本当に、すみません;;
遅くなりました。
19歳大学1年生。2月下旬
雪が降る日だった。
許可をもらい、俺とカーチャンは、散歩に出た。
実は、外に出た時はいつもカーチャンの足の方が早かったんだ。
でも…今日は、カーチャン、すごい遅かった。
俺は何度も立ち止まり、カーチャンを待った。
こんな、何気ないことで、”病気なんだよな…”って
感じてしまうところが、つらいんだ…。
カーチャン「ごめんね」
俺「仕方ないさ。しかも、いつもは俺が遅いしw」
カーチャン「カーチャンがスタコラ歩くからねw」
俺「急ぐ必要なんて、ないさ。今日の目的は、散歩なんだからさ。」
カーチャン「ありがとう。」
俺「紅茶、飲もう。あったかいよ。」
カーチャン「ありがとう。」
チラチラ雪が降る日。寒かった。
公園に入って、会話がはずんだ。
普段はこんなこと、あんまり話さない俺。
でも、こんな散歩の時間や、いつもとは違う環境の時は、
普段の俺のことを、語ってしまう。
でもカーチャンは、親身になって聞いてくれた。
カーチャン「俺(孝行)、頑張ってるんだね。」
俺「ううん。目の前にあることを、やってるだけって感じかな。
それ以上の工夫が、できてないんだ。」
カーチャン「どういうこと?」
俺「『やって下さい』、って言われたことはやってる。
でも、それ以外のことはやってないんだ。
『やらなくてもプラスでできるようになりたい。』」
俺「いや、全然してないw
こんなこと言ってるけど、実際は本当に、それ以外のこと、できてないんだ。
例えば、学校で勉強と、バイト。
でもこれ以外に、家で何かの目標のために勉強するとか、
何か違うこと始めてみるとか、やってみたいなって。」
カーチャン「そうなんだ。
でも、今は新しいことを始めて間もないから、つらいかもね。
人間は、慣れたら簡単っていうじゃない。
今は大学も1年生だし、バイトも新しいこと始めたばっかりだから、
それに集中しても良いんじゃない。」
他に手を出さない方がいいねw」
カーチャン「自分を下に下にみることはないよ。
でも、向上心は、大事。
その気持ちがあれば、徐々に頑張れるよ。」
俺「…うん。ありがと。」
雪はしんしんと降り、まわりは静かだった。
俺「カーチャン、退院とか…目途たってない?」
カーチャン「うーん…早ければ今年度で退院できるかも…?
順調に治っていけば、いいな。
みんなに迷惑、かけるから。」
俺「そんなことないさ。
カーチャンの元気な顔を、みんな見たがってるよ。」
カーチャン「うん。頑張るね。」
俺は、なかなかこの言葉が言えない。
でも、どうしても伝えたかった。
俺「カーチャン…」
カーチャン「うん?どしたのw」
俺「……カーチャン…。
いつも、ありがとう。」
カーチャン「………うんw」
それ以外、何も言わないし、聞いて来なかった。
なんとなく…このことが言いたいって、通じたみたいだ。
よし。頑張ろう。
今よりずっとずっと成長して、カーチャンと家で会おう。
俺はそう決心して、家に帰った。
ことを予想し、俺は『温泉旅行』の目標を、夏に定めた。
忙しいなかで無理やり行くより、本当に落ち着いた環境で
旅行した方が、楽しめると思ったから。
そしてそれまで、ひたすら頑張ろうって、決めた。
ただいま。
いつも見てくれて、ありがとう。
そして、こんな時間ですみません。
ホワイトデーのことを考えていた。
カーチャンへのお返しにあげるのはいいんだけど…
問題は、あげるものだった。
カーチャンに、食べ物は気を使ってしまう。
できれば、避けた方が良いだろう。
かと言って、高価なものも、カーチャンが遠慮してしまうだろう。
やっぱ食べ物以外で、形に残るものがいいな…
そう思った。
でもプレゼント選びが苦手な俺。
しかも女ものってなると、どんなものが良いんだ…?
