警察に電話する私。
寒空の中で祖母を探す父と弟。
そこへ爆音と共に電飾ピカピカの車で帰ってきた祖母。
衝撃的な展開で忘れられない。
意外と親切というか変な正義感がある人がたまーーーーーーーーに居るよね
ちなみに766の言うとおり田舎だから基本的にヤンキーは優しい。
忘れもしない11月の寒い深夜2時すぎ。
「婆ちゃんがいない。寝てしまって気付かなかった!お父さんと弟を呼んで!」
痴呆症の祖母の家で寝泊まりしてた母からの電話だった。
すぐに車に乗って祖母の家に向かい、その途中で父と弟を婆ちゃんを探してもらうために下ろした。
祖母の家についた時には母は真っ青な顔で警察に電話しようって携帯握りしめて震えてた。
こんなことで警察に電話していいのか分からなかったけど、怒られてもいいから110番しようと事故にあってるかもしれないと思って通報。
15分ぐらいで警察が来てくれてすぐに探すので特徴教えてくださいって優しく言われた時には涙が出た。
そして警察に母が祖母の着ていた寝間着や半纏の特徴を話してる時に凄い爆音が近づいてきた。
それも一台どころか数台の爆音。
祖母の家は広い国道から100mぐらいしか離れてないから暴走族が細道に入ってきたのかと思ってた。
そしたらなんとド派手なピカピカ光ってる車が4台も祖母の家の前で止まった。
警察も何事かって感じで驚いてたし、近所の人も出てきた。
私はパトカー狙ってきたんじゃって思ってた。
そしたらエンジン切って運転席から金髪頭のピアスだらけの若いヤンキーが降りてきてポリがおるわとか言いながら家に入ってきた。
「○○さんはここの人?車道歩いてたから連れてきた」
って言ってもう一台の車から若い女ヤンキーに支えられながら祖母が降りてきた。
警察も私も母もびっくり。
祖母は車道の分離帯でつまづいてうずくまってたのをヤンキー集団が見つけて声をかけたらしい。
そして住所が言えたので連れてきたって説明してくれた。
母はもう泣きながらお礼を言って警察も他のヤンキーたちに事情聞いてた。
祖母はニコニコ笑いながら今日は寒いねとか言ってた。
その後父と弟も合流してヤンキー集団にお礼を何度も伝えた。
警察は違法改造の車だったからか軽くヤンキー集団に注意してたけど人助けしたことを褒めてた。
ヤンキー集団のリーダー?の住所を父が聞いていたので後日もう一度お礼に行った。
ばあちゃん、いい子らに出会ってよかった・・
うちの母も認知症だから状況を想像して
泣きそうになった。
めちゃくちゃいい子達だったよ。
つまづいた時に手を擦りむいてた祖母の傷口を洗い流して消毒してってちゃんと手当してくれてた。
寒いからってコンビニの毛糸の帽子買って被せてくれてたり、自分の上着を着せたりしてた。
ええ話や…