昔を思い出しながら、少し書き溜めました。
暇な人、つきあってくれたら幸いです。
ある一人のバカな男の半生を、普通の女の子から見ての書いたお話。
最後、結構グダグダになるかもなので、暇な人見てね。
アクセス制限かかったらごめんなさい。
幼稚園時代の事はとくに覚えていない。
ただ、私のアルバムを見ると、幼稚園時代の写真にヤツが写っていた。
運動会かなにかの時に列にならんで座ってる私の後ろで
だるそーな顔してすわってるヤツが写っている。
5、6年の時に同じクラスになる。
ここから強烈にヤツの記憶がある。
1
名前:ゆみ
普通の女の子
普通すぎてなんも書くことがない・・・
なんもかんも、全部フツー
泣き虫
名前:健介
顔が北斗晶の旦那に似ているので健介にしておく
基本的にバカ
お調子者
運動は得意
柔道を小学生からやっていた
小学校時代はすぐにケンカするけど、ケンカ弱いわけではないのにすぐ泣く
ありがとうー
なんだか、初スレ立てでよくわからないけど、宜しくです。
初レスうれしいよー
私から見た、健介というバカな男の事を語ろうと思う。
健介と小学校5年の時、同じクラスになり、となりの席になった。
ああ、こんなヤツいたなぁぐらいに最初は思ってた。
宿題は一切してこなく、いつも先生から怒られていた。
でも、なぜかテストは100点が多かった。
なんで宿題してないのにいつもテスト100点なのかって聞くと
『授業きいてたら大体わかるやん』と言っていた。
こいつ、本当はすごいのか?と思ってた。
教科書忘れたり、勉強は嫌いだったみたい。
なにかあると、当時の担任の若い男の先生にすぐに殴られて泣いていた。
みんなの代表でなぜか健介だけ殴られたこともある。かわいそうなヤツだwww
たぶん、そういう殴られやすいやつだったんだと思う。
私は健介の事をすぐに殴るこの担任が嫌いになった。
体育の時間はものすごくいつも張り切っていた。
通知表みせてもらったが、いつも落ち着きがない、生活態度が悪い
宿題をしないなどと書かれていた。でも、成績はよかった。
なんか、不思議なヤツだなって思ってた。
多分クラスの男子で3,4番目に人気があるポジションじゃないかな?
お調子者で楽しいってヤツ。
ありがとーーー
書いてたら結構長くなりそうなので、今日ではおわらないかも・・・
貧乏だったのかもしれない。いや、多分そうだろう。
クラスに一人ぐらい、こんな人いたよね?www
捨て猫ひろって、家に持って帰るけど、借家だから飼えないらしく、
クラス中に猫かえるかって聞いて回ってた。
でも、誰もかえないとわかると、こっそり公園で飼ったりしてた。
給食のパンを持って帰ってあげたり。
その猫がいなくなって、ひどく落ち込んで泣いてた。
私は『多分誰かが家に連れてかえったんよ、かわいい猫やったし。』
とかいって慰めることしかできなかった。
ま、でも誰でも捨て猫拾うぐらいの経験はあるかw
のちに深くかかわるので、補正されて当時から優しかったと思うのかもしれない。
話すと楽しくて、お調子者でやさしい。
隣の席で健介と話していくうちに、私は好きになってしまった。
初恋というヤツだ。
元気がよくて明るい女の子。仮に圭子としておく。
たぶんクラスで1,2番を争うぐらい圭子はモテてたと思う。
健介は誰にいったかわからないけど、健介が圭子の事好きだって
みんなにいいふらされて、クラス中が知ってた。
でも、誰かがからかって本人にいうと、すぐ怒ってケンカになっていた。
圭子に迷惑だからって怒ってたみたい。
もう、こんだけ知られてたら怒らなくてもいいだろうに・・・って内心思ってた。
それを知って健介はへこんでた。
クラスの男の子に聞いたら、休み時間のドッチボールの時、かなり荒れてて、手がつけれなかったらしい。
よくみると、健介、半泣きでドッチボールしてたらしいw
改めて、あいつバカだなって思った。すぐ泣くし。
でも、そんな私は圭子がうらやましかった。
小学校の卒業式の時、健介と圭子はとなりの席だった。
でも、圭子は卒業と同時に県外に引っ越す事がきまってた。
健介は卒業式は寂しそうだった。
多分、この寂しそうなのは卒業だけが理由ではなかったんだろう。
なので、中学に入ってもよく健介とはしゃべってた。