買い物は困難を極めた。
この頃は、小さなことでも書いちゃってます…。
ダラダラなっちゃうことはわかってるんですが…
毎日読んで下さってる方もいらっしゃって、嬉しくて、
このような書き方になっちゃいました。
なるべく急ぐようにはします…すみません。
好きなように書くのだ!
ここなら、良いのが見つかるかもしれない。
そう思った。
いつも持ち歩けるようなのがいいなぁ。
いつも使うものがいいなぁ。
そんなことを考えているうちに、鏡を発見した。
外出して、化粧なんかを直す時に使えるような、
折りたたみ式の手鏡。
これは良いんじゃないかと思った。
バッグにも入るし、いつも使うものだ。
あと色…実にいろいろな色があって迷ったが、
結局俺は黄緑色を選んでいた。
カーチャンが好きってわけじゃない。
でも、こんなに優しい色なんだ。
きれいな色をしてた。
これなら、きっと気に入ってくれるはず、と思った。
だけど、雑貨以外って言ったら、すごい難易度が上がった。
俺はバッグ屋に入り、バッグ選びに入った。
そうしたら、ディスプレイに飾ってあるバッグが、目に入った。
「これなら、気にいってくれるかな…?」
直感的に、そう思った。
ベージュ色よりもっと濃い色の、ちょっぴり流行りのデザイン。
店員さんに聞いてみたら、「今売れてて、お母さん世代でも
気に行ってもらえますよ♪」
と言ってくれた。
ホワイトデーでって言って、きれいに包んでもらった。
きれいな仕上がりになって、嬉しかった。
カーチャンは、すごい喜んでくれた。
なぜか、そーっと慎重に開けてた。
カーチャン「ありがとう!!」
俺「カーチャンにプレゼントって、どれにしようかなって
悩むんだけど、いろいろ回って選んだんだ。」
カーチャン「嬉しいw毎日、使わせてもらうね!
でも孝行が、こういうの買って来るなんてねw」
でもカーチャンにお菓子系は、やめておいた方が良いかなって、思ったんだ。」
カーチャン「ごめんねぇ…
退院したら、おいしいもの、食べよう!」
俺「うん。待ってるよ。
治療、がんばれ!きっとすぐ、治るよ。」
カーチャン「…気をつかわせて、ごめんね…。」
最後だけ、声が小さかった。
少し聞きとれなかったんだけど、こんな事を言ってたと思う。
俺「またみんなで、早くドライブ行こうw」
そう言って、家に戻った。
トーチャン「孝行、今日お母さんとこに行ったんだってなぁ」
俺「うん。お見舞い。」
トーチャン「プレゼント、ありがとうな。
お母さんに用意してくれて。」
俺「え?バレたのかw」
トーチャン「俺が行った時、扉を開けたら、お母さんが
包み紙とバッグを抱きしめてたからな。」
俺「…え?」
トーチャン「プレゼントの包み紙とバッグ、
お母さんが嬉しそうに持ってた。
どうしたのって聞いたら、孝行がくれたって。
お母さん、ちょっと目が赤かったから、俺が来る前……」
俺「………」
俺は、途中からトーチャンの話が聞こえてなかった。
カーチャンいつもありがとう、それだけ考えてた。
カーチャン大事にする前に自分自身を労らないとそれこそカーチャン泣かすからな
今日は日曜日なので、仕事はお休みでした。
ただ、ちょっとやらなきゃいけないことが多くて…
この時間になっちゃいました。
“用事”に関しては、この話の最後で、語ることになると思います。
俺、やれることやりたいなって、思ってて…。
トーチャンは、最近忙しくなった。
トーチャン「世の中の不景気が大きくてな。
お前も、学生生活が終わる前に、就職活動が始まる。
すごい大変みたいなんだ。大変なのは、俺も仕事で感じてる。
でも、お前は良いところをいっぱい持ってる。
お前ならやれる。信じてるぜ。」
俺「ありがとう。俺も今のうちから、何かできることを始めた
方がいいかもな…。危機感もっとくよ。」
トーチャン「ああ。それにお母さんが元気になって、
お前が成長してたら、喜ぶぜw」
時には家族で行ったりと、カーチャンを元気付けたり、
励ましに行ったりした。
カーチャンは、すごく喜んでくれたんだ。
俺らにとって、本当にかけがえのない、家族なんだから。
看護師に呼び止められた。
看護師「みるみる良くなってますよ!
