前記事⇨ぼっち俺「うぉぉ!!高校行ったら仲間と楽しい日々が送れる!!」→ピカピカの青春物語が始まると思っていたら…【5/6】
しかし、運が悪いことにその時店にはガリデブ達しかいなかった
俺は嫌な気持ちもあったが、大人な対応としてガリデブ達を接客した
ガリデブ達は終始ニヤニヤしながら、「サボり野郎が接客してるよww」とか悪口を言いながら笑ってた
イライラしたけど俺は我慢した、確かにサボってるけど恥ずかしいことは何一つしてないと思ったからだ
そりゃクラスの出し物に参加出来ないわな
そんなことも理解できないガリデブ…
さすがは高校デビューだな
俺は注文を受けると黙ってオーダーの準備に取り掛かったが、その間もガリデブ達は悪口を言っていた
準備を終えガリデブ達の元にオーダーを届けるとガリデブ達は更に笑った
「このジュース大丈夫なのか?ww」
「腐ってんじゃねーのww」
とか本当に幼稚なことを言いながら嬉しそうにこっちを見ていた
俺はその間、無表情で黙って次のお客を待ち続けた
高校やら大学でデビュー()した奴は人を見下して楽しむ
ガリデブ達が不意に大声を出してそういった
ガリデブ達は調理部のつくったお菓子を笑い始めた
「うわ、まじだ甘すぎるだろwww」
「なにこれ、お腹とか大丈夫かな?」
とか適当なことを食べていない奴らまで言い始めた
俺は堪忍袋の緒が切れそうになって、でも佐倉先生と作った学園祭と天文部を守りたくて必タヒに歯を食いしばった
ガリデブたちがいる時間は本当に苦痛だった、いつもの悪口ならまだしも他人を貶したのが許せなかった
ガリデブ達はたっぷりと時間をかけてジュースを飲むとニヤニヤしながら席をたった
俺はああ、やっと解放される
そう思った
しかし、ガリデブ達は何を思ったのかキャンドルコーナーに近づいて行った
なに、こいつらまだいるの?ってこんな感じだった
ガリデブ達はキャンドルコーナーにいき、キャンドルをニヤニヤと気持ちが悪い目つきで舐めるように見ると手に取り
「うっわ、なんだよこれ気持ちわりいwww」
と言った俺の堪忍袋はもう切れ目が入り始めていた
尚もガリデブはキャンドルを貶した、佐倉先生が作ったキャンドルを酷い言葉で何回も貶した
「買わないなら置いて出ていけ」
俺は怒りを抑え精一杯の言葉を絞り出してガリデブ達に退出を促した
「ああ、わかったよwww」
直後、ガリデブはキャンドルを適当な感じに机に投げた
気がつくと俺はデブの顔をなぐっていた
>>1は自分のためでなく 人の為にキレた!
なかなか出来るもんじゃない!
