「味の素はダメ、ほんだしもダメ。食べると舌がしびれる」
「子供の頃から化学調味料に慣れ親しんでこなかったから食べると違和感がある」
と飲み会でも料理にダメ出ししまくり、
「中華料理は化学調味料の多様でチャイナ・シンドロームという言葉まで云々~」と
蘊蓄語りする自称食通の人だった。
まあちょっと空気読めないとこあるなとは思ったけど
うちも味の素には縁のない食卓で育ったし
私は舌はしびれたりしないけど、体質によってはそうなのかもね~と思ってた。
まあ私が韓国海苔より食べなれた日本海苔が好きだって思う感覚なんだろうなと。
食のこと以外では蘊蓄語りしたりしない、普通に優しい人だったし
告白されて付き合いはじめた。
味覚が合わないなって感じることが多くなった。
彼が上記の「化学調味料嫌い」で外食嫌いなんで
私が御馳走することが多かったんだけど、彼は「一味足りない。物足りない」って言う。
出汁はちゃんととってるし、疑う彼の目の前で
椎茸や鰹節や昆布で出汁をとるところから見せても
食べると「足りない」と発言。
ちょっと上品すぎかなって指摘されたから甘辛く煮つけてもみた。
でもそしたら彼は「甘じょっぱいのって田舎臭い」と。
私メシマズなんだ、友達は気を使ってまずくないって言ってくれてるだけなんだ…と
ノイローゼ気味になり、夢の中で出汁をとっては捨てるようになった。
そんな日々の中、彼氏がキッチンに入ってきて
「あっ!」と
叫んだ。
彼「おまえの料理がまずい原因がわかった。塩だよ!塩!」
私「塩?塩が良くなかったの?安物だから?」
彼「そうだよ。こんな固い塩じゃなくて、もっとサラサラして瓶に入ってるやつ」
私「サラサラ?」
彼「青い蓋のやつ!」
なんかもう一気に脱力した。
それ、アジシオじゃん…。あんたが嫌だ嫌だって言ってた味の素社の製品じゃん。
それを彼の母親は
「うちは味の素なんか買わない」「手作りの味」
「その証拠に、うちには赤い蓋がないでしょ」といつも彼に言ってたんだとか。
で、そのかわりに漬物にもおひたしにもお味噌汁にも
なんでも青い蓋のお塩をかけて食べてた、と…。
もうその場で大ゲンカ。
私が今まであんなに悩んだ日々はなんだったんだふざけんなーと怒るが
一歩もひかない彼を最終的にはスーパーに引きずっていき
アジシオが味の素社の製品であることと成分表を目のあたりにさせて
黙らせた。
せっかく出汁からきちんと取ってくれているメシウマ彼女なのに支援
彼はまわりに私の器が小さい、メシマズと愚痴りまくってただけど
居酒屋での蘊蓄語りが周囲にもけっこう嫌がられてたみたいで
「あんだけ大口叩いてたのにオチがアオジシオかよー」
「ただのマザコンじゃね?」
とみんなしらっとした反応だったみたい。
でもあとで考えてみたら、彼カップヌードルとか好きでよく食べてたんだよね。
その時点で気づけ私って感じだ。
彼のあと付き合った人はなんでも美味しい美味しいって食べてくれる人で
こっちも作り甲斐があるし、誉めてもらえるともっとがんばろーって気になれる。
くっだらないことだけど当時は寝れないほど悩みに悩んだ修羅場でした。
でも食の相性って大事だと思えた経験だからまーいーか。
味の素で舌が痺れる人がカップ麺は平気とかwww
料理の腕もあがったんじゃね?w
いったいどういうコンプだったんだ…w
最初から調味料のさしすせそは彼に選ばせるべきだったね
そうすれば悩まなかったとおも
自分の職場にも、ポテチを食べると風邪を引く・味の素社の製品はよ~くみると結晶の形をしている・ハッピーターンも結晶の形
・サラダ油は体に悪すぎで使う主婦は家族の健康を考えられない馬鹿、考えるならごま油かオリーブオイル
と豪語する素敵な奥さま社員が
そのわりには弁当作らないので、昼御飯は旦那も自分もコンビニ飯
ファミマがコンビニのなかで一番美味しい、とファミチキやお握り食べてる
保存料は気にしないけど、味の素は馬鹿にするのがわからん
彼氏は勿体無いことしたね、すごくいい彼女じゃないか