ふとしたときに聞いてみた、圭子に好きって言ったのかな?と。
『そんなん、いえるわけねーやん。』とうつむきながら言っていた。
実を言うと、卒業前の時点になると、圭子は健介の事好きだったみたい。
私は圭子と仲はある程度よかったので、圭子から健介に告白しようかなと相談された。
複雑な気持ちだった。いいんじゃないかな?ぐらいしかいえなかった。
でも、中学に入って、健介に聞いて特にお互い告白もしてないと知って、ほっとした。
私はいやな女だなってこの時思った。
でも、のちにもっとイヤな女になっていく・・・
相変わらずのお調子者だったけど、授業中なんかは、前ほど騒がなくなっていた。
そして、ケンカもほとんどしなくなっていた。
小学校、中学校と学年全部ほぼ同じメンバーなので、ケンカになりようもなかったのかも。
中学3年の頃には、顔も体もすっかり本物の佐々木健介みたいになっていた。
身長は普通ぐらいだけど、筋肉はすごかった。
顔も精悍になっていた。
制服も当時ボンタンなんかはやってて、みんなはいてたけど、健介はノーマルだった。
でも、なんか雰囲気でほかの人と違うものが出てた。
私は内心、こいつかっこよくなったな・・と思ってたけど、
まあ普通にみればどっちかというとブサイクの部類だと思う。
中学の間、私の知ってる限り、2人から告白されてたみたいだけど、どっちとも健介はフっていた。
一人は学年で一番かわいいかもって言われるぐらいの人、
もう一人は美人で、たしか学年で5番目にはいるぐらいに頭がいい人。
ふるほうがバカだと思われる人達だった。
私は頭がいい人のほうと仲がよかったので、なぜふったのか?って健介に激しくといつめてた。
健介は、『うーん、なんか俺、そんなのよくわかんねぇよ』と言ってた。
もしやと思って、『まさか、まだ引っ越していった圭子の事すきなん?』
と聞いたら、
『そ、そ、そんなわけあるか。む、む、向こうはどこにいるかも俺しらんのに。。。』
といいながらかなりうろたえてた。わかりやすかった。バカだから。
頭がいい女の子に告白されたのが中学3年の初め。
いない女の子をずっと好きだなんて。
でも、なんだか、ちょっとカッコイイと思ってしまった。
ブサイクのくせにかわいい子にモテやがる健介、不思議なヤツだ。
人間は自分にないものを求めるっていうから、かわいい子は健介みたいなのがいいんかな?って思った。
でも、私もずっと健介好きだったので、この調子じゃ、今告白しても無理だな・・・
って思ってた。私はあいかわらずずるい女だ。
それと今日でおわらなかった場合は
この続きはまた明日にでもっていいますね。
自分の悪口なんかいわれてもヘラヘラしているのに、
友達が泣かされた、いじめられたってなると、激しく怒ってやり返しにいってた。
暴力まではいってないけど、なんかみんなから避けられてる感じで。
ある日、掃除の時間、その子の机だけ誰も運ぼうとしなかった。
最後のほう、みんなでジャンケンして負けた人が運ぶ事になった。
はっきりいって、バイキン扱いされてたと思う。
私はあまり乗り気ではなかったけど、ここで普通に机を運ぶといじめられるので、
ジャンケンに参加していた。クズだ。
普段掃除なんて一切しないくせに、その子の机を運んでた。
そして、なぜかその日はマジメに掃除をしていた。あの健介が。
次の日から健介に対してロコツないじめが始まった。
机が一人だけ廊下に出されたり、朝きたら机に花がおかれて亡くなりました
って落書きされてたり
いじめられてた子と健介はつきあってます。みたいな事いいふらされたり、
黒板にでかでかと書かれたり。
すると、『いいかげんむかついてきた。あいつらって事はわかってるけど、証拠がないんよな・・
お前も俺と話してたらいじめられるぞ。ガハハ』
って笑って言ってた。
でも目は笑ってなかった。確実に怒ってた。
イジメられても、多分健介のダメージは0に近かった。
なんか、やばい事になりそうな予感がしてた・・・
昼休み終了ギリギリに教室に戻ると、完全に雰囲気がちがってた。
よく見ると、クラス中の男子がほとんど顔をはらしてた。
血が出てる人もいた。
なにがったのか聞けないまま、そのまま授業にはいった。
いったい何があったんだろう???