皆さんお見舞いに来て下さるから、それが一番のお薬になっているんでしょうね!
まれに、医学にはかなわない、不思議なこともあるんです。
気力によるものだったり、周りの環境だったり…。
ほとんど、お見舞いがない方は、すごく寂しくしているんですよ。」
ということだった。
でも俺たちにとっては、お見舞いなんて当たり前のレベルだった。
当時の俺たちは、”ほとんどお見舞いに来ない”というのが、信じられなかった。
カーチャン、知恵の輪、解いてた。
俺「お!カーチャン、知恵の輪、解いたんだ。すごいすごい。
俺、これ解けなかったwww」
カーチャン「うん。ずっと寝てばっかりだから、楽しかったよw
ルービックキューブも遊んだよ!
本もいっぱい読んだしね。それなりに何かしてるw」
俺「カーチャン、良くなっていってるって。
本当に良かった。俺、どうなるかと思ったよ…。
早くまたみんなで、でかけよう。
みんな、待ってるよ。」
カーチャン「うん。頑張るよ。
それにお母さん、動きたくてうずうずしてるからねww」
待ちに待ったカーチャン退院の日。
俺らはすぐにお迎えに行った。
カーチャンは、とっても嬉しそうだった。
病院の医師や看護師で、お世話になった方々にも挨拶をした。
俺は、心から病院の職員の方々に感謝した。
カーチャンを治してくれたから。
俺の、たった1人のカーチャンを…。
本当に良かった…。
助かったんだ。また一緒に暮らせるんだ。
またカーチャンの笑顔が、見られるんだ…。
カーチャンの、とびっきりおいしい、手料理、食べられるんだ…。
俺は、家族がいれば何だって頑張れる、そんな気さえした。
カーチャンのシチューは、結構ドロッとしている。
でも俺ら家族には、その濃さが”シチュー”という食べ物なんだ。
俺たちは、ご飯ができるのを、今か今かと待ちわびた。
みんな、あっという間に完食した。
家族に、また明るい笑顔がもどってきた。
こんな、普段『当たり前』と思ってることが、こんなにも大事な
ことだったなんて…。
俺は、夜、散歩にでかけて、夜空を見ながら、深く感謝した。
大学が2コマ程度の日は、
午前大学
↓
学食にて昼食
↓
4時間バイト
↓
急いで帰って別のバイト5時間
というのもザラだった。
でも、俺はこんな日でさえ幸せに感じた。
当たり前の日々、帰って来たから…。
「いつもの日々」が、とっても幸せだった。
どんなに忙しくても、幸せだった。
やっぱり後遺症は後遺症。
カーチャン、すっごいつらそうにしてた。
見てられないんだ。
冬だったとしても、汗びっしょり。
俺も、つらかった。
何もできないのが、尚更…つらい。
なにかできないんだろうか…俺でもできる、なにか…。
医学的に一生治らないことは、病院から言われているから…。
やっぱり、俺らにできる最善のことは…
家事などの手伝いしかないのかって…悔しながら感じた。
せめて、お守りだけでも…買って来ようかなって、思った。
カーチャンから前に2つ、お守りをもらった、あの時のように…
今度は俺から、プレゼントしなきゃな。
『温泉旅行』の日程を考え始めた。
いよいよ、この時が来たんだ。
カーチャン、喜んで、くれるかな。
一緒に行って、くれるかなぁ。
楽しみな気持ちと、少しの不安を抱きながら、俺は本屋へ向かった。
旅行ブックはたくさん並んでいて、俺はどれもこれも読んでしまっていた。
今回のイベントだけは、どうしても力を入れたかったからだ。
『カーチャンに、心の底から思いっきり楽しんでもらいたい』
絶対、達成させたかった。
温泉と言えば、湯布院…。
俺は、目的地の標準を、定めた。
8月にしよう。8月なら、今から予定を空けていてもらえそうだ。
俺はひとまず、立ち読みでは決められそうにないなと思い、
じっくり厳選して1冊、雑誌を買った。
いろいろ、宿以外にも、観光名所とか載ってる雑誌。
楽しみな計画だけに、妙に浮かれていた。
帰りがけに、スキップしていたかもしれない。
俺は数日かけて考え、1つの宿を厳選した。
クチコミなんかも読み、選び抜いた。
カーチャンに、旅行、行こうって伝えた。
カーチャン「そんな計画…してくれていたの…?」
俺「うん。行こうよ。絶対、楽しいよ!」
カーチャン「……。」
俺「……あれ?もしかして、行けない…?
