つきあっていた頃から、食事を作って振る舞う度によく「材料の原産地がどこか」と
尋ねられたり、調味料でも「オーガニック」の表示があると
とても喜んでくれたりしていたので、そういうのが気になる人なんだなと思って
結婚してからも節約を頑張って食材には気を配っていた。
野菜のパッケージの「無農薬野菜」を見て喜んでいたので、
レタス二種類と水菜と青じそとキャベツとブロッコリーを試しに自分で作ってみた。
土や肥料には気を遣ったし殺虫剤も無しでやってきた。
毎朝のサラダに出せるくらい、おおきくたくさん育ってくれた。
旦那も喜んで食べてくれていた。
ある日旦那が「おわああああ!」みたいな叫び声を上げたので行ってみると
「なんだよ!これは!」と気色ばんで怒鳴っている。
レタスに点々とついた10匹くらいのアブラムシを発見してのことだった。
CDや黄色テープや木酢液で予防はしていたけど、やっぱり多少は他所から
飛んできてレタスにつくので、目につく度に手で駆除していた。
無農薬だからそんな感じなんだと、それを伝えても
もう頭の中が「虫!気持ち悪い!」で一杯みたいで
「気色悪いキモイなんだこれ!うわ動いてるぞこれぇ!」をぶつぶつと繰り返していた。
それから何日かたった日、私より旦那が先に帰宅していて
「今日虫の薬買って来てさっきやったから」とだけ言われた。
虫を見たときの嫌がり様があったので、仕方ないかな、と思った。
でも3日くらいしたら菜園全体が萎れてきて、いろいろ調べたり手を入れたり
懸命にしてみたけど、全部枯れてしまった。
全部いっぺんに枯れたのでおかしいと思い、旦那に尋ねたら最初はごまかしていたけど
「実は殺虫剤ではなくて除草剤をやった」と。
今まで「無農薬」と「野菜に虫が付きやすい」ってことが関連付いていなかったんだな
というのはわかったので、殺虫剤は仕方ないかと思ってたけど
除草剤は意味がわからんかったので聞いてみたら
「一回レタスについたアブラムシを見てしまったら、食卓に出るサラダも
すべて洗い流して落としただけで、実際にはアレがくっついていたというのが気持ち悪い。
洗ったと言っても、アレが付いていた事実がもう気持ち悪すぎて収まらなかった。
今までオーガニックや無農薬を良いものだとこだわっている様なことを言ってきたけど
『化成肥料のアンバランスや残留薬物が無いのを良いと思ってこだわっただけ』で
アブラムシを見た瞬間には『薬でもなんでもいいから全滅させろ!』と思ってしまった。
菜園の野菜は一回でもアレがついてたと知ってからもう食べたくない。
けど大量に生えてるこれがアル限り食卓にあがってくる。
今までこだわって来たのに『無農薬だから虫が付きやすいってことがわかってなかった』と
認めたくなくて素直に『もう食べられない』とは言えなかった。
そこで、菜園が無くなれば自分が何も言わなくても解決すると思った」と。
言ってくれれば旦那のは買った物にして菜園のものは自分だけが食べるようにできたのにとか
気持ちをかけて育てたのに無視して枯らされたこととか
「無農薬と虫の関連に気づいてなかったこと」を私に知られたくないがために
そこまでするのは、内心でずっとマウンティングしてきたってことなのかなとか
いろいろ考えると気分が沈んでいってしまう。
私の感情ひとつ、なんだけど。
水をやって朝日があたるキラキラした緑を見ているとずいぶんと癒されてきたんだよね。
切った爪くらいの小さい種から芽が出て葉が出て育っていくのも。
今日も元気だなって喜んできたのに、ある日からどんどん萎れていって黄色く枯れていって
それも全部がいっぺんに枯れていって何をしてもダメで、あんなにあった緑が
あっという間に全滅してしまって。
もちろん、食べるために育ててたんだから人の手で×す点では変わりないのかも知れないけど
旦那の考え方や態度以外にも、そんなところで気持ちが凹んでしまって
今楽しいことがなんにもないような気分になってしまって、何かする気力が湧かないや。
虫除けしてないからか結構食われてたけど放っておいた
しかし毛虫はダメだ
毎年揚羽蝶が卵産みに来る
芋虫ちゃんにギョッとするけど羽化するのを眺めてるとこのままで良いかなとも思ってる
もらったイタリアンパセリにびっしり油虫ついてたときはもう駆除?して育てて食べる勇気はなかった。
イタリアンパセリ嫌いになってしまった。
ほんとエセオーガニックごめんなさい。
私もあやまりたい。
私も園芸するからすっごい辛いわ
土から作って頑張って育ててただろうに
表面では許してもずっとしこりを残しそう
野菜を食べてたと思ったら、あーら不思議
たんぱく質まで摂取できちゃった!
毎日
慣れるでそのうち
それいいね!蜂の子?とかね。