告しておくから」と慌ててた。
当時は「女って怖いわー」ということだけ学んだ経験だったが、今になって思えば、あんな怖い女はなかなかいないと思うし、女のストーカーがあれだけ怖いなら、肉体差で負ける男のストーカーに遭う女性はもっと怖いんだろうとストーカー被害者に手放しに同情してしまう。
他人が嫌だと思うことが理解できない、相手が一人の人間、個人の自由を持った人間と認めていない人に遭遇した時の恐怖というのは、味わったことのない人間にはとても理解できないと思う。
11 :名無しさん@おーぷん 2015/04/02(木)18:16:29 ID:pgn
人間ではないので関わらず逃げるが吉