今まで働いていた会社は福利厚生が充実していなかったため、恥ずかしながら昨年転職して、12月にはじめてしっかりした大病院の健康診断を受けたのだけど、そこで内診の先生に会うなり「あなた〇〇系の病気を持ってらっしゃる?」と言及された。
心当たりがまったくなかったのだけど「見ればわかる特徴が出ているし、血液検査の結果ではっきりすると思いますよ」と…。
うまれつきのホルモンの異常で代謝がえらく悪いために疲れやすく、免疫も弱いので、健康な人にとっては風邪気味かな、くらいの体調が、あなたの通常の状態であると言われた。
しかも心肺機能にも異常が見つかり、常人より肺活量がないことも判明した。
昔から体力がなくてすぐ疲れるし、もっと頑張らなきゃなのにな、ダメ人間だなーと自虐的に生きてきたことを伝えると、
それは病気のせいだし鍛えられるものでも根性でなんとかできるものでもないので、あなたの状態で常人と同じように頑張れと言われても無茶な話。大病せず社会人として日常生活を送れているだけで御の字。
だから自虐的になることなんてないんですよ、今までつらかったんじゃないですか?と、とても若い男の先生に優しく言われたとき、なんだかいままでの人生で無意識に我慢したり仕方ないと思って飲み込んできたものが決壊して、泣き出しそうになってしまった。
お前はほんと体力ないなー仕方ないなーって笑いながら、歩くのゆっくりにしてくれたり、休憩入れてくれたり、無理すんなよって。
でも体力つけろよ、もっと運動しろよとは常々言われていて、自分でも努力しようとはしたけど、ジム行ったりジョギングしたりするとそのあとすぐ寝込んじゃうんだ。
だからこのまま自分は弱くて体力なし根性なしのままで、迷惑かけて生きていくんだろうなってどこかで悲観してた。
病気でよかったってわけじゃ勿論ないし、それを理由に周囲に迷惑をかけることに開き直るつもりもないけれど、自分の状態への向き合い方が変わったというか、根性なしじゃなくて病弱だったんかいとセルフツッコミをしたあと、きちんとした診療を受けて毎日自分なりに精いっぱい生きていこうと思えたんだ。
自己免疫疾患だから治療法はないし、激しい運動も止められたし、一生体力なしであることは変わりないけれど、自分はこういう身体なんだという認識があるだけで、なんだか違う。前向きになれたというか。肯定してもらうことってすごい。
なによりやっぱり自分の体のことくらいちゃんとわかってなきゃだめだなって思ったから、みんなも健康診断は行っとこうな。