健介は、朝早く来て、誰が健介の机にいたずらしてるのか、ずっと隠れてみてたそうだ。
学校のカギをあける用務員のおじさんよりも早くきすぎて、カギあくまでずっと待ってたらしい。
学校に6:00ぐらいについたとか。
いくらなんでも、早すぎやろw
そして、健介の机にイタズラやってる二人をその場でボコボコにしたらしい。
行ってみると男女30人ぐらいいたらしい。
みんな、バットもったりとかしてたらしい。
健介に土下座しろとか言ってるけど、健介がいう事きくはずもなく。
その後乱闘になり、みんなでよってたかって健介をボコる予定だったそうだけど、
健介の反撃がすさまじく、4人ほどダウンしたらしい。
しかし、さすがにこの人数に武器も持ってるので、健介もやられかけていたとき、
そこに通りがかった学年で一番イケてるグループ(イケメンぞろいの各クラブのキャプテンクラスのグループ)
が健介に加勢してくれて、イジメグループを一網打尽にしたらしい。
実は同じクラスのイケメングループの一人が、健介の事をそろそろやばい事になるんじゃないか?
ってイケメングループ内で話題にだしてて、もしあいつがやられてたら、俺らは助けるぞ。
って事を決めてたらしい。さすがイケメングループ。やることもイケメン。
って強がってたけど、ほんとにありがとう。ってイケメングループに深くあたまを下げてたらしい。
こんな事があり、昼休みあけると、クラス中の男子、ほとんど傷だらけw
健介が一番ひどい顔だったけどw
健介をみると、あきらかに不機嫌なので、本人にきく事もできず
イケメングループの一人に聞いたり、クラスのいろんな人に話しきいたりで、理解した。
何日か後に健介に直接話し聞いて、朝早く待ち伏せしたのなんかを聞いた。
でも、なぜか健介はブチギレしてた。
『お前も悪いことしてないなら謝るな!おどおどするからいじめられるやろ!
俺がケンカしたのはお前とは何も関係ない!もっと堂々としてろ!!
悪いことしてないならおどおどすんな!!
もしまたいじめられたら、俺にいってこい。今度は一人づつ帰りがけに待ち伏せしてやる!!!』
いじめられてた女の子はそう言われて泣いてた。
あとで話を聞くと、いじめられてた子は
うれしいの半分、怒鳴られて怖いの半分で泣いてたそうだ・・・
健介、もっと言い方あるだろうよ・・・・泣かすんじゃねーよ・・・
他の人がいろいろしゃべって、事の始まりなんかもわかってるのに、
健介だけは『あの女の子は関係ない。俺が一人でケンカした。
イケメングループは助けてくれた。だからあいつらは悪くない。
悪いのは俺と、俺を呼び出したあいつらだ。』
とずっと言ってて、先生に説教くらいまくってた。
先生にその話しを聞いた。あいつだけは最後までなぜか一人で違うこと言ってたと。
健介なりの正義感だったのかなぁ・・・と思った。
いじめられてた女の子を巻き込みたくないとかかなぁ。
必タヒで声をかけてた。
『またイジメたら、今度は俺とタイマンやけんな。大人数つれてくんなよwww』とか
無理やり肩組みながら冗談で言ってた。でも、冗談にはなってなかった。
相手の顔はかなり引きつってたから・・・
でも、なんだかんだで結局前みたいなイジメはなくなっていった。
自分の事をいじめてきた相手まで仲良くしようとしたのが、わからない。
なので、健介に聞いてみた。
『うーん、みんな仲良くしたほうが楽しいやんか。
自分がいじめられるのが怖くてしかたなくいじめてる奴もおったと思うし。』
とだけ言ってた。
わからなくて、しつこく聞いた。
最初は答えなかったけど、あまりにしつこく聞いたら答えてくれた。
『今度は多分、仕返しみたいにされて、あいつがみんなからいじめられるやろ。
だけん、もう俺がなぐったので終わりでいいやん。
そっちのほうが楽しくなる。みんなトモダチでいいやんけ。』
ありがとうー
その一言がききたかったためだけに、このスレ立てたかもwww
ちょっと衝撃だった。
お調子者でなーんも考えてないような行動してるけど、
でも、実はバカな頭で一生懸命いろいろ考えてるんだなと。
ほかの女の子は健介のこんな一面はわかってないよね?
