・うちの姉ちゃんは短気でよく喧嘩して、前の職場も上司と殴り合いしてクビになって今ニート。
・けど家族や部下には絶対に手を出さないが、卑怯や理不尽なことを我慢できない性格。
・そんな姉がゲームセンターで置き引きされ、自宅の鍵や免許証などをカバンごと盗まれた。
・自宅の鍵を変えるまで姉ちゃんは泥棒対策に家に缶詰。元々オタ趣味だしニートなんだけど最後の方はやたら外に出たがっていた。
さてここから。 鍵を変える日まで缶詰の姉ちゃんは家で料理をしていた。
そんなとき、玄関から物音…鍵を開ける音が。
けどその日は私を含めて両親とも仕事でいないし、そもそも家はチェーンをしているため、帰ってきたら電話をする手はずになっていた。
置き引きされていたのもあって姉ちゃんは泥棒と判断、まず警察に電話をして… 包丁を持って玄関へ。
案の定そこにはチェーンを切り裂こうとする犯人の姿が。
姉ちゃんまずはチェーンを外し、ドアをおもいっきり開けて犯人を攻撃。
怯む犯人に包丁をちらつかせる姉ちゃん。 だが女と見て犯人は勝てると思い立ち上がり襲いかかる。
しかし姉ちゃんはそいつに包丁を投げつけ更に玄関にあった杖(おじいちゃんの)で犯人を打ちまくる。
警察が来た時はまず姉ちゃんが捕まえられた
姉ちゃんも過剰防衛で裁判にかかったんだけど、情状のお陰で前科付きとはならなかった。(まぁ警察の人には思いっきり怒られたけど)
ここまでは修羅場とは言いがたいんだけど問題はその後。
犯人の両親登場!!これがまた酷い。
偶然私も家にいた時、突如屋内に響き渡るインターホンを連打
慌てて出ると、見知らぬ老夫婦。
「うちの子は心に傷を負った!!」「泥棒ぐらいで殺そうとするな!!」「この殺人犯め!!!」(意訳
とりあえず無視して警察に通報した。
そしたら翌日はそいつの兄を名乗る男が「俺の弟を返せ!」>通報
とまぁ毎日のようにそいつの家族が来襲して殺人犯だの騒ぎ立てた。これが修羅場。
その甲斐もあって家族来襲は落ち着いた(相手の弾切れかもしれんけどw)んだけどうちらは引っ越すことにした。
後で聞いた話なんだけど、どうも空き巣した奴は、会社でも結構良い位置にいる部長さん。
けど、気弱で仕事のミスも多く、社長には怒鳴られ、同僚には馬鹿にされてたらしい。
そのストレスを発散するために、家族がらみで盗みをさせたりしてたとかどうとか。
だけど今は精神が崩壊しているらしくて酷いらしい。
父も母も私も、そこそこ大きい会社だからそういう事情ならと、わざわざ東京や埼玉の支社に移転させてくれた。
姉ちゃんはまだ就職できてないけど内職で頑張ってるらしい。
他の人の修羅場に比べたらショボいかもしれないけど、毎日鬼の形相をした奴らが攻め入ってきて正直怖かった。
最も来襲があった時、自然に包丁に手をかけた姉ちゃんが一番怖かったわけだが