小学生高学年のころ、両親が離婚。当時住んでいた父実家に近い家から慌ただしく母方祖父母のところへ引っ越した。
急すぎて同級生に挨拶する間もなかったので、先生のはからい日を改めて時間を作ってもらったのを覚えてる。
子供だから詳しい理由は聞けなかったが、数日前から父母の喧嘩があり、父が母を殴っているような感じもしたので、子供ながらに状況は理解できた。
少し落ち着いてから「喧嘩の末に父が出て行ってしまい離婚した」と聞かされた。
高校生くらいの頃に、「実は父が金銭面でのトラブルを起こしてしまい、やむなく家を売って急いで引越した」と聞かされた。でもそれも真相ではなかった。
それからずっと後、父方祖母が亡くなったとき、母と父方親戚から改めて離婚理由を聞かされた。
父は、今のネット用語で言う「正義厨」「突撃厨」のようなことをしでかし、警察に捕まっていたらしい。
父の中学時代の同級生に、Aという不良がいて、中学卒業後に同じく元同級生のB(この人も不良だったらしい)を喧嘩の末に頃してしまった。
A家は家を売り賠償にあて、A自身もその後更生し償いを続けていたらしい。
そして、それから約20年経ち、Aが結婚するという話を父の中学の同級生Cが聞きつけた。
偶然、A婚約者実家の情報を父の勤め先が持っていたのでその情報を父は流した。
実は、Cは被害者Bと同じ小学校である程度Bのこと知っていたものの仲良かったわけでもなく、父や他の人はBとはほとんど面識がなかった。それでも父は頼られたことが嬉しいのか異常に盛り上がり、止める母に暴力までふるって、嫌がらせ電話とか怪文書作りに協力していた。
それでもAの結婚が予定通り行われると聞き、とうとう結婚式に突撃。
個人情報のことがゆるい時代だったので、ニセ電話とかで会場をつきとめ、4人で暴れたらしい。
ドラマとかのようにはいかず、その場で全員捕まった。
父は、以前に新婦に「私は全て知った上で結婚する。被害者Bさんのご親族からの怒りや恨みならばともに引き受ける覚悟だが、あなた方のような第三者から嫌がらせをうける謂れはない」と撥ね付けられたことに怒っていて、新婦に襲い掛かり、庇った新婦母に大怪我をさせてしまったので刑務所に行くことになった。
母方祖父母は激怒してすぐに母と私たちを引き取り、籍を抜かせた。
そのため父実家はボロボロになった。
刑務所から出てきた父はしばらく大人しかったものの、しばらく経ってまた同種の事件を起こし、刑務所に入ったかどうかは知らないが実家から放逐され、その後音信不通、父方祖母のお葬式にも来ていなかった。
おだてられると調子に乗る性格がひどかったのではと言われている。
実は、離婚当時ヨチヨチ歩きだった末の弟が、今まだ大学生で世間を知らないせいもあるだろうが、父を思わせる正義厨的発言をするようになったため、実家に帰ってきた時に時間を取って父の事をきちんと話してきっちり説教しようと母と相談中。