私だけ知ってるんじゃないかな?
そう思ってニヤニヤした。
ケンカも女の子に対しても、まっすぐだ。すごいな。
って私は思ってしまった。
私は自分でもずるい女だって思うところがあり、
健介のまっすぐさを見ると、ほんとにかっこよく思えた。
顔はどっちかというとブサイクだけど、なんだかその顔もかっこよく見えてきた。
ここで、やっぱり健介が好きなんだ、と改めて思い返した。
どうしようもなくなって、当時付き合ってた彼氏を振ってしまった。
つきあったのは、告白されてなんとなくだった。
特にめちゃくちゃ好きでもなかった。
健介も無理そうだし、イケメンだし、サッカーうまくてかっこいいし、別にこの人でいいかなって
ぐらいの気持ちだった。
でも、やっぱり健介の事が気になるし、好きだった。
今考えると、相手には本当に悪いことをした。
健介はたしか柔道で骨折とかしてた事もあったけど、
最終的に中学は団体戦で優勝してた。
でも、個人戦は1回戦で負けたそうだ。
『団体戦優勝したら、なんか気が抜けてな・・アハハ』
とか言ってたけど、健介が個人戦で負けた相手は勝ち進み、
のちに県大会3位になった人だった。
健介はその人と1回戦であたり、判定でまけたそうだ。
健介、実はかなり強かったんだろうな・・・
でも、団体戦優勝してうれしそうだった。健介らしいなと思った。
結局団体戦は勝ち抜いてたしか県大会までいってた。
中学の卒業式の時、私は勇気を出して健介にボタンもらって告白しようと思ってた。
3年の時、健介は1組、私は3組
卒業式の最後は歩いて校門をでて終了だった。
私はほんとにドキドキしながら歩いた。
門を出たら、健介にボタンもらおう。告白しよう。そう思ってた。
写真撮ったり話したりしてた。泣いてる子もいた。
そんなのを遠目にみながら、
もうすぐ私も校門をくぐる。
あのどこかに健介がいる。
途中適当にほかの人とつきあったりもしたけど、健介の事はやっぱりずっと好きだった。
気持ち伝えたい。
健介はなんて言うかな。
私もあっさり振られてしまうのかな?
でも、思いは伝えたい。今日は絶対に言おう。
はやく校門を出たくて、早歩きになってたと思う。
ドキドキがとまらなかった。
ついに校門を出た。
でたとたん、ほかのクラスの仲がよかった女の子に話しかけられたけど、
ちょっと待ってっていって、ほっといて健介を探した。
人も増えて探しにくいけど、でも走って探した。
どこ探してもいない。トイレかな?と校舎のほうに戻りトイレまで走った。
男子トイレなので、はいるわけにもいかず、通りがかりの生徒に
誰かトイレにいない?って聞いたりした。かなりの不審者だ。
そこで元彼が話しかけてきた。
『そんなにあせってどうした?大丈夫か?』と。
焦ってた私は元彼にきいてしまった。
『健介しらない?探してるんやけど・・・』とハアハア息をきらしながら言うと、
ああ、あいつなら帰ったよ。と。
もう帰った????
