高校から家に帰ると母と俺より5歳くらい上の若い男がいた
若い男はいかにもなチャラ男で「俺君こんちわ~w」と軽く挨拶してきた
で母が「私はこの人と付き合っている夫とは別れてあんたを引き取る、あんたは高校辞めて私たちの為に働け」とか無茶苦茶言い出した
俺は反論以前に何言ってるのって感じで呆然としてとにかく父に連絡するよと言った途端男が激昂して「てめぇ言うこと聞けないのか」と殴りかかってきた
私が小学校高学年の頃、父が9桁の借金を作った。
いろんな人に借りまくって、膨れ上がったみたい。
学校から帰ってきたら、普段パートに出ている母がマンションの前に立っていて、どうしたのかと尋ねると「もうこの家に住まれへん」と泣き出したのが第一の修羅場。
私は幼すぎたのであまりちゃんと話されなかったのだけど、母は父と一緒に再建しようと、何件かの連帯保証人になってしまった。
脅されてならされたのもあったと思う。
両親が診察から帰ってきて父は庭で花の手入れ、母は疲れたので休むと2階へ上がった。
その時、居間でゲームしていたのだけど「喉が渇いたから何か冷たい飲み物を持って来てくれ」と言われ
すぐに中断できるものだったので麦茶を用意して渡しに行くと
母は畳の上に座布団も敷かずにうつ伏せと横向きの中間ぐらいの感じで寝てた。
帰ってきてからほんの数分で寝てたのでよっぽど疲れていたののかな、と思い
麦茶を置いて「ここに置いとくからね」とすぐ居間に戻ろうとした。
だが普段から人に何か頼んでおきながら寝るような人じゃなかったのと
いびきをかいていたので気になり体を揺すってみると、縮こまっていた体を顔面を畳で擦るようにしながら伸ばした。
「あ、これヤバいやつだ」と思いすぐに窓を開けて父を呼ぼうとしたのだが
俺はしばらく使ってなかった部屋で、鍵の開け方のコツを忘れててすぐに開けられなかった。
(ここがたぶん一番焦った)
階段を駆け下りて「お父さん!お母さんが!なんかヤバい!」と叫び、
すぐに部屋に戻って母を仰向けに引っ繰り返したら息してなかった。
何年か前、母がいわゆる振り込め詐欺に遭遇した
役所のものと名乗る人間から携帯に電話がかかってきて、
「還付金の手続きがされていないのでこのままだとウン十万円を受け取り損ねます」と言われて信じてしまった
母はそのまま電話の声の指示に従って、ATMで還付の手続き(実際は犯人のロ座への振り込み作業)を行ってしまった
ATMから吐き出された明細を見て、ようやく詐欺だと気づいた母はその足で地元の警察に駆け込んだ
でもその後母が部屋に来て言ったことがすごく頭にきました。
内容は「俺」は長男なのだからなんでも新品を買って貰えて優遇されてるし我慢しろだの、世の中にはもっと恵まれてない家庭がある、というようなものでした
私の母は、もはや化石と言われるような総重量30キロ近い巨大な電子ミシンを持っていた
母の嫁入り道具
ミシンを売ってる人の話だと今だと60万くらいのミシンらしいかった
残念ながらそのミシンは50年働き続けて破損してしまった
引っ越の挨拶に私と二人で行くとそこの住民の意地の悪いおじさんが
「孫かい?」と母に聞く