でも25年前は純真な女.子.中.学.生で、とあるロックバンドの大ファンだった。
25年前といえば当然インターネットもない。
Amaz○nなんかもない時代で買いたいCDは発売日にお小遣いを握りしめてレコード屋さんに買いに行くか、事前に予約したければCD屋さんに出向いて予約カードに名前住所電話番号を記入し取り寄せてもらうそんな時代。
そして現代ほどの娯楽もないので、買ったCDは何度も何度も聴き、歌詞カードも熟読してた。
有名な奏者なのか、歌詞カードでたまに名前を見かけるバイオリニストがいた。
そのバイオリニストの名前は「斉藤ネコ」。
ネットで調べることもできない時代、私は勝手にそのバイオリニストをイメージした。
現代だったら絶対に桐谷美鈴。当時の猫目は中森明菜。
中森明菜のような猫っぽいセクシーなフェイス
中森明菜のような、もっと言えば工藤静香のような高貴なシャム猫のようなスレンダーな美しいバイオリニストだと思い込んだ。
そしてアルバムの収録時、一緒に仕事をする美女にバンドのメンバーが恋心を抱くんじゃないかと心配していた。
だって現代で言う桐谷美鈴似の妖艶なバイオリニストがいたら大概の男は口説くでしょ。
嫉妬するような、憧れるような感情を見たこともない美人女性バイオリニストに抱いていた。
つい最近、特にファンなわけじゃないけど、椎名林檎の情報をWikiで調べたことがあって、そのままサーフィンしていて、ある人物の名前を見つけた。
そう、「斎藤ネコ」。25年振りに見た名前。
そして現代はインターネットは当たり前、有名人の画像なんて一発変換で手に入る。
25年前に既に大人でバイオリニストとして活躍してたんだから、推定年齢45歳以上、恐らく50代。
桐谷美鈴の20年後といった感じの美女が現れるとドキドキしながら私は迷うことなくその名前を検索した。
さすがGoogle先生、一発で表示された。
衝撃だった。
女性じゃなかった。
ヒゲのオッサンだった。
25年振りに懐かしい名前に再会し、その1分後に衝撃でイスから落ちたBBAの話でした。
妄想って勝手に膨らむものね。
のこのことまとめサイト見に行ったら、Xファンだと書かれていた。
Xファンじゃないです。
今年結成30周年の悪魔集団だよ。
昼寝してたら「斎藤ネコ」さんの夢を見た。
夢の中ではオッサンじゃなくて、顔は見えなかったけど、やっぱりスレンダーな美女だった。
セクシーに肩を出して、真っ赤なサテンの妖艶なロングドレスでバイオリンを弾いていた。
嫉妬の対象だったくせに、私の中の「斎藤ネコ」さんはやっぱり妖艶な美女でいいや。
髭の斎藤さん、ごめんなさい、あなたは知らない人ですわ。
相手は芸能人や著名人じゃなくて、取引先の窓口だった人で、少し高めだけれど渋さと色気のある声で、勝手に堺雅人みたいな細身で優しい顔のイケメンを妄想してたら、実物は斎藤暁そっくりの小柄で丸顔のおじさんであまりの衝撃に声が出なかった
勝手に妄想して期待して勝手に裏切られた気分になって失礼な話だよな、と今は思えるけど、当時は本気で凹んだ
オールナイトニッポンみたいなメジャーなのはともかく、地方局の番組とかね
当時はこっちも子供だったし、キャラの声担当=キャラそのもの、みたいな感覚がどこかにあったから、このどこにでもいそうな普通のおじさんがあの○○の声を!?と、失礼ながらちょっとショックを受けたわ
当たり役のイメージが強過ぎて「何か違う」って思われちゃう俳優さんとかも