ごめん、何か用事とかあるかな…」
カーチャン「ううん、ちょっと、ビックリして…。
ありがとう。ありがとう。ありがとう…。」
俺「ううん…ありがとうは、俺の方だ。
こんなことしか、できなくてな…。」
カーチャン「………」
そのあと、カーチャンは、弱く首を横に振った…。
みんな、こんなにレス、ありがとう。
すごい嬉しいです。
俺、スレ立てて良かった。
みんなに、カーチャン…両親のあったかさを伝えたかったから。
みんな、毎晩毎晩…ありがとう。
夏休み直前。期末試験の時期がやって来た。
バイトも忙しくやっていて、正直なところ…あまり自信がなかった。
でも、こんなところで負けるわけにはいかない。
両親がまじめで、そんな環境に育った俺も、単位はキチンと履修していた。
つまり、履修科目は多かった。他学科科目も、空いてる時間に履修していた。
必然と試験も多くなる…すべての試験対策は、困難を極めた。
そこで俺は、弱点科目だけを勉強し、それ以外の科目は、
前日のみに、バイトが終わってから勉強した。
アツアツのおにぎりと、あったかいお茶。
それとたまに、あったかいコーンポタージュ。
俺は、コーンポタージュが大好物だ。
カーチャン「勉強も大事だけど、健康を、第一にね。
くれぐれも、身体、壊さないようにね。
お母さんにとって、勉強なんかより、孝行の身体の方が大事なんだからね…。
『勉強なんかより』って言っちゃダメだねw
でも、それぐらい、大事だからね。
お腹空いたね。夜食、作ったんだよ。
あったかいうちに、食べなさい。
じゃぁ…頑張って。」
いつもこんなこと、言ってくれてた。
あんまりうまく言えないんだけど…
「いつもいつも、ごめんね。ありがとう。」
たまに…おにぎりを食べながら、涙しながら勉強したこともあったんだ。
『カーチャン…ありがとう…』
独り言で、声に出して言ったこともあった…。
たまに、カーチャンも俺の勉強に付き合ってくれたこともあった。
カーチャン「今日は一緒に起きてても、いい…?」
俺「うん。でもどうしたの?カーチャン、眠くなるよ。」
カーチャン「たまには一緒に起きてようかなってw
お母さん、本、読んでるね。」
俺「わかった。俺も頑張るよ。」
カーチャンが俺の教科書とノートを見に来た。
俺「うん。でも、言うほどそんなに難しくないよw
カーチャン大げさだなぁw」
カーチャン「孝行も、成長してるんだねぇ。
どんどん、私が知らない孝行になってる。
立派になっていってる…。
親にとって、1番の嬉しさだねw」
俺「そう…?
