そんなある日、地元の若者向けの雑誌に、とある宿泊施設の広告が出ていた。
『今ならご利用のお客様にたこ焼きサービス中♪』
そんな誰得だよってサービスが無駄にツボに入り、二人とも
「うはっwwwwwwwwwwたこ焼き食いに行こうずwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ってテンションでその宿泊施設へ向かった。
ふぅ
コンビニで酒を買い(もう時効だよねてへぺろ)、とりあえずフードを頼みまくる。
あ、この時小倉さんは、さっきの篠崎ってバンギャとは自然消滅?してたみたい。
二人とも良い感じに酔っぱらい、気付けば二人でベッドへ。
二人ともかけ布団をすっぽりとかぶり、いろんな話をした。
心臓高鳴りすぎバロッシュwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ていうかなんでこんなに良い香りがするんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
同じ人間かよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
みたいな感じで、会話そっちのけだったのは内緒。
そらそうだ。
今までおにゃのこと手も繋いだ事のないようなチェリーだ。
良い香りがもっと強くなった。
すんげー華奢でちんまくて、このまま強く抱き締めたら折れるんじゃないかってくらいだった。
流れで胸をちょっとだけ触ってみたら、トキ兄さんのような華麗な柔の動きでかわされた。
あいつやりよる…
小倉さんの門限が近づいてきたので、そんなこんなで結局何もせずにそのまま解散。
俺がチェリーでチキン故に手が出せないてわかってたから、一緒にホテルに行ったのでしょうか。
んでそのホテルは帰る時に各部屋で料金を精算する方式なんだけど、妙に手慣れた手つきでお金を払う小倉さんを見て、結構へこんだ。
俺が競輪好きだったのと、小倉妹が高校で自転車競技部?だかのマネージャーをしている絡みで実現したデート(笑)だ。
実際に生で見る競輪は凄まじい迫力があって、特にジャンが鳴ってからの選手同士の駆け引き、ゴール板前での悲喜こもごもな観客たちの声援、ゴール後、負けた選手に飛ばされる口汚い罵声etc
賭けなくても非常に面白いので、一度は競輪場に行ってみることをオススメします。
それはさておき。
小倉妹はすんごい今風で、まあめちゃくちゃ可愛かった。
俺たちの前にいた、競輪場では珍しい、20代の地味目なカップルを見ながら、
「あーいうのって良いよねー」
みたいなことを話したりしていた。
これはフラグか?とか思ったがそんなことは無かったでござる。合掌。
夜ごろ、小倉さんから、今から会いたいとメールが来た。
ダッシュで身支度を済まし、待ち合わせ場所の公園へ向かう俺。
そこには、普段見ないような上下スウェット姿の小倉さんがいた。
「すっぴんだから恥ずかしい」
とか言ってるのには萌えた。
花冷えのする3月の末。
適当に暖かい飲み物を買い、ベンチに腰かける。
小倉さんからは相変わらず良い匂いがした。
そして出会ってこれまでのこととか、これからのこととか、とにかく色んな事を話した。
会話がふと途切れたころ、小倉さんが俺をきっと見据え、
「東京に行ってほしくない」
っていって、やにわに抱き付いてきた。
その声は震えていて、顔は見えないが、泣いているだろうことは容易く想像できた。
「おいで」
って誘うと、小倉さんは頷いて俺の膝の上にちょこんと座った。
腰に手を回し、顔をぴとっとひっつける。
人って暖かいんだなって、この時はじめてわかった。
その態勢のまま、また色んな話をした。
気付けば辺りは白み、遠くから聞こえる鳥の声が夜明けを告げていた。
そのまま解散。
家に帰ってタヒんだように眠った。
起きて冷静になったころ、あれこれってまんまカップルじゃね?
って思ったけど多分勘違いだろうと思ってまた眠った。
続けてちょうだい
別れが気恥ずかしくて小倉さんにしか飛行機の時間を伝えていなかったのだが、空港についてみると、まあものの見事にうまい某の面子がいたわけだ。
篠崎さんから
『すごい棒』
っていうコンド◯ムをもらった。
あと、ドンキとかに打ってあるうまい某の大袋も。
他にも、それぞれお別れの品をくれた
最後にもらった色紙がこれ↓
ちょっと感動した。
でも別段泣くわけでもなく、むしろめちゃくちゃ笑ってお別れした。
だってすごく楽しいじゃん?
ずっと会えないわけでもないじゃん?
飛行機の中でもらった手紙を読んで号泣、なんてドラマでよくあるけど、それもなかった。
言うなれば地元編でしょうか。
この後は、チビ助を含む関東組との始めての対面、地元のうまい奴らとの関係といろいろとあるんですが、それはまた次の機会に。
ぶっちゃけ上京してからはほとんどうまい某配らないんですがね。
スレタイからどんどん離れていって自分語りになってしまって申し訳ない。
とりあえず今日はここまで。
続きは
『上京編』
って感じでまた明日書きます。
もうすぐ寝るので、ここまでで質問あったら受け付けますよー。
小倉は結局ビ×チだったの?