記憶にあるのは、切れたデブが俺をなぐり倒しキャンドルやら何やらを壊しまくったこと
たくさん先生が来て職員室に運ばれたこと
もう明日の学園祭には参加が出来なくなってしまったこと
俺はやってはいけないことをことをしてしまった
なぐったらなぐったで後悔する事になるからな。仕方なかったんだよ・・・
外見は見かけ倒しの強さで良い
中身は真に強くなければならない
俺は状況を一から詳しく説明し、自分に非があることも素直に認めた
処分に関しては後日通達するとのことだったが、俺の顔面が血だらけだったこと、教室がぐしゃぐしゃだったこと、後は第三者の目撃条件などからガリデブ達に原因が大きいということは判明していたので停学などの大きな処分にはならないということだった
しかし、翌日は自宅謹慎を命じられた
学園祭への参加は教室の状態もあって不可能となってしまった
この日俺は佐倉先生に謝ることもできないまま自宅に帰り
一人泣いた
時計を見るたびに本当なら今頃って思いが頭を巡って何度も泣いた
佐倉先生にどんな顔をして会えばいいんだよと思ってまた更に泣いた
学園祭一般公開日、俺の初めての学園祭は最悪な形で一日を終えた
いつもと同じ時間に登校し、いつもと同じようにクラスに入った
しかし、クラスの雰囲気はいつもと違った
教室に入ると皆が俺を見た後にヒソヒソ小声でなにかを言っていた
たまに普通に「良く学校これるよな」とか「タヒねよ」等と言った罵声も聞こえてきた
後で聞いた話だがガリデブは俺とは違い停学処分になったらしい、まぁそりゃクラスのぼっちとマスコットが衝突してぼっちだけ普通に生活してたらこうなるわな
俺は耐えた、今までの経験からこの程度なら苦に感じなかったからだ
しかし、次の言葉で俺の心は脆くも崩れ去った
「佐倉先生がかわいそうだよね」
吉井にも思われてたことだし
この何気ない言葉は俺の心を今までのどんな苛めよりもいとも容易くズタぼろにした
俺は鞄も持たずに、靴も履かずに上履きのまま泣きながら走って実家に帰った
俺は学校が怖くなり
学校に行くのをやめた
家族は鼻水垂らしながら帰ってきた俺に驚いていたが優しく迎えてくれた
俺はとくになにもしないまま部屋に戻り布団に包まり寝た
朝妹が「学校遅刻するよ」と起こしに来たが、お腹が痛いと言い訳し欠席することにした
誰もいない家でテレビをだらだらみながら布団に包まっていた
気が付いたら夜でなんか眠いから寝た
妹が懲りずにモーニングコール、俺は頭が痛いとかなんとか言って学校を欠席した
特に何もせずボーっとしたりボーっとしたりしていた
ああ、やばいかもしれないと思った
家族会議、母親切れる
登校拒否生活五日目
家族会議、父親切れる
登校拒否生活六日~十日
妹に毎日慰められる
その代わり、学校と佐倉先生と過ごした日々がやけに遠い物に感じて思い出すたびに悲しくなった
学校に行くのを止めて十日が過ぎても佐倉先生からの連絡はなかった
学校からも処分についての連絡以外は特に連絡が来ることはなかった
学校に行くのをやめて二週間が過ぎたころには家族も俺という存在に諦めはじめ、学校の事に関してとやかく言うことは無くなって行った
唯一、妹だけが毎日俺の部屋に来て今日あった出来事や最近の楽しいことなどを話してくれた
たまには外の空気も吸おうという妹の案もここには含まれていた
学校の近くに来るのは実に三週間ぶりでなんだかここで生活をしていたのが遠い過去の事のように感じた
ばあちゃんの家に寄った後、妹がデパートに寄ろうと言い始めたので嫌々ながら寄ることにした
デパートに行くと、学校の近所ということもあり同じ学校の制服を着た生徒を見かけ少し胸が痛くなった
俺は久々の外出ということもあり疲れがたまっていたので近くのベンチに座って下を向いて項垂れていた
ああ、なにやってるんだろう…
一人になるとまた自己嫌悪の念が心に現れて辛くなってまた心が痛くなった
しばらくそうしてると、いつの間にか帰ってきたのか妹が俺に声をかけた
「おっせーよ」といって顔をあげるとそこには
ニヤニヤした妹とニヤニヤした佐倉先生が立っていた
なぜ?why?