なんでも、校門でたら、そのままとまらずに帰ったそうだ。
もうびっくり。
名残惜しいとか、友達と話したいとかあいつはないのか!
って呆然と立ち尽くしてしまった・・・・
同級生、後輩からボタンを要求され、
制服のボタン全部なくなってたw
このイケメンめ・・・・
次に高校偏になります。健介との縁はまだきれないよ。
—————————————————
とりあえず、いったん休憩します。
多分今日の日中にはもう一度書きに来ると思います。
それまで、適当になにか書いておいてくださいw
乙ー
続き楽しみにしてる
健介とは違う高校にいった。
中学卒業してから一度もあってないし、電話も話しもしていない。
このころはまだ携帯なんてなかった時代だから、電話するとすれば家電だった。
家も知ってるんで、いこうと思えばいけるけど、いきなり行くのもへんだし。
中学卒業直後は、ボタンもらいにいこうかとなんどか家の前通って
偶然あわないかなとかいろいろやったけど、
でもやっぱりピンポンを押す勇気はなかった。
あ、健介は中学2年ぐらいの時、住んでた借家から引っ越して一軒家になって、喜んでた。
差出人は圭子。あの健介が小学校の時からずっと好きだった女の子だった。
今はとなりの県に住んでいます。
だからずっと昔からいる友達がいないんです。
ふと思いついたのでお手紙しました。お元気ですか?
クラスの何人かにおなじような手紙送ってしまいました。
私はひさしぶりだなーという気持ちと
圭子はなんだか引越しばかりで寂しそうだなという気持ちで返事書いた。
返事を送った後、
圭子は、健介にも手紙おくったのかなぁ?という事に気がつき、
なんともいえない気持ちになった。
前の手紙で聞けばよかったとか思ったけど、聞くわけにもいかないし。
なんだか、モヤモヤしてしまった。
健介にもし圭子から手紙がきてたらそれはそれでうれしいことなんだろけど、
でも、それを素直に喜べない私だった。私はやっぱりずるい。
その後、ひと月ぐらいたってから圭子から返事がきた。
あと男子3人。その中に健介君も入ってました。
そして、返事くれなかった人もいて寂しくなったけど、
返事がきた人から私も返事を出してやり取りした人がいました。
健介君から2通目の手紙が来たとき、ずっと好きだった。
今でも好きです。って書いてありました。
でも、中学の時ってみんな恋愛に目覚める頃なのに、そんな事ってあるかな?
私は小学校卒業してから一度も会ってないし連絡もとってないのに。
実は今彼氏はいるんだけど、なんだか会ってみたい気持ちになりました。
どう思う?
って私に聞いてきた内容だった。
もう健介は絶対に圭子が好きになる。っていうか、前からずっと好きだけど。
本当なら健介を応援してあげるべきだろうけど、私は健介が好きだ。
なにより、圭子そっちに彼氏いるんだろ、なぜまた健介の前に現れようとする?
あの二人を会わせたくない・・・
と思い、必タヒの思いで手紙を書いて圭子に返事を出した。
あの人、中学の時何人かに告白されたけど断ってました。
まだ圭子がすきなん?って聞いたらそんなわけあるかって言ってたけど
あの顔はうそ言ってて
ずっと圭子が好きで誰とも付き合わなかったんたと思います。
でもね、私はずっと健介の事好きでした。小学校の頃から。
中学の頃もずっと見てたけど、健介は相変わらずバカだけど、まっすぐで、一生懸命で。
だから、圭子はそっちに彼氏いるなら健介と会うのはやめてもらえませんか?
