(1/4)
祖父母は大恋愛の末に結婚したと聞いていた
小学校三年の時に祖父母がジコで他界。納骨は二人ではいると決めて用意してた墓だと決まっていた
外から両親と知らない人達の怒鳴り声がして、俺は式場の控え室で半泣きになってた
そしたら姉が、祭壇に近づいた。泣くんじゃない。声立てるな。扉見張ってろ。
といわれて、慌てて扉の前の障子を閉めて開かないように立った。
姉は暫くごそごそしてた。その後俺を部屋の角に連れて行かれた
暫くして両親と知らない人達が入ってきた。皆顔が真っ赤だった。母親は泣いてた
青い顔した式場の人もいた。そして、知らない人達はが祖母の骨壷を持っていった
俺は泣いて、母親も泣いた。姉は俺を抱きしめて、父親は式場の人と頭を下げあってた
結局骨壷は帰ってこず、祖父母の墓には祖父の骨と、祖母の生前大切にしてた物を入れた
そんな祖父母の十三回忌がこの間終わった
その席で、両親から祖父母の事を教えてもらった
祖父母は大恋愛の末に結婚した
祖母の家は地主で、祖父は小作人だったそうだ
子供の頃親をなくした祖父は、祖母の実家で働きながら大人になり、祖母と恋愛をした
当然祖母の実家は猛反対。祖父を遠くへ追いやって、祖母は家に軟禁状態で見合い話が進んだらしい
それである日、祖父は祖母を連れて逃げた
逃げた時の経緯は両親も詳しくは聞いてなかったらしいが、助けてくれる人もいたのよ。と祖母は話してたらしい
で、あの知らない人達は弁護士連れた祖母の実家の人だったそうだ
祖父母のジコを知って、祖母を連れ戻しに来たそうだ
酷い事も言われたと両親は言ってた。祖母の遺骨を持っていかれたのは後悔してると母が泣いた
でも、それが祖母の遺言の一つだったんだと。2人で同じ墓に入ると用意して、
祖父母の生前何度も、家族で見に行っていた
その一方で両親には、もしもの時は骨を渡していい。祖母の実家とは疎遠でいろと話してたんだそうだ
両親も祖母の実家を知らないそうだ。連絡取れるのも当時から弁護士を介してのみ
祖母の骨がどうなったか判らないと言ってた(向こうで供養すると言う話だったらしいけど)
何度か頼んだが、墓の場所も教えてもらえなかったそうだ
そしたら姉が、時効だからと話しだした
姉、祖父母の骨を2-3個入れ替えたんだと
祖母が生前TV番組見てた時に似たような話があってポロッと言ったそうだ
私なら全部渡さないで一個か2個、持っとくのにねって
冗談だと言ってたし、姉も忘れてたらしいけど、
あの時何故か思い出して、実行したんだってさ
ねえちゃんgjやな!
相続放棄の書類とかも持ってきたんじゃないかな
よくやったよ
じーちゃんとばーちゃんは、あっちでもこっちでも、いつまでも仲良く一緒にいるわけか。
胸熱だな。
ねーちゃん、GJ