弟の部屋はずっとそのまんまになってて、親もあまり入りたくないらしくて放置
几帳面な性格の子だったので、きちんと片付いており、たまに掃除機かける程度で済ませてるらしい
私はもう嫁に行って実家を出ているのだが、たまたま帰省した時に
ふと魔が差して弟の部屋に入ってしまった。
4歳違いで、私は弟に勉強を教えることが多かった。
弟は私よりも頭が良かったが、そこは4歳差と解答の存在で、ナントカ誤魔化していた。
まあそこは本題じゃないのだが
「あー、実は私このへん分かってなかったんだよな・・・解答見ながら誤魔化してたなあ」
とか懐かしく思っていた。ところが、数学のノートのラストページから、弟の日記が
始まっていた。
自殺する少し前、弟はフリースクールに通っていたのだが、そこでも馴染めず
学校を思い出して辛かったらしい。
だが、親に心配かけたくないからとフリースクールに行くフリをして
駅で身を潜めて時間を過ごしてた。
駅に連なる建物の中にはマックがあった。ションボリして時間を過ごしている弟は
その日に限っておなかが減って仕方がなかったが、マックに入る金を持っていなかった。
すると、通りすがりのキレイなお姉さんが弟に「大丈夫?」声をかけて、なぜか
ハンバーガーを奢ってくれて話を聴いてくれた。
すいませんと言う弟に、美女は「男の子なんだからお腹すくよね。食べなよ」
と親切にしてくれた。弟はすっかり美女に惚れてしまった。
「あの人に会いたい」
「あんなキレイで優しい人がいるなんて信じられない」
と、彼女への恋慕が延々と綴られていた。
だが、弟がどれほど探しても、美女はその後二度とマックに現れず
駅にも現れなかった。そこから弟の精神が壊れ始める。
「あの人はなぜ俺に親切にしたのか」
「俺をもてあそんだのか」
「許せない。●してやりたい」
いや、ちょっとまて。その美女はお前にハンバーガー奢って
話を聴いてくれた親切な人じゃないのか?
なんで「許せない」とか「もてあそばれた」になるのか??
挙句に「●してやりたい」ってorz
私にとってはあくまでも可愛い弟だった
でも恐ろしい一面があったことを初めて知った。
彼女への恋慕は次第に呪詛に変わり、それが延々と続いていた。
こんなの親にはとても見せられないので、嫁ぎ先に持ってきてしまった。
弟のノートを燃やすのもイヤだけど、誰かに見つかるのも嫌
弟だって、こんな恐ろしい一面があったことを親には知られたくないだろう
・・・と思うのは私の思い込みなのかな
今もノートを読み返してると泣けてくる
親切にしてくれた人を殺そうなんて、どうして思えたんだ、、、
彼女に危害を加えることなく弟が亡くなってくれたことを初めてよかったと思ってしまった
スッキリしない話ですが以上です
加害者になる可能性なんて微塵も考えていなかった
イジメっこ相手に復讐するのなら、まだ分かる。
なんで親切にしてくれた、好きな女性に対して復讐???
もう思考回路がサパーリわからん 10年も経ってから弟が私の思っていた弟と
全く違う人物だと突きつけられたようで心臓がバクバクする
でもこのノートを親に見つからなくてよかった。母がみたらどれほどショックを受けたか
これくらいの年の子だと彼氏彼女や好きな人に振られたってだけで
悔しくて憎くて行動に起こさないけど殺してやりたいって思ったりするんじゃない?
思い詰めるというか
気にしないでと他人がいっても気休めにしかならないけど人間臭い子だったんじゃない?
身内だとショックだろうなというのはよくわかる。
でも外から見る分にはけっこう自然かなーと。
いじめられっ子なら、人の優しさに飢えていただろうし
そこへきれいなお姉さんに親切にされたら
この人は女神だ!天使だ!ぼくの救世主だ!になるでしょ、
で、二度と会えないことで、心がいったん持ち上げられてどーんと落とされる。
その落差が辛くて逆恨み…だと思う。ごく自然で、そして切ない。
初めての女性と
別れることになった頃は
殺してでも一緒に居たいとか考えた事あるよ
幸い実行せずに
次の女性探し始めたけどw
自死した直接の原因はそのお姉さんに何かやらかした勢いだったのかもしれん…
そのひとが無事かどうかなんて確かめようがないし……