巻き込まれたプチネタ投下。
10年近く前のことなので記憶が曖昧だけどスミマセン。
A山さん・・・職場の先輩(男) 35歳 ×1で再婚している(子供はいない) 陽気で面白いが、怒るとコワイ 女性に優しい(若いコには特に)
長期の海外出張から私子と同じ部署に戻り半年
A山奥 ・・・A山さんの奥さん 29歳位 A山さんとは社内恋愛(退社済み) 元事務員なだけあり、電話での口調は丁寧
私子は新卒入社後、事務職の割に多忙な日々を送っていた。
A山さんは同じ部署だが研究職の為、私子がいる部屋とは少し離れた研究室で働いていた。
研究室には電話がないので、研究職の人への電話は事務職が受け、保留をして研究室まで呼びに
行かなければならなかった。
A山さんが海外から戻って来てから、ひと月に2~3回は奥さんから電話があり、その度にA山さんは
小さい子供に話すような優しい口調だったので、ラブラブな夫婦で愛妻家なんだな~と勝手に思っていた。
ある平日の昼休みに自分の席で休んでいると、公衆電話から私子の携帯に着信が。
普段は着信音をサイレントにしているが、たまたま目に入ったので携帯片手に廊下に行き、電話に出ると
女性の声で「・・・あっスミマセン、間違えました。」
私子「いいえ~。」と切ろうとしたら、相手の女性「お名前聞いてもよろしいですか?」
「?」と思いつつ、やましい事も何もないし平凡な姓なので「○井です。」と素直に答え電話を切った。
電話だと呼ばれる。
急いで席に戻りつつ誰からか先輩に聞くと、「A山さんの奥様から・・。」
私子、A山奥とは何の接点もないので、先輩に自分宛か聞き直しても、自分宛らしい。
給与明細の数字で聞きたいことがあるのかな?なんて先輩に言いつつ電話に出ると、
「単刀直入にうかがいますが、主人とはどのようなご関係ですか!?」
私子ポカーン なにそれこわい。「・・はっ?どのようなご関係と申されましても、同じ職場の先輩後輩
というか上司と部下ですけど・・・。」素直に答える私子。
A山奥「なら、どうして主人が○井さんの携帯の番号を知っているのでしょうか?」
ここで、昼休みの公衆電話からの着信がA山奥だと気付く。
当時の私子の仕事は事務だが幅広く、量も多いのでサービス残業やサービス休日出勤も当然だった。
そんなサービス残業・休日出勤中に他の職員に用事が出来たときの為に、念の為、主だった人達とは
携帯の番号を交換していた。自分が一番下っ端な為、自宅に電話するのは忍びなかったのもある。
その旨をA山奥に伝え、携帯番号を交換しているのはA山さんだけではない事も言ったが、マシンガンの
ように早口でまくし立てられ、私子の言った事も聞いているはずなのに、脳内で変な風に捻じ曲げられ
埒が明かない。
「①私子とA山さんは同じ職場というだけで何の関係も無い」「②携帯番号は仕事上念の為に交換したが、
掛けた事も掛かってきた事も無い」「③携帯番号は主な人達数人と交換している」の3点を何度も説明したが
A山奥の中では「夫と私子の不倫」の図が出来上がっていて、言葉が通じない。日本語を話しているのに
も関わらず。
③を話したら、「主人だけでなく、複数人の職員と関係を持っているんですね。」とか。orz
生まれて初めて他人の事をキ○ガイだと思った。A山奥がメンヘラだと知った。
挙句の果てに、「私子が夫に手を出している、しかも夫だけではないらしい事」を所属部長(!)や
社長(!!)に話す、私子の両親にも話さないといけないので今日は何時に帰宅するのかと聞いて来た。
A山奥のあまりの異常っぷりに、もはや何も言葉を発せずにいると、「主人に代わって頂けますか。」
(ここまでおそらく10~15分、ずーっと同じやり取りの繰り返しだった)
私子、電話を保留にし即座にA山さんを呼びに行き、大筋をA山さんに話した。
「・・・何それ?」眉を顰めるA山さん。晴天の霹靂はA山さんも同じらしい。
