知り合いが某有名女流作家と結婚した。
他にもお祝い事がある人達がいたので
友人知人仕事関係まとめて簡単なパーティーをした。
みんな祝福モードかと思いきや、そうでもない一団がいて
それはわりとエリート?っぽい28~40才位の男性グループ。
新郎と関係があるみたい。大学のOBつながりっぽかった。
その人達はずっと「あいつ馬鹿だよなw」
「よりにもよって女の文字書きを嫁にするとかw」
「はいネタ人生決定おめでとう!」
「する事なす事全部ネタにされるんだぜw離婚してもw」
「子供とか虐待しそうじゃね?」
「物書きはみんなくるってるからなーw」
「じつは嫁の作品売れてないんでしょ?ブクオフに積まれてたw」
「あいつヒモになるのかなーw」「不倫上等って感じw」
「嫁に仕事回して貰おうとか企んでるんじゃないのw甘いよなー」
新郎本人が来てもそんな事言ってるの。他人だけどビックリした。
そしたら、近くにいた奇麗な女性(彼らと知り合いらしい)が
「なんでそんな事言うの?」と不思議そうに聞いた。
「お祝いの席なのに、どうしてそんな嫌な話ばっかりしてるの?
本当はおめでとうなんてちっとも思ってないの?」と。
男性達は「いや、だってwそうでしょwww」と答える。女性は
「え、私は全然そうは思わないし、凄い思い込みだと思うけど…。
でもアナタ達がそう思うのは良いとして、なんで声に出したの?」
ちょっとしどろもどろになる男性達。女性は更に
「何の為に、この場でそんな事を言ったの?本人達にまで。
私良く分からなくて。あなた達が言ってる事、悪口だし
聞いていてとっても不快なんだけど、もしかして楽しいの?
あの二人がこれから不幸になるって話だよね?
その話をするのが、とっても楽しいの?なんで?」って
ゆっくりした落ち着いた優しいトーンで、ふわっと聞いた。
俺たちなりの祝辞っていうかー、男なりのそういう…」
すると近くにいた別の男性(こっちも知り合いらしい)が
「じゃあ、俺もお前らが結婚する時や子供が産まれたとき、
今のお前達みたいな感じでお祝いしてもいいか。
男なりのお祝いの言葉なんだろ?」と言った。
するとその男性陣は「もちろん良いですよーなあ!」って
言ったけど、奇麗な女性は
「え、そうなの?私は嫌だな。お祝いは、優しい言葉が良い。
意地悪な言葉で離婚とかヒモとかネタとか、そんなふうに
言われたくないな…。別に面白くないし、何の為にそんな
言葉使うのかも解らないし…。○○君達って変わってるね。」
と言って去っていった。
男性陣は周りの視線に気付いたのかコソコソ移動していった。
その後、新婦(女性作家さん)本人が挨拶に回ってきたんだけど、
その時はその男性陣はみんな大人しくしてて何一つも
言えなかった。で、新婦がいなくなったらまた悪口開始。
帰り際に「有名人もっといっぱい来ると思ったけど
全然いなかったなw 結局たいしたことないんだよなあ」
って言ってたから、僭越ながら
「あの、著名な方達が来て派手にパーティーするのは
二次会からですよ。これから移動です。一次会は
仕事がらみや来たい人を全員ご招待っていう形ですよ。
もしかして二次会のチケットお持ちじゃないんですか?
わあ残念。呼ばれてない方は絶対に入れないから…」
と教えて差し上げた。
男性陣は新郎を捜してウロウロしてたけど見つからず
会場も解らないから帰るのみ。
「俺たちを切るなんて、あいつ馬鹿な事したもんだよ」
とかなんとか言って地下街へ消えていった。
それだけの話なんだけど、男の嫉妬って凄いなあと衝撃だった。