ちょっと流れぶった切って。何年か前の話(解決済み)。
・私:男。一人暮らし。
・泥棒:近所の奥さん。県の市内から最近嫁に来た。子供一人。
が前提となります。
帰ってきて家に入り、自室を開けるといきなり座り込んでる人影(泥棒)が!
私もびっくりしましたが、泥棒はもっとびっくりしたらしく、
ほぼ半狂乱になって物を投げつけてくるわ
訳の分からんことを喚くわでどうしようもなかったので、
一旦自室から出て持っていた携帯で警察に通報。
一般市民としては、このまま私も家を出て避難すべきだったんでしょうが、
そのまま放置しておくのが気色悪かったので、また自室に戻り
まだ部屋にいた泥棒を取り押さえました。
泥棒はどういうわけか怯えきってて、割と簡単に捕まりました。
自分が近付くだけで「殺さないで、殺さないで」と泣きじゃくるだけ。
取り押さえる必要もありませんでした。
何でこんなに怯えてるんだ、何かこっちが悪者みたいだなと思ってると、
田舎で仕事が無いせいなのか、割とすぐに警察到着。
部屋の中は荒れてるわ、窓ガラスも割れてるわで、
証拠は山ほどあったので、警察はほとんど問答無用で泥棒を連れて行きました。
金槌や何やら、盗んだと思われるうちの物も色々と入っていました。
我が家の物は、警察に一旦証拠品として提出。これらは後に、全部戻ってきました。
被害は、窓ガラスが割れていたのと、泥棒がこちらに投げ付けてきた物の中に
テレビのリモコンがあり、それが壊れて使い物にならなくなったくらいでしょうか。
そして、バッグの中から免許証が出てきて、相手の身元が判明。
泥棒の顔を見た時からどっかで見たような顔だなと思ってましたが、
名前を聞いて得心、近所の奥さんでした。
警察が「相手の家に弁償を求めるなら弁護士を通した方がいい」と薦めてきたので、
以前、ちょっとしたトラブル(全くこことは関係ないので書きませんが)を
解決してもらった弁護士さんを通して泥棒の家に連絡。
泥棒の夫などはまともな人だったようで、すぐに壊れた物の弁償や
慰謝料や弁護士費用の支払いに同意しくれるとのことだったので、
それ以上は請求しませんでした。
被害届に関しても、取り下げとかを要求はしてこなかったので、
そのまま届けを出して、後は警察にお任せしました。
とりあえず、事件そのものはここで解決。
スレで報告されていることと比べると
結構なスピード解決だったのですが、それでも精神的に疲れた出来事でした。
実は現場検証ということで警察と話していたとき
「どうしてあんな怯えてたんですかね?」
と私が言うと、警察の人は呆れたような表情になって、
「そりゃ、そんなものを持って現れたら、大抵の人は驚くと思いますよ」
と指をさした先には、鉄砲のケースが置いてありました。
そこでようやく、泥棒と遭遇した時の自分が何を手に持ってたのか思い出しました。
手に持ってたのは、物々しい散弾銃。
サバゲに使う銃とか無可動実銃じゃなく、本物の実銃です。
(警察到着した時、警察の許可の元、銃は専用ケースに片付けたのですが)
実は、自分の趣味は狩猟で、その日も狩猟に出ていたところだったのです。
その時は獲物が見つからなかったのですが、帰ってきたら望んでもいない
獲物を捕まえる羽目になったわけです。
また、私の住んでるところは結構な山の中の村で、
狩猟を趣味にしてない人でも農地に侵入してくる鹿やイノシシなどの害獣対策とか、
他は極たまにですが熊が出たりもするので護身用にと
銃を持ってる人が多い土地柄だったのです。
最近越してきた泥棒はそれを知らず、そのため私の姿は異様に写ったようです。
そりゃ散弾銃持った男がいきなり現れたらパニックになるかな。
弾は当然、装填していなかったので危険な状態ではなかったのですが。
鉄砲は当然、外での持ち運び時は専用のケースに入れてるのですが、
