取り敢えず脇道に車を停めて、
「大丈夫かー?」と大きな声をかけてみたら、俺と同い年位の女が車から降りてきて
泣きながら
「すいません。大丈夫です。警察には連絡しました。」と言われた。
怪我や痛いところはないが車のエンジンが掛からなくなったと聞き、凍氏したら大変だし、
外も寒いからと成り行き上、俺の車の中で警察を待つことに。
ヒーター最強にしたら車の中が泥臭くなる。
足元見たら泥だらけ。
と言おうとしたところ、二人同時に「あの〜」と言ってしまう。
しょうがない。
女に「何ですか?」と聞くと「田んぼの持ち主の方ですか」と言われた。
何か、安心したのと仕事で疲れていたのもあったんだろうけど笑ってしまって。
向こうも釣られて泣き笑い状態で事故の顛末とか世間話。
結局、警察の到着はそれから10分程度後。
その間に靴も履き替え、彼女が俺の1個上ということや
俺の会社近辺にある店で働いている事などを知る。
今、思ったけど、俺、昔からクルマの中にサンダル常備だから、
そっちあげれば良かったかな。
警察が到着し、家族と間違われるも後は警察官に任せてそのまま帰宅。
間際に社会人になってから初めて仕事以外の異性と連絡先を交換した。
俺のせいで不自然に大きなサイズの靴履いてたけど。
3,4日後にメールが来たんだけど、件名が「田んぼの者です」。
本文は、お礼を言いたいので、お会いできませんか?
って内容なんだけど、この題名はストレート過ぎるだろと思っていると1分位後に
「助けていただいた者です」という題名で同じ内容のメールが届く。
面白い姉ちゃんだな。と思いつつ、翌日に会うことになった。
で、会って良くみたら結構キレイな姉ちゃんだなって思いつつ世間話してたんだけど、
帰り際に「また時間のある時にご飯とか誘っても良いですか」と言われ、当然OK。
2日後に連絡が来る。早いよ。
それから1週間くらい後に会うことになり、飯食ったんだけど、
それから自然と親しくなり、付き合い、結婚してから2年半だ。
980円のコメリシューズからAF1に化けていた。
ジム靴はその後買い替えたけど今でも大切に保管している。
日曜日、タイヤ交換の時、ついでにイナバ物置の整理してたら
少し汚れたコメリシューズ見つけて、あー、嫁もこれ捨ててなかったんだ。と知り、
そのまま元の場所に戻して気付かない振りして、いつも通りの生活してるんだけど、
結構、いや、かなり嬉しかったので、こっそり書き込ませて頂いた。
こういう親切ができるかどうかが、結婚を全く出来る気配がしない奴との大きな違いだよな。
ほっこり話ありがとう
俺はきっとおまいと同じ状況になってもきっと凍死してたわ