嫁「座ったら。疲れてるでしょ」
俺(ひぇ…)
嫁「あのね。あなた。ちょっとテレビつけないで」
俺(「あのね」から入る → 真剣な話)
俺(あなた呼び → やべー話をする時)
俺(テレビ禁止 → 大声を出したくない話)
嫁「別にね。私怒ってるとかそういうことじゃないんだけどね」
俺「え……」
嫁「心当たりあるかなぁ?」
俺(…どれだ…あれか?あれか?)
嫁「あぁ、ごめん。帰ってきたばっかりであついよね」
嫁「クーラーつけていいよ」
俺(恐怖でリモコンとる手が動かんのですが)
嫁「……でね、どうしよっか」
俺(お前はなんの話をしてるつもりなんだ。俺はエスパーじゃねぇんだぞ)
俺「あぁ、あー…あのさ」
俺「なんの…」
嫁「わかってるでしょ(小声)」
俺(①この前の休みの日に誘われたデートを断って友達(女)と遊びにいった)
俺(②独身時代からの大量のそういう本とビデオが見つかった)
俺(③上司と同僚と一緒にキャバクラいったのがバレた)
俺(④同僚女とサシ飲みしまくってるのがバレた)
俺(⑤嫁が遊びにいってる日に同僚女を自宅に勝手に呼んだのがバレた)
俺(どれだ……選択をまちがえるとまずいっ!!!)
俺「え?え? な、な、なんか記念日とか…俺忘れてたっけ? あっ」
俺「そっか」パン(謎の手拍子)
俺「そうや、プロポーズ記念日だ!? ね?」
嫁「……へぇ。そうでしたっけ」
俺「あ…」
俺(ああああああああああああああああああああああ)
俺(今日はガチのマジでやばそう)
俺(①〜⑤のどれかで確定だわ。あ、死んだっぽい)
俺(土下座か? 1年ぶりくらいに土下座かな)
俺(いやーでもまずいな。これスマホとか見せろっていわれるパターン)
嫁「最近、おもしろいスマホゲームやってる? なんかさ、ずっと触ってるよね」
俺(あああああああああああああああああ)
俺(気づいてりゅうううううううううう!!!!)
俺(①か④⑤だわ。これ)
俺(そういう本とビデオは違うわ。キャバも証拠は隠滅してるし、上司同僚も既婚で誰かにリークするわけないしないわ)
俺(あ…終わった)
俺(あっ……死んだっぽい)
俺「友達、だよ?」
俺「ただのね。ほんとにただの友達!」
俺(①でありますように…①ならまだセーフ……おねがいいいいいい)
俺(一か八か!! 聞くか! 聞いてみるか!!)
俺「それに…日曜先約してたのあっちだから」
俺「そんな疑われるようないかがわしいことしてないし…ちょっと昔話に花咲かせてだべっただけ」
嫁「はえ? 亜美ちゃん? どうして亜美ちゃんでてくるの」
俺(あああああああああああああああああああああああ)
嫁「っていうか」
嫁「日曜亜美ちゃんとデートしたんだ? へぇ……へー」
嫁「そっか…」
俺(んおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! あああああああああああああああ)
嫁「そっかぁ……私たのしみにしてたのに亜美ちゃんね」
嫁「じゃあそのことはあとできくからさ…あとがあれば」
俺「…」ブルブル
嫁「これ、なに?」
俺「これは……髪の毛…です」
嫁「私、カラーいれてないのわかるよね。これ何色」
嫁「私こんな長くないよね」
俺「……」
嫁「掃除してたらね。おちてた」
俺(生存確率、1% ここで回答を間違えれば死ぬ)
嫁「誰の?」
俺「……んー…」
嫁「もしかしてさ。お義母さん、来たの?」
俺「え…」
嫁「お義母さんがあそびにきてくださったの? ねぇ? そうなの?」
俺「ぉ……ぉ…う」
嫁「だよね。もう聞いたもん」
俺(っぶね!! んな浅いトラップにひっかかるか!!)
嫁「お義母さんだったらよかったのにね」
俺「ぁ……」
嫁「お義母さんだったら、全然、よかったのにね…」
俺「ちょ…」
嫁「…っ、っ…う、う……」
俺「外で話してたんだけど、あんまり長居できなくて」
俺「ちかくだったから、ついうちでくつろいでもらおうと、呼んじゃった…ごめん」
俺「ほんと、お茶してかえっただけだから」
嫁「じゃあなんで寝室の枕についてたの…」
俺「……」
俺( )
どうしようもないな
俺「ちょっと横に、横になりたいって、その疲れたから」
俺「仮にもほら、休日にさ、わざわざ仕事のことで」
俺「そう、仕事のことで!! 時間つかって、ほら。あれじゃん」
俺「がんばってる(?)みたいな感じだったから、眠くなったんだろうよ」
俺「ちょっと目離したすきにね、ベッドで横になってて…」
俺「おいーかえれよーそこおるの嫁さんばれたらやばいってーw みたいな事いってたんだけど」
俺「あー…ごめんな、俺掃除すべきだったわ」
俺「ほんっっっとに反省してる!!」
これが夫婦喧嘩か…
俺「うん!!! ほんと仕事!!」
俺「俺の班、ちょっとスケジュール混んでて、休みでも打ち合わせしなきゃいけなくて」
嫁「ふたりきりで」
俺「ふ、ふたりきり…なんだけど、その、たまたま他の奴はちょっと予定厳しくて」
嫁「仕事なのに?」
俺「仕事なんだけどーーーー、まぁそこまで超優先ってほどでもないんだけど」
俺「どうせお前あの日いなかっいし、俺も時間もてあましてたから、ちょっとじゃあ先に進めちゃおっかみたいな感じで」
俺「打ち合わせね。したんですわ」
嫁「ベッドで」
俺「いや、ベッドは違うっていまいったじゃん!! 昼寝!」
嫁「……」
俺(あれ……)
俺「へぇ!? はぁ? ふぅ!?」
嫁「はは…」
俺(なんだこいつ…こわっ)
嫁「減ってました。1個減ってた、ははっ」
俺「え……何」
俺「……」
俺「……」
俺「……っ!」
俺(オワタ。後始末は完璧だったのに)
俺(あ、やば。俺死んだわ)
俺(詰みです!!!)
俺(なんでこいつ数えてんだよ…やべーって)
俺(やべぇって。え…なんで)
俺「誠にもうしわけございませんでした!!」
嫁「へー、あたってた」
俺「!!?!?!?!?!?!?!?」
嫁「わからないよ? 数えてるわけないじゃん……そんなの」
嫁「はぁ……」
嫁「信じたくないなぁ」
嫁「やだなぁ…ほんとやだな」
嫁「死にたいよ…」
俺「ごめん……」
俺(俺も死にたい)
俺「……謝罪するしかないです」
嫁「でもそんなことされてもさ、しちゃった過去は消えないよ」
俺「……ごめんなさい」
嫁「その人はどうしてるの」
俺「……」
嫁「そっか。もう私のこといいんだ」
俺「ちがう…その時はたまたま魔が差して…」
嫁「魔が差して家に呼んで、魔が差してしちゃうんだ…」
嫁「おわりだね」
俺「嫌です…」
ほぼ実話なのでおもしろいオチはないです
同僚女には彼氏がいるので以降なにも関係はもってないです
女は怖いぞって話
おわり
開き直るお前の神経が怖いわ