そうかなぁ…。
でも、ありがとう。」
カーチャン「邪魔しちゃったねw本の続き、読むね。
頑張って!応援、してるよ。」
きつくても、つらくても、バイト帰りで眠くても、頑張れたんだ。
試験は、落ち着いて、落ち着いて…。
前にカーチャンからもらっていた、学業お守り…持って行った。
『試験、開始!!』
周りの鉛筆の音が、怖くなる…周りが優等生に見える。
でも俺は、何とか冷静に問題を解いた。
しかもほとんどA判定をもらうことができた。
嬉しい…そしてそれ以上に、感謝の念でいっぱいだった。
すぐにカーチャンに報告したら、すごく喜んでくれた。
温泉旅行…これで安心して、気兼ねなく楽しめるね。カーチャン。
6時起きなので、寝ようかと思います…。
みんな、レスがあったかくて、嬉しくてたまらないです。
ありがとう。
>>1のカーチャンみたいな人になりたいなぁ。。。
取り返し、つかなくなるかもって思った…。
大丈夫かどうかは、数日たたないと、わからない…。
でも、今は何もできないんだ…。
実際そうなるかもしれない。
でもトーチャンに電話したら…
「心配すんな…何とかする」って言ってくれた…
つい10分前のことだ。
今日は、早めに寝ようと思う。
でも、話を続けてから寝ようと思う。
みんなと語るの、楽しみにしてたから。
報告させてもらいますね。
今日、度は浅いけど人身事故を起こしたんだ…。
相手がスピード出しすぎで、相手が悪いって認めたんだけど、
悪いのは必ず
車>バイク
人身事故にするか物損にするかも、今は相手にゆだねられているんだ。
相手のスピードは早くて、車がメッコリいっちゃった…。
それだけでも、何10万円か、かかりそうなんだ…。
みんな、頼む、事故には気をつけてくれ。
法律的に不条理なこともたくさんある…。
思い知ったよ…。
トーチャン「それは…法律上、孝行が悪くなってしまうだろうな…
日本で車を運転している以上、仕方がないんだ。
もう起きたのは仕方ない。『これから』気をつければいいんだ。
これからの出方次第では、俺が何とかしてやる。心配すんな。
でも、くれぐれも安全第一にな…。孝行の身体が一番心配なんだ。」
っていうやり取りで終了した…。
任意保険に入ってれば、相手の修理代だって補えるんでない?
>>342
相手のバイクは…保険証書によると、無制限みたいだけど…
相手の怪我と、自分の車の費用が半端ない。
法律上こちらが悪いから、十中八九、ほとんど出さないといけないみたい…。
しかも人身扱いされたら…。
民事になるのか
警察には言いました。
あとは被害者の出方待ち、みたいです…。
自転車漕ぎながらメールとかテレビみてるし
単車も横着こく人多いしな見てるこっちが怖いよ
でも…
車>バイク
の法則により、ほぼ無効になった。
頼む、みんなも気をつけてくれ…。
心からのお願いだ。
俺、みんなのこと大好きなんだ。
相手だって重症じゃないんだ、大丈夫
ありがとう…ありがとう…ありがとう…。
本当に、励まされます。
家に帰って、泣きそうでした…。
ありがとうみんな、聞いてくれて…。
みんな、少しの間…付き合ってもらえますか…?
ゆっくり読ませてもらうぜ
いつも来てくれて、嬉しいです。
ここにいると気も晴れるので、書いて行こうと思います。
みんな、あったかいです…。
俺は温泉旅行の段取りをしていた。
すっごい、楽しみだった。
旅行は好きだけど、俺は準備も大好きなんだ。
わくわくしながら、「どこへ行く?」「これ持ってこうかww」
っていうのが、たまらなく好き。
カーチャンと旅行するのが、嬉しい。
楽しみなほど、荷物も増える…。
ダメなスパイラルだ。
でもカーチャンも、楽しそうに準備してくれた。
むしろカーチャンの方が楽しそうだった。
カーチャン「ぜったいココいこココ!温泉の名所だって。
あ、このどんぶり屋さん、おいしそうだよー。
あっ、城島高原とかどう…?」
俺も心が弾んだ。
俺の企画で、こんなにも喜んでくれるんだから、めちゃくちゃ嬉しかった。
カーチャン「うん平気w孝行が、やばそうなんだけど…」
俺「う…」
俺は絶叫マシーンが苦手なんだ…
カーチャン「ああ、この水族館とか、高崎山とかもあるね!
楽しみだねぇ~~♪」
もう待てないくらい楽しみだった。
俺「か、カーチャン…大丈夫…?じゃないよね…
すごい汗だよ…」
カーチャン「うん…ちょっと痛いけど、平気だよ…。
旅行、楽しみだね…w」
顔が平気じゃなかったんだ…。
俺「旅行、行っても平気なの…?
