原チャリで走行中に歩道から飛び出してきた少女を避けたとき横転し、
後続車に踏まれた。
ドライバーがブレーキを踏んだために、
前輪は勢いのまま身体を乗っていき、普通に踏まれただけだが
後輪で片足を大根おろしみたくもっていかれた。
唯一の趣味であったサッカーができなくなったのは少し悲しかった。(マラドーナ世代)
少女が助かってよかったし、今後の生活が多少不便になる程度だと思い、
補償のメインは「年に50万円を手渡しで受け取る」という形にした。(詳しくは伏せます)
同僚は少ない補償に怒り心頭だったが、自分ではたかが足1本と思っている。
それに、その事故以来、この家庭には普通に懇意にしていただき、金や足よりも
いいモノを貰っていると思っている。
父親もサッカーをたしなんでいて、昨日のCLレアル×ユベントス戦の結果でランパブ賭けたりと、
少し年上だがいい呑み友達になった。(ちなみに勝った)
奥様は見合い話を持ってきてくれたりと、おばちゃんパワー全開になってきたのが恐ろしい。
少女は少女で成長し「今度女子高生送ってあげようか? キュッと紐で縛って、宅急便で」
とか、平気で冗談が言い合える仲になっていた。
続く
父親とは土曜にも遊んでたし(レアル×ユナイテッドの賭けの清算でオカマバー)
別になんも意識せずに普通に遊びに行った。
雑談中、次の6月に少女が結婚するのを聴いた。
俺は父親気分で喜んだが、ふと我に返った。
(結婚は金がかかる。この家庭から毎年50万も受け取っている。
そのくせ俺は金に困ってないし、さらに仲良くしていただいている。
片足1本分のモンは返してもらった。むしろオマエ仲良くしていただいてありがとうって金払え。
女子高生ごちそうさまでしたって言え。って喰ってないジャン。
あ、残った足取るってのはどう? そしたらまた10年ぐらい仲良くしてもらえるかも)
とかいろいろ思った。最後のほうパニクッた。独りツッコミとかしてたし。
その場ではいつも通り振舞えたと思う。
でも家に帰ってきて、すごいいろいろ考えた。
金銭の負担とか、一緒にいて俺の足のことを常に相手に気遣わせるストレスとか、
奥さんが見合い相手探してくれることとか、
しょぼい俺程度を負い目に思っている(かも知れない)女の子とか。
そしたら、なんかすんげ泣けた。ごめんなさいって、ホント、すみません。
そんで、こーゆーのを嗚咽というのかと思って、とりあえず書いているわけです。
ちょっと落ち着いて考えてみたが、とりあえずもう、年50万の補償は断ろうと思う。
それで疎遠になってその後忘れられても、それはそれでほら、
自分らのせいで片足になったヤツがいるなんて、思い出さんがいいやろ。
続かない
あんたってひとは……っっ!!(←言葉にならない
もうな、あんたも少女もお父さんもお母さんも、全員輝きすぎなんだよ。
まぶしすぎんだよ。 なんだよちくしょう。
うん、ほんとにいいヤツだ、あんた・゚・(ノД`)・゚・
お金のことは、あんたの納得するようにすればいいと思う。
でもね、その家族はあんたを忘れたりしないよ、絶対。
大丈夫、あんたの思いはちゃんと伝わってる。
あんた男だね。そのご家族もなんて素晴らしいんだ。
朝から泣かせんでくれよう(涙)
これから授業参観行かないといけないんだよ。
こんな目で教室入れないよ~~
ご縁ってさ、いつも顔あわせてるから強いわけじゃないんだと思う。
たとえ会う頻度は少なくなっても、見えない固いつながりってあるんだよ。
私はそう思うんだ。理想論だと笑われてもいいよ。
あなたとそのご家族の間のつながりは、今後形を変えたとしてもどこまでも続くよ。
たとえ実際に顔をあわせることは減ったとしても、決して切れたりしないよ。
あなたのお気持ちも伝わってるはず。
ああもう、日本語下手な自分が許せん。ごめんなさい。
これからもお身体大事になさって下さい。