健介の事気にするんじゃなくて、そっちの彼氏の事大事にしたほうがいいですよ。
今思い返しても、私はクズだ。ほんとにどうしようもないクズだ。
でも、もう送ってしまったものはしょうがない。
圭子怒ったかな?健介はずっと圭子好きだったのに、ほんとに悪いことしたな・・
私って本当にずるい。ずるすぎるよ。
こんな女を、健介が相手にするわけがないよ。
そんな事を毎日思った。
部屋で一人で泣いてしまった事もあった。
自分がやったことなのに。ほんとうにバカでずるい私は・・・
ゆみの気持ちはじめて知りました。
軽い気持ちで会ってみようなんて思って、ごめんなさい。
たしかにゆみの言うとおりですね。私はこっちに彼氏いるし。
だから、健介君との手紙のやり取りも終わりにしました。
昔懐かしかったから何人かクラスの人に手紙を送った、その中の一人が健介君。
今はこっちで彼氏がいるから、どうしようもないです。でもありがとう。
だから、手紙のやりとりも終わりにしましょう。元気でね。
という内容の手紙を送りました。
実は私って彼氏と最近うまくいってなくて、私の事ずっと思ってくれてた人がいたなんて
うれしくなって会ってみたいなって思いました。私ずるくて、ダメな女だね。
彼氏とちゃんと向き合ってみます。
かならず健介君に好きですって伝えてください。お願いです。
伝えないとなにもはじまらないよ。ずっと苦しいことになるよ。
ずっと好きだったんでしょ?健介君よろこぶと思うよ。
だから、絶対気持ち伝えてね。
気持ち伝えないと、私が健介君とっちゃうからね。
この手紙をもらってまた泣いてしまった。
健介がずっと好きだった圭子は、私にまで優しい気持ちを向けてくれるんだな。
こういう人が健介にお似合いだよ。私は何やってるんだろう・・・
って、うれしいやら、情けないやらで泣いてしまった。
健介の中学時代の事、ふった女の子はむちゃくちゃかわいい子達なこと、
柔道がんばってすっかりゴリラになってしまったこと
いじめられてる子を助けて大乱闘したこと
卒業式ボタンもらって告白しようとしたけど、すでに帰ってしまってたこと
小学校の時頭よかったけど、中学入って勉強まったくしなくて
普通になったけど、それでも普通より頭よかったこと
その他いろいろ
なぜかわからないけど、誰にも話せなかった健介の事たくさん書いてしまった。
そして、
約束は守るね。健介に告白する。だから、圭子とらないでね。
今思い返すと、圭子あんな手紙もらって困っただろうな・・・・
圭子から返事が手短にきて
ほんとに健介君が大好きなんだね。
応援してるからがんばってねー。
結果は報告してね。
っていう内容でした。
相変わらずチャリで健介の家の前をうろうろしたりしても、
健介に偶然会うことはなかった。
今考えると、ほんとうにストーカーだった。
健介に偶然あえる事を願いながら、でも家に訪ねていったり電話する勇気はない。
ほんとに意味がわからない状態だった。
学校は同じだったので、半年も健介とあわないって事はなかったな。
せいぜい夏休み期間ぐらいかな。なんだか寂しいな。
高校生になってどうなってるんだろう?久々にあいたいなー。
って本気で思うようになってしまった。
でも、直接連絡する勇気もない。
どこかで偶然あえないかと願うばかりな私は、ずるい。
ムシがよすぎるのはわかってるけど、その頃の私にはどうする事もできなかった。
そこで、中学の時の同級生とあった。
残念ながら、健介ではなかった。
健介と家が歩いて一分ぐらいで、しょっちゅうつるんでたカズ君。
カズ君は同じクラスになった事はあるけど、あまり話したことがない。
でも、このチャンスを逃すと、健介とあえる可能忄生はかなり低くなる。
思い切ってカズ君に声を掛けた。
ゆみ『おひさしぶり。元気してた?』
カズ『おー、ひさしぶりやねー』
ゆみ『あ、あの、あのね、健介とは今でも一緒に遊んでる?』
カズ『うん、ショッチュウ。週末は大体どっちかのウチにおるよ。健介がどうした?』
