今から約20年以上前の話、友人達と日帰りのスキーに行った時。
リフトはめちゃくちゃに混んでて3人乗り、並んだ時は私ー知らない女の子ー男性といった順で、後からリフトが着て膝の裏に当たったら座ると言う感じだった
そのかわり背中にありえない板の感覚があった
つまり何故かそのリフトは座面が映画館の椅子のように、上に上がってしまっていて、私たちが座ったところにあったのは膝の裏に当たったパイプだけと言う状態
大声で叫んでみたけれど誰にも気づかれず、単にカップルがキャーキャー騒いでるんだろうと言う目で見られていたみたいだ
そうこうしているうちにどんどんリフトの高さは高くなっていく
私と反対の端に座っていた男性はリフトの上からぶら下がっている鉄パイプに必死でしがみついて大西を保つことができていたけれど、真ん中の女の子はとても小柄で細くわずかにバランスを崩せばおしりからずるっと下に落下してしまう状態
私と男性は片手で鉄パイプにしがみつき、もう片手で彼女の腕をしっかりと保定
女の子に声を掛け合ってもうちょっとだからねもうちょっとだからねと励ましながら数分間を乗り切った
リフトの降りるところで係員のおじいちゃんに3人で必死で叫んでリフトを止めてくれるように言ったが完全に無視
声を掛け合いせーので降りて、男性が係員に文句をつけに行ってた
女の子は安心したのかギャン泣き
私も腰が抜けたようにしばらく立ち上がれなかった
男性がその後教えてくれたところによると、係員のじいちゃんは何を言ってるのかわからないと平然としてて、何の点検もなくそのままリフト動かし続けたらしい
男性は山を降りスキー場の警備員のような人に訴えてくれたそうだが、その訴えが通じるまであのリフトはそのまま動き続けてたんだと思うと今でもぞっとする
ちなみにその男性とはそれっきりだが女の子とは仲良くなり連絡先を交換、偶然にも家が近所と言うこともありずっと友達付き合いしている
今年その彼女の子供が無事に大学に入学したと言うのを聞いて、そんな昔の話だったんだなと思い出した
あのノンストップのクルクル斜面を回ってる膝から持って行かれるリフトでパイプだけってあー、ムリ
たいせい(体勢)かな?