嬉しいから嫁との出会いを書く。
5年前の春先。二匹の赤ちゃん猫をアパートのゴミ捨て場で拾った。
二匹ともまだ目も開いておらず、生まれて1日くらいしか経ってなかったんじゃないかな?
一応、親猫を30分くらい待っててみたが現れる気配もなく
烏が電線から警戒しつつも狙っていたため保護。
ネットと本屋、近くの動物病院で赤ちゃん猫の育て方を教えてもらいながら
里親の募集を初める。
ポスターを作り、知り合いやよく行くスーパーの掲示板にも貼らせてもらった。
拾ってから2週間で連絡くれたのが嫁だった。
連絡をもらったとき
「離乳食とトイレの躾ができてから婿入り嫁入りさせます。それまで待っててもらえますか?」
と言ったら嫁は
「なんか良いですね。その言い方。私も良かったら手伝わせてください。」
と言われて、そこからちょくちょく嫁は俺の家に猫を育てに義母とやって来た
なんか濃い2ヶ月だったから二匹が居なくなり嫁とも会えなくなると
急にその日は寂しくなってしまった。
しかし、その寂しさは次の日の嫁からのメールでふっ飛ぶ。
1日1通、必ずしも嫁から二匹と嫁入りの写メが届いたから。
それから1ヶ月くらいして嫁から「今度、二匹に会いに来ませんか?」と誘われる。
二つ返事でオッケーをだして会いにいくと元気な二匹の姿が。
帰り際に義母から「俺さんはお付き合いしてる人はいるの?」といきなり聞かれて
??となりながらも「いません」と答えたら「嫁子!いないそうよ!!」大声で嫁に伝える。
そんな嫁に義母は「ほら、ちゃんと伝えなさい。」と急かす。
嫁は恥ずかしそうにしながら
「あの、これを読んでください。それとこれを貰ってもらえますか?」
と手紙と毛糸のネックウォーマーを渡された。
自分が持ってたネックウォーマーは
二匹を拾った時に段ボールの中に寒くならないように入れてた。
嫁はそれを知って余ってた毛糸で作ってくれたんだ。
手紙は帰ってから読んだ。
嫁のことが書かれたのと一緒に二匹を育ててくうちに俺に好意を持ったこと。
良かったら恋人として付き合ってほしいと。
俺も嫁のことは気になってたし嫁と付き合えたらなぁと思ったこともあったけど、悩んだ。
でも、嫁からの写メを見て嫁の笑顔を見たときに
「あ、この笑顔にたぶん惚れてしまったんだな。」って気づいた
それから付き合いはじめて、義父にも挨拶して俺両親の墓参りをしてもらいめでたく結婚した。
ありがとう。
俺は当時29で嫁28だよ。
いや、俺が婿入りしました