ゆみ『ちょっと話したいことがあって』
カズ『なになに???・・・まあいいや。帰ったらそのまま健介んとこ行って伝えとくよ。
電話させたらいい?』
ゆみ『うん、できたらお願い』
カズ『ういーす。あいつ、意外ともてるな。(ニヤニヤ』
ゆみ『そんなんじゃないってーー(ほんとは思いっきりそんなんやけど・・・)』
カズ『わかったよー。んじゃ帰ったら言っとくよー』
そういってカズ君はチャリで帰っていった。
卒業アルバムみれば普通に電話番号と住所は載っていた。
だから、健介もうちの番号はすぐにわかるはず。
私のうちまでチャリで10分
カズ君(健介)のうちまで、チャリで20分
カズ君が健介に直接言いにいくとなると、その直後に電話くるかもしれない。
私は必タヒにチャリをこいだ。
冬なんで寒かった。でもこいだ。汗が出てきた。
多分、あの時が生涯一番早くチャリをこいだと思う。
必要以上にドキドキした。これはチャリを必タヒでこいだせいではないかも。
お母さんが私の息遣いと焦りようをみて、ビビってた。
『と、友達・・・から・・・でん・・わ・・・くる・・・から・・・・ハァハァ』
といって、子機を握り締めて自分の部屋にいった。
お母さんが飲み物もってきてくれた。やさしい。
でも、部屋にいられると電話どころじゃないので、すぐに追い出した。
ずっと子機を握り締めて待った。
チャリに乗ってるときから、動悸がとまらない。
ずっと心臓がドキドキしている。
健介にすぐ伝えてくれるんかな?
そのまま二人で遊ぶのかな?
すぐに電話あるかな?
すぐに電話があるという確証はなかったけど、ずっと受話器もって部屋でまった。
この時が今考えても人生で一番ドキドキした瞬間かもしれない。
一回深呼吸して、2コールなった時に通話ボタンを押した。
電話の相手は親戚のおばちゃんだった・・・・orz
その後、長電話になった・・・・・・
15分たってもお母さんは電話おわらない。
私は無言でお母さんの前に腕を組んで仁王立ちした。
お母さんがこっちに気がついたので、電話使いたいって事をジェスチャーで伝えた。
おかあさんはゴメンってジェスチャーをして、すぐに電話きってくれた。
お母さん、私にはいつも優しい。
そして、子機を握り締めて部屋に戻った。
びっくりして電話を落としてしまった。
そして、子機の電池が抜けてしまった。
いれようとしても、手が震えてなかなか入らない。
焦ると余計に入らない・・・
そうこうしてるうちに、一階でお母さんが電話にでた。
健介でありませんようにって祈った。
平静を装って1階にいったけど、お母さんは必要以上にニヤニヤしていた。
『男の人からよ。』って電話を渡された、ものすごく恥ずかしかった。
すぐに保留ボタンを押して、自分が持ってる子機に電池を入れ、
子機に転送して、自分の部屋に入った。
ドキドキしながら通話ボタンを押した。
健介『おー、久しぶりやなー。元気か?』
ひっさしぶりに聞くいつもテンション高めの健介の声。
なんか少しだけ涙が出そうになった。
健介『ん?どした?カズから聞いて電話したけど。』
そこで、自分から電話してといいながら、
涙こらえてるうちに も・もしもし・・ しか話してない事に気がついた。
声を聞いたら、会いたくなってきた。
最初は電話で告白しようかと思ってたけど、会うことにした。
ゆみ『あのね、ちょっと話したい事あるから、今からあってくれん?』
健介『なんやどうしたー?ま、暇やけんどこでもいくよ。
ゆみんちの近所、公民館の横に公園あるやろ。あそこまでいくぜー。んじゃー』
そういって、一方的に電話きられた。
最初は思ってたけど、
こうなるともう、あとに引けなくなってきた。
絶対に今日告白してやるって、逆に気合いが入ってきた。
健介のうちから公園までチャリで10分。
それまでに用意して公園までいかなければ。
一番お気に入りの服は洗濯したままだった。
しょうがないので選んだ。時間がかかった。
髪型はへんじゃないかな?