遭遇時は玄関でケースから出してから部屋に入っていったのです。
(山の中で埃だらけになったので、掃除をする為です)
そこで泥棒と遭遇したわけで。
泥義姉との違いは「悪意があるかどうか」だけで、何が問題なのか
結局、義実家の人間は旦那も含めて誰一人わかってなかった
これ、旦那を強制できないよね、善悪の判断ができない人間なんだもん
ただ強い妻になればエネ夫はなびくだろうけどさ
どうやら自分の部屋の押し入れにあった鹿の剥製をまともに見てしまって
腰が抜けたらしかったです。
自分が初めて仕留めた鹿の頭部を剥製にしたもので、
確かに慣れてなければ怖い代物です。いわば鹿の生首のようなものなので。
実際、あまり人から良く思われない物でもあるので、
家に人を呼んだ時とかのために、普段は物置に隠しているのですが、
家の物色中にそれを探り当てたようでした。
で、その鹿の頭部と目があった瞬間、怖くて腰が抜けたと。
ちょうど、そこに私が帰ってきたわけです。
ちなみに、私が顔も朧気にしか覚えていなかったことから分かるように、
この泥棒と私はほとんど接点なし。
泥棒の家は近所と言っても、山の中なので歩いて行こうとすると結構かかる場所にあったので
あまり話もしたことがなかったのです。
どうして、その程度の付き合いの人が自分の家を狙ったのかというと、
よく家を開けているというのを風の噂で聞いたからだとか。
もっとも、その家を開けている理由が趣味の狩猟というのは知らなかったらしく、
銃を見て怯えきったわけです。
そりゃ泥も驚くわw
かなり周到に準備していた割には初犯だったらしいです。
家に指紋はベタベタついていたし、素人らしいといえば素人らしいですが。
結果的に未遂ということもあって執行猶予になったらしいですが、
猶予中に何かまたやらかしたらしく刑務所へ。
辛抱強く付き合ってた夫も離婚を決意したらしいです。
子供に関してはどっちが引き取るのか知りませんが、
まあ旦那なんじゃないでしょうか。
元々、ほとんど付き合いがなかったので
私は詳しく知る気も無いし、知る術もないので何の罪を犯したのかなどは
良くわかりませんが。
(ちなみに、泥棒実家などの凸などもありませんでした)
ま、そんなこんなで、何か疲れる話でした。終わり。
ちなみに、この鹿の剥製は最近痛みが激しくなってきたので、
荼毘に付しました。
その時に、この話を思い出し、ついでに
「そういえば、こいつもよく考えると泥ママだったな」
と思ったので厄落としに書いたものです。
それでは、ROMに戻ります。
それにしても泥ママは自業自得もいいところだな。
確か万引きも店外に出ない内は現行犯にならないって
万引きGメンの番組で言っていた気がする。
当時、子供は小さかったので、温情判決なのかな。
もっとも、人から聞いただけの話なので、ひょっとしたら未遂というのは
間違いなのかもしれませんが。
(慰謝料とかは貰ったし、とにかく泥棒なんぞと関わり合いになりたくなかった
気持ちのほうが強かったので、あまり個人で情報を確認したりはしなかったのです。
今思うと、きちんと確認位はしておけばよかったかなと少し後悔)
もっとも、温情判決だったとしても、その温情を見事に裏切ってくれたわけですが。
盗んだものをバッグの中に入れてるだけだからねぇ。
そのまま報告者の家を出て、初めて窃盗になる。
スーパーとかの万引きでも、ポッケやカバンに詰めるだけじゃあ罪に問えないのと一緒。
レジを通さず建物の外に出て、初めて万引き成立だからね。
加害者の罪を重くしたい時は賠償請求とかは
判決後にすることって、どっかで聞いたことがある。
窃盗は他人の家に侵入してる時点で言い訳不能だろw
無断で他人の家に侵入するのは住居侵入罪。
窃盗目的で住居侵入したとしても、
窃盗自体は未遂、っていう判断なんだろう。
まあ、一般的な感覚からしたら、
納得できないのもわかるけど。