って招待状に書いてあった。
結婚する事は事前に知ってたんで出席するツレに一応確認。
そいつが言うには俺ら大学時代の仲間5人は
披露宴で余興を頼まれているってな事だった。
仲間とああだこうだ酒飲みながら余興の密談。
ある程度決まった段階でツレが新郎に確認するとがさつなそいつはなんでもオーケーって事だったんで
俺らは余興計画を餌に毎週集まっては駄弁ってた。
あ、すげえ真剣に考えてましたよ。
で結局でた結論はウケねらい。つうか5人でするならそれしかねえだろw
当日、式は無事終わり緊張する友人新郎に笑えながらも
俺らは感動したもんだった。
しかし、披露宴会場へ向かうと受付の奴がキョドっている。
え?俺らなんかした?
座席表は?僕らだけないよ?
涙目で佇んでると、支度途中の友人新郎がダッシュで表れ
「わりい。手違いでこうなった。お前はご祝儀いらんから。」
「おい、怖えよ。」
座席表を見ると俺の名前だけサイペン。
え?僕だけサイペン?すごい目立ってヒーローだよね。
「まじごめん。手違いすぎた。」
感極まる観客の中違う意味で泣いてた俺。
余興がくる時間につけ
外様で恥欠かされてる俺は余計に緊張。
内容はアントキの猪木や江頭、エスパー伊東などを
5人で一人ひとりパクりながら新郎新婦を祝うって内容。
練習中、他の4人が照れて限界つう事で俺が人間の中の恥を排除し
江頭を担当した。
が、
今のこの状況サイペンの俺には恐怖の時間の何ものでもなかった。
蔑みながらも笑う観客。「え、何?飛び入りの人なの」って視線。
観客は座席表見ながら俺の名前確認。
俺はキレて江頭を忠実に形態模写してやった。
新婦の友人には「ほら、あれ。あの飛び入り江頭(サイペン)だ(クスクス)」と指差され笑われ
新郎親族からは「君飛び入り?」と言われ
仲間からは「サイペンまじヒーロー言われ」
帰り間際に友人新郎の嫁に呼び止められ
「今日はすみません。ありがとうございました。」と逃げるように言われ会場のスタッフから
「あのスパッツ自前ですか?」とか言われた。
お前関係ねえだろ。
マジで最悪だった。
おわり。