すんごく喜んでくれたのは嬉しかった。
今気づいたんだけどさ、
『女が喜ぶ』
って書いて
『嬉しい』
って読むんだね。全くその通りだ。すげえ。
閑話休題。
会社からうまい某配布禁止令を受けていた俺は(食べ物を配って訴えられたら云々社会人として云々)、物凄く暇をもて余していた。
そこで、さっきの話に絡み、素晴らしい暇潰しを思い付く。
ジ ョ ジ ョ 立 ち だ
また日付が変わるくらいに戻ってきます。
向かった先は秋葉原。
梅雨も明けだんだんと暑さ増してくる(4月から11月までは全部暑いんだけど…)7月。
俺は、人生初のジョジョ立ちデビューを飾った。
やばいすんげー楽しい。
立ちながら勃った。
人から嘲笑を受けることの快感を知った18の初夏。
そこら辺、自分にはエンターテイナーの素質があるのかもとか思ったけどコミュ障なので勘違いでした。
その後は年が明けるまで特に変わったことは無く、無事に年を越した。
いや、大晦日→元日と仕事が遅番→早番で、松屋で上司と二人っきりで年越しを迎えた時にちょっと泣いたくらいかな。
関東組とも地元組とも変わらず付き合えた。
浮いた話は特になかった。
たまにvipで釣りスレを立てたりジョジョ立ちしたりするくらい。
代わりに飲み会()での上司への気配りやしきたりっていう、社会人の必須スキルを先輩から叩き込まれていた。
高校時代はそういう事はタヒんでもやりたくないって思ってたんだけど、気付いたら率先してやっている自分がいて。
ある日ふと冷静になり、もう、うまい某を配ったりする子供には戻れないんだなって知って、ちょっと泣いた。
話はここから佳境に入ります。
ふう…
その年にvipで
バレンタインデーにvipperでもやし買い占めようぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
って祭りがあった。
久々の祭りでテンションの上がった俺は、近所のスーパーをハシゴして結構な数のもやしを仕入れてきた。
しかし買ったは良いものの、当然ながら全部消費するアテなんかない。
窮した俺は、チビ助に助けを求めた。
そしたら、皆で集まって鍋をしよう!
ってことになった。
場所は、先に触れた有名大学に通う超絶イケメン(ただし重度の□リコン)、小田の家だった。
旅行バッグ?一杯のもやしを抱えてひいこら言いながら、一時間かけて小田の家へ。
小田とチビ助以外に、俺の知らない人が数人いた。
あ、あと小田にキスしようとしたら全力で拒否られた。ちくせう。
でもあれから結構もやし好きになったわw
中西さんは一浪の末、見事大学に合格していた。
俺も、社会人二年生になっていた。
きついながらも、なんだかんだで充実していた。
話は飛んで8月。
俺の誕生日(8月9日)に合わせて、小田と一緒に地元に帰る予定を立てた。
なぜ小田も一緒だったのかは覚えていない。
小田が確か唯一、地元組と仲がよかったような。
地元からちょっと離れた大学に通っていた中西さんも帰省してくるらしいから、都合が良かった。
よろしく、小田と仲良く隣同士に座る。
道中いろいろセク八ラしようとしたが、事ある毎に拒否られた。
イケメン大好きな俺涙目wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そんなこんなで地元着。
付いたのは夜中。
繁華街のアーケードで一人ジョジョ立ちをしていたら、地元のDQNが話しかけてきてくれた。
こんなところで田舎の暖かみを知ることになるとは…
んで、事前に宿をとるような段取りの良さは当然俺には無いので、行き当たりばったりで見付けたホテルに宿泊することに。。
というか良く考えたら小倉さんと行ったホテルだった。
こんな会を開いてくれるなんて幼稚園以来だった。
顔面ケーキの洗礼を受けた。
んで途方もなく酔っぱらって、介抱してくれた中西さんの胸がまたちらっと見えたのは秘密。
最後の最後に、小倉さんに、渡したいものがあるからと呼び出された。
渡されたのは、小さな紙袋。
絶対に帰るまで開けるなと言われた。
そして、帰りの飛行機に乗り込む。
出てきたのは、小さなメモ帳。なんと、ご丁寧にも\105-って値札まで貼ってあった。
ページをめくるが何も書かれていない。
最後のページをめくった時、小さな可愛い字で
『私もがんばる、だからおまえもがんばれ』
って書いてあった。
それを読んだとき、自分の中で何かが切れた。
これが後の伏線になるのだが、当時の俺には知る由もなかった。
閑話休題。
地元を出てから約一年半。
自分一人だけ遠い東京で暮らしていて、文章であらわす事のできない妙な疎外感を、俺は感じていたんだ。
当然ネットや電話で繋がってはいるけど、だけど実際に会えるのなんか一年に一回くらいで、地元組で集まって何をした、みたいな話を聞く度、その疎外感は増していった。
元は自分から始まったこのうまい某の輪で、自分独りだけが取り残されたような感覚。
自分だけが、進む時間の止まっているような。
メンヘラに良くある被害妄想なんだろうけど、それが俺には耐えられなかった。
そんな想いがあってからの、小倉さんからのメモ帳。
暗に
『おまえはもう要らない』
って言われた気がした。
その後に結局またひょっこり戻ってくるのがお約束なんだけど。
例に漏れず羽田空港に着いた瞬間、俺はSNSの
『退会』
ボタンを押していた。
電話やメールが来ても完全にシカトした。
というかメールアドレスも変えた。
ただ、心のどこかに断ち切れない何かがあったのか、携帯のメモリーはそのままにしていた。
そして迎えた10月。
俺は、仕事中に過呼吸を起こして倒れた。
俺は日記にアホみたいなこと書いて
そのあとに「やっちまった…」みたいな思いで退会ボタンを押すことがよくあったわ