とにかく尋常じゃないので電話に出てもらう。
衝撃が強すぎて、二人(A山夫妻)のやり取りは覚えていないが、私子は動揺しつつも平常心を装い通常通り
仕事をこなした。
いつも通り残業し、いつも以上の疲労感に帰宅後何もせずに眠ってしまいたくなり、2階の部屋に直行し
パジャマに着替え布団に入った。食欲もなく、お風呂も翌朝でよいと思った。
が、なんだか1階で両親が騒がしい。嫌な予感がした。父親が私子を呼びに来た。A山奥に凸されたのかと
思ったが、違うらしい。ひとまず安心。
半端なく疲れていて五感を働かせたくもなかったが、父親がうるさいので仕方なく1階へ。
父親曰く、夕方A山奥から自宅に電話があったそうだ(ウヘァ)。どうやらA山夫さんと私子が不倫している模様。
事実はどうであれ、普通の親ならここで、
「宅の娘に限り、そのような事は一切有り得ません!!何かの間違いでしょう!」と一喝のはず。
が、うちの父は違った。
いたします。」と返事をしたそうな。ご丁寧にA山宅の電話番号までメモして。
その話を聞いた途端、私子の中で何かがはじけた。
私子、小・中・高(学校)と成績は中~中の上、いたって普通で親にも学校にも迷惑を掛けた事は無い。
もちろん警察沙汰もない。中・高は皆勤賞まで貰った。大学も無難な成績で卒業した。
異性とのお付合い経験も無い。社会人になってからは毎日残業、毎週休日出勤、有給休暇もほとんど
使った事無いのに、実の親は娘を疑い、キ○ガイ奥の言うことを信じようとしている・・。
「その奥さんアタマがオカシイんだよ!!!会社にまで電話してきて!!何も考えたくない!!寝る!!!」
私子、ヒステリックに喚き散らし、ドカドカ階段を上り布団にもぐった。
父は力なく「そうか・・・。」と呟いた気がする。
A山さんが夫妻会議を開き不倫の誤解は消えたらしく、翌日からはいつも通りの日常だった。
前日のA山奥と私子の電話のやり取りは周りに聞こえていたと思うので、社内で変な噂が流れないか
心配だったが大丈夫そうだった。
空き時間を見計らい、A山さんと話をしてみた。以下A山夫妻の情報。
・職場にくる奥さんからの電話はメンヘラ全開時だった為、小さな子供相手のような対応だった。
・奥さんが食事を作ってくれないので、自分で用意したら残飯入れに捨てられた。
・仕事着である白衣も破られたので、在庫を勝手に持ち出していた。
(白衣の在庫管理は私子の仕事で、数が合わない事が何回かあった。)
・もともとメンヘラ気質で、A山さんの親御さんの葬儀の時、なぜ自分がお茶出しだのをやらなくちゃ
いけないのかと怒ったらしい。
・私子との不倫を疑い出してから、私子とA山さんが自転車に仲良く二人乗りをしている幻覚を見たらしい。
(私子の顔を知っているのか知らないのかは不明。ちなみに当時住んでいた場所は割と近い。)
後日談。程なくA山夫妻は離婚したらしい。私子は他部署に異動を命じられた。
私子は相変わらず多忙で、いつも通り残業後帰宅したある日、父に元A山奥から私宛に電話があった事を
伝えられたが二度と関わりたくなかったのでそのまま放っておいた。
謝罪の電話かな、とも思ったが、今思うと、父に話したように社長や部署長にも電話していて異動になった
ような気がする。あのキ○ガイっぷりでは、きっとそこまでしただろう。
数年後、A山さんは退社した。なんでも、独身になったらA山さんがメンヘラになってしまったようだ。
私子も数年前に退社した。
無駄に長文になってしまい申し訳ありません。読んで頂きありがとうございました。
あぶないあぶない
言葉が通じないんです。
何言っても婉曲されて、同じところに行きついてしまう。
>>546 色んな確執を経てその後無事和解しました。
メンヘラこええええええええええええええええええええ
双方の話を聞いて判断しようとするあなたのお父さんは間違ったことはしていない。