四国某所に出張中の私
一次産業にがっつり関わる仕事なので地方の田舎にはよく出向く
出先での会議がとんとん拍子で終わり、予定よりだいぶ早めに泊まる所に帰れることになった
一時間に二、三本の電車を待っていたら、やたらでかいガタイにいかつい顔の酔いどれジジイが登場
大声でずっと独り言を言ってたんだけどそのうち読書をしていたJKに絡み出した
JKも始めはやんわりと躱していたがジジイがしつこく絡み、心底嫌そうな顔になっていく
このときホームにいたのはヨボヨボのおじいちゃんおばあちゃんたち、JKが数人、私だけで頼れる男の人なんていない
助けたいけど、正直すごく怖くて勇気が出なかった(すみません)
すると突然「おっちゃん、何してるのー」と飄々とした声
JKと同じ学校だろうか(このあたりは高校がひとつしか無いんだけど)
高身長&爽やかな男子学生が登場した
「このねえちゃんが相手してくれねぇんだよー」
とニタニタしながら漏らすジジイに
「そっかそっかー、今日はなんでそんなに酔ってるの?」とにこやかに話し始めるイケメン君
そしておっさんには分からないように「今のうちにあっちに行ってて」という手配せをJKに行う
イケメン君とジジイは別に知り合いでもなんでもなかったみたいだけど柔らかな物腰が気に入ったのかどうでもいいくらい酔ってたのか、ジジイはそのまま話し続け、無事にJKは難を逃れた
途中の駅でジジイの奥さんらしき人が迎えに来て「すみません、この人酔ったら本当にめんどくさくて…ご迷惑をおかけしました」とペコペコ
イケメン君も「いやいや、楽しかったんでいいすよー」と相変わらずの笑顔だった
「あまり飲み過ぎないでねー」とジジイを笑顔で見送って電車は再び発進した
すると隣の車両から絡まれてたJKが来て、「さっきはありがとうございました」とお礼
その2つ先の駅で私は降りたんだけど、その間二人は終始和やかなムードで話していました
すごく優しい手段であの場を解決したイケメン君、私からもありがとうを言わせてもらいます
惚れるわー
いいねートラブル回避が旨いイケメン羨ましい