誰にでも優しすぎる面は確かにありましたが、かといってビ×チだったわけではありません。
みんなそれぞれ頭のネジが数本ずつなかったのかなあ、と。
ピザじゃなければ彼女絶えずいるタイプかもね
がんばれ
とにかく人が多いことにびっくりした。
その後は電車で新居へ。
ちなみに引っ越し代から交通費から、何から何まで会社で用意してくれた。
実は電車に乗るのなんか小学生以来でかなり緊張したんだが、なんとか新居へ着くことができた。
当然部屋には何もなく、だだっ広いリビングに大の字で横になった。
ひんやりとした空気を全身で感じ、これから始まる社会人生活のことを考えた。
これが今でも忘れやしない、2009年3月27日のこと。
ちなみに電化製品はパソコン以外なにもなし。
テレビ(ブラウン管)を途中で買い足したくらいで、今現在、他の電化製品は依然として何もない状況である。
その日は、近所のスーパーでパック入りのサイコロステーキを買ってきて、ささやかながらの一人引っ越し祝いをした。
俺はまず、秋葉原へと向かった。
ホームに人が刹到しすぎて、危うく線路に落ちそうになったのだ。
でも電車のホームってすごいよね。
自分の立っている数十センチ先にはタヒが待っているんだぜ?
ほうほうの態でなんとか秋葉原着。
電車から見える駅の広告が萌え系のポスターだった時、俺は始めて東京に出てきたんだと実感した。
なんだろうね、空気を楽しむっていうのかな。
何をするでもなく、ただ秋葉原という街にいるだけで楽しいんだよね。
それはさておき。
延長コードとパソコン用ワンセグチューナーを買い、その日は帰宅。
チビ助と付き合っていることは伏せていたので、関東組とも変わらず連絡はとっていた。
俺の、新しい生活がスタートした。
着なれたスーツをまとい、本社へ。
同期の高卒組約20名ばかりと、初顔合わせ。
ちなみに同じ店舗に配属されるのは、俺を入れて3人。男は俺だけ。
2人とも超絶すいーつ()で、まあどっちも一年以内に結婚()で退職しちゃったんで割愛。
そこから約2週間、店舗には行かず本社研修が始まった。
しかも随所にゲームが取り入れられていて、本当にあっという間に時間は過ぎた。
同期数人とも仲良くなった。
ただ、俺の配属店舗のみ皆の配属店舗から離れたところにあり、なんだかんだで関係は希薄になっていったんだけど。
そしていよいよ本番、店舗に配属される日が来た。
初めてやる店舗での業務は、正直地獄だった。
肉 体労働を絵に描いたような感じで、本社研修との落差に愕然とした。
が、最初を凌ぎさえすればどうにかなった。
業務にも若干慣れ始めた5月の頭、チビ助と会うことになった。
待つことちょっと、チビ助が現れた。
チビ助はやっぱりチビ助だった。
非常に大人な出で立ちで、お嬢様ですって言われたらはいそうですかって信じてしまいそうだった。
というか現にお嬢様なんだけど。本人は必タヒに否定してたけど。
服装を例えるならあれだ、皇族が着てるようなシンプルだけど気品のあるアレみたいな。
それからカラオケへ行った。
なぜかチビ助の友達もくっついてきてた。
なんとはなしに、別れて正解だったのかなー、とか思った。
そして解散し、帰宅。
中西さんが、付き合っていた彼と別れたらしい。
どうにも、うまくいっていなかったらしい。
それを知った俺は、喜ぶわけにもいかず、かといって悲しくもない、非常に微妙なところだった。
中西さんは、本人も言っていたが、誰かと付き合うだのどうだの、そういったことに疎いらしくまた無頓着だった。
それからまた中西さんとだらだら連絡をとる日々が始まった。
あ、中西さんはその年、進学するために浪人していました。
閑話休題。
そして迎えた6月。
中西さんの誕生日が近付いてきた。
中西さんから連日のようにジョジョのアツさを語られていた俺は(中西さんは好きなことの話になると本当人が変わったように饒舌になる)、誕生日にサプライズプレゼントを渡すことを決意。
しかも新刊。
そして我が家に届く大量の単行本たち。
プレゼントとして渡す前に俺が先に読んじゃったんだけど^^^^^^
いやさ、新刊をいきなり贈っても畏縮しちゃうだろうからさ、中古で安く手に入った態で贈ればいけるんじゃないかなあと。
好きな音楽や本などで人の影響を受けやすい俺は、これが原因でジョジョにハマることになる。
4部最高。