中止も考えた方が、いいんじゃ…。
俺、身体の方が、心配だよ…。」
カーチャン「だめ!!絶対いく…。
行かなかったら病気もひどくなるんだよ。」
俺「そ、そうかな…。
身体あっての、カーチャンだよ。ほんとうに…。」
カーチャン「いつも心配かけ、て、ごめ…」
カーチャンは寝てしまったんだ…
気絶したかにも、見えた…
俺はカーチャンの容態が心配だった。
もう「幸せな毎日」が崩れるのはイヤだったんだ。
俺はとんでもない過ちをおかしてしまうんじゃないのか
やってはいけない失敗をしてしまうんじゃないのか
最もな安全策は、安静にして寝ていさせることだったんだ。
俺は悩みに悩んだ。
身体に大きな負荷がかかるんじゃないのか…
後遺症が進行してしまうんじゃないのか…
取り返しの効かない、決断をせまられているように感じた。
朝食を作ってくれていた。
ハムエッグにスープにパン。
俺はこの日の朝食を覚えている。
カーチャン「早く朝ご飯食べて元気になろう!!
今日も頑張ろうね!」
カーチャンが言った。
俺はこの言葉を聞いて、すっごい元気が沸いてきた。
何にでも立ち向かえるようなこの感じ、嬉しかった。
俺はおかわりしてご飯を食べて、バイトにでかけた。
自分も事故した事あるから気持ち分かるよ。凹むよな。
今までも、つらいことも乗り越えてきました…
結構、つらいこと起こってるけど、俺なりに頑張ってるよ。
本当にありがとう。
なんかカーチャンに励まされると、すごい元気になるんだ。
俺は次々と仕事をこなし、疲れることを知らなかった。
昼食は、カーチャンにおにぎりを持たされた。
少しの塩と、のりがきれいに巻かれたおにぎり。
おれの大好物だ。
カーチャンは、俺の好物をわかってて、作ってくれる。
泣くほどうまかった。
俺が思うに、カーチャンの作るお手製おにぎりは、最強だと思う。
おにぎり見るだけで、涙が出てくるほど、嬉しいものなんだ。
マジで泣くほどうまいんだ…。
でも、カーチャンの心配していたら、カーチャンが悲しむかなって思った。
カーチャンは、きっと俺に、頑張ってほしいんだって。
そう思ったから。
頑張って、考えないようにしてバイトを続けた。
孝行、無理せず頑張れ!
最近調子も悪かったから、気が気じゃなかったんだ。
俺「ただいま!」
ところが帰ってみると、カーチャンはすごく元気そうにしていた。
カーチャン「おかえり!!
ホラ早く、準備しないと!明日は早いよw」
俺「え…?あ、うん。」
カーチャン「何か足りないもの買いに行こうかw」
俺「うん。行こう。お菓子とかいるかもねw」
カーチャン「もちろん!
あとジュースと水筒と帽子と…」
カーチャン、子どもみたいだった。
俺はここまではしゃぐカーチャンを久しぶりに見た俺は、
不謹慎ながらテンションが上がった…。
カーチャンは、メントスが大好き。
特にグレープ味を食べてた。
カーチャン「メントス買おうwww」
俺「それ、好きだなカーチャンwww」
カーチャン「あとチョコレートと…」
カーチャン「あ!!!」
俺「え!な、なになになに??!」
カーチャン「ホラ、ぶどうグミがある!グーチョキパーの伸びるやつ!!
懐かしいーww」
俺「ああ、俺も食べたなぁ」
カーチャン「うんw孝行の遠足の時に持たせたりしてたw」
こんな感じが続いた。
カーチャンは、お茶系。
俺は、炭酸系…。
俺らの気合いの準備は、遅くまで続いた。
カーチャンは服装も、動きやすい服装に気合を入れると言っていた。
帰ってトーチャンに、「遅いぞ」と言われたのは思い出。
帰ってからカーチャンは、ご飯の支度が遅れていた。
だから孝行もいいやつなんだな!
あんま話に出てこないけど妹さんもいい子なんだろうな