高校生なので少しぐらいお化粧したほうがいいのかな?
お化粧なんてまだしたことないから、結局しなかった。
やばい、健介もう公園ついたかな・・・待ってるかな・・・
そう思いながら階段を下りて1階にいき、玄関にでた。
『今から電話の男の子にあうの?がんばってきなさいよ。』
おかあさん冷やかしかと思ったら、真顔で言われた。
西川きよしみたいに、両手でこぶしつくってた。
私の焦りようでなにか気がついたんだろうか?
『ちょっと出てくるね、すぐ戻るよ』と笑顔でお母さんに言って家を出た。
なんだか、お母さんに勇気もらったみたいでうれしくなってきた。
そこを曲がれば公園って所まできた。
いったんとまって、深呼吸を3回した。1回じゃ足りなかった。
久々に健介に会う。
中学卒業してからだから、9ヶ月ぶりぐらいかな?
曲がり角を曲がった。
でも、健介がみあたらない。
公園の中も見渡してみた・・・・
よく見渡してみると、遊具のウンテイで懸垂をしているゴリラがいた。
健介だwww
先生に没収されたりしていた。
相変わらず脳みそまで筋肉やなぁと思ったら緊張がほぐれてしまった。
懸垂している背後からダッシュして肩でぶつかった。
バランスをくずしながら健介は着地した。
久しぶりの健介の笑顔。決してイケメンとはいえない、どっちかというとブサイクな笑顔。
なんだかうれしくなった。
こういうのをブサカワイイとかいうんだろうか?当時はそんな言葉なかったけど。
パグ犬を飼ってる人は私が健介を見てる感情と同じようなものかな?とか
わけがわからない妄想をしてしまった。
健介『おう、俺はいつでも元気じゃ。ゆみこそ元気やったか?』
ゆみ『健介ほどじゃないけど、まあねー』
自然と顔がにやけてしまう。
少し短めのリーゼント風になっていた。
小さい頃からずっと坊主で中学も柔道してたから坊主で高校生になって髪伸ばしてみるまで、
自分が天パなのをしらなかったらしい。ゆるやかな天パだそうだ。
リーゼントも別にパーマかけてるわけでなく、
髪の毛あげたらこうなったと言ってた。
でも、なんだか似合ってた。
会ってない期間、1年もたってないけど、健介だけ少し大人になった気がした。
健介『で、用事ってなん?』
そうだ、今日の用事を思い出した。健介に告白するんだった・・・
もう、ここまできたら勢いで言うしかない。
一度うしろを向いてまた深呼吸した。
そして健介のほうに振り返って目をつぶったまま言った。
健介『いいよー』
ゆみ『あのね小学校のこr・・・・え?今なんていった???』
ここで、私は目を開けた。健介は笑ってた。
ゆみ『え?だって、普通考えさせてとかいうやん?』
健介『いやいや、いいよ。ゆみといると楽しいし。
俺女の人と付き合うとか初めてでよくわからんけん、宜しくな!』
なんだか、そういわれてボーっとしてしまった。
不思議な感じだった。
そのあとは、健介が一方的にいろいろしゃべってるけど、あまり聞こえてこなかった。
また電話する約束して、その場は解散した。
健介がチャリにのって帰るの見送ってから、ゆっくり歩いて家まで帰った。
なんだか、まだ現実的じゃなかった。
私は健介の彼女になったのか?あんなにあっさりと?
考え込みながらうちに帰りついた。
どうやった?どうやった?って聞いてきた。
うちは結構オープンな家庭で、二つ上の姉ちゃんも、ひとつ下の弟も
普通に彼氏、彼女をうちにつれてきたりした。
まだ私だけ異忄生は連れてきたことがない。
みんなテンションあがって、どうやった?って聞いてたけど、私は
まだ現実にもどれなくて、ぼーーっとしながら、うーんと答えてた。
それを見て、みんな私が振られたんだと思い、あちゃーって顔をしながら
散っていった。
お父さんだけは遠くでにこにこしてた。