俺は意味が分からなくなってとりあえず走って逃げた
後ろから叫び声が聞こえた
後ろを振り向くと佐倉先生が鬼の形相でなんか叫びながら物凄い勢いで俺を追いかけてきていた
数十秒後俺があえなく追いつかれたの言うまでもないだろう
「逃げんなよ馬鹿!!」
佐倉先生はデパートなのに大声で言った
「ええ…」
俺も小さく抵抗した
言いあっていると妹が後から追い付いてきて俺たちを仲裁した
公園のベンチに座らされると俺は流石に観念し、目の前にいる佐倉先生と向き合う決意をした
妹は空気を読んでどこかに行った
二人きりになると佐倉先生は急に黙りなにも言わなくなってしまった
俺もなにも言えないでいた、沈黙が耐えられないくらいきつかった
「学園祭はすみませんでした…」
必タヒに言葉を搾ってそんなことを言った
先生は少しの間黙っていたけれど少し経って口を開いた
「お前なんか勘違いしてないか?」
先生は少しムスッとした顔で俺の目を見てこういった
佐倉先生は言葉を続けた
「ただ、お前がいないと部室が快適じゃねーんだよ」
なんか俺は泣いた
佐倉先生は特にいいことも、感動するようなことも言ってはいない
だけど、俺の目からは涙があふれ続けた
「すいません、すいません…」
俺は何回も何回も佐倉先生に謝った
佐倉先生は笑いながら「一ヶ月ジュースおごりだかんな!」とか色々な事を言って俺の事を慰めてくれた
公園からの帰り道、俺は妹と佐倉先生にファミレスでハンバーグを御馳走した
久しぶりに佐倉先生と過ごす時間は本当に楽しかった
後で聞いた話ではあるがあの日、俺を心配した妹は学校に電話をし佐倉先生の連絡先を聞き出しこの計画を立ててくれたらしい
久々に俺の心に爽やかな風が吹いたぜ…
教室のドアを開けるときにまた胸が締め付けられるような感覚に襲われたが、佐倉先生の事を考えると自然と勇気が出た
教室に入るとクラスの連中がゴミを見るような目で俺を見て、ガリデブは相変わらず罵声を浴びせてきたけれど
なぜかあまり気にはならなかった
午前は寝たフリ
昼は図書室
放課後は天文部
天文部に入るとき、教室に入るときの数倍緊張したのはここだけの話し
部室の中でゲームをする佐倉先生を見て、大好きって思ったのもここだけの秘密
この後、廃部問題、新入部員、いじめの悪化、佐倉先生とのけんか等色々な事があったけど
それはまた別のお話です
おわり
ここまで読んでツボにはまったせいで
どれもこれも気になる話だな
今の>>1とさくちゃんの関係は?
全部書いて欲しいが軽く後日談だけでもしりたい。
先生とは今も交流が続いています、この秋に教育実習で母校に帰るので今回はこのような話を書きました
いつか書いてくれ
続きも気になるがとりあえず乙!
しかも教職課程を履修してるとか。
その後の展開は想像しかできないが、恐らくは居間につながるような意義深い3年間だったんだろうな。
教育実習は正直忙しくてタヒにたくなるが、精一杯頑張ってくだされ。
取り敢えず、>>1乙
続きに関してだがこの先もこの密度で色々な事件が起こって行くから続編を書くのはきついです、すんません
その後を少し書くと、二年の時に一人、三年時に二人新入部員が入りました
天文部は現在では結構な大所帯です
まあ、俺が在籍してるときは後輩は掛け持ちの女子ばかりだったので、基本は今までと変わらず二人の天文部でしたが
あと俺はすでに五回先生にふられています
これで本当に最後です
でわ
面白かったよ
重松清の作品みたいだった
おかげで今日の仕事1コも終わってないけど
5回wwwwwww
まだいけるwwwwwwwww
がんがれwwwwwwwwwwwww
乙っした!!!wwwwwwwwwww
まああれだしっかり稼げるようなったら告白してみろww
いつか先生と結婚できるといいな
まだ諦めんなよwwww
さくちゃんは>>1の嫁
になればいいな
良い先生になれよ
先生最高やな(^∇^)
>この先もこの密度で色々な事件が起こって行くから
波乱万丈な高校生活だな、羨ましいわ
…いやもうマジでいい人生送ってんな
俺はどうしてこうなったんだ…
